トラネキサム酸と併用がおすすめの成分・順番など詳しく解説します

  • 2024年11月7日
  • 美容
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最近、スキンケアに配合されている成分としてもよく耳にするようになったトラネキサム酸。果たしてどのような成分なのでしょうか?このページではトラネキサム酸の効果や取り入れ方、併用におすすめの成分、塗る順序など詳しく解説します。

トラネキサム酸とは

トラネキサム酸は、人工的に合成されたアミノ酸で、美白効果や肌荒れ防止効果があります。 元々は医療現場で使用されていましたが、美容効果が認められ、スキンケア製品にも配合されるようになりました。

トラネキサム酸の美容効果

ここからはトラネキサム酸の美容効果を4つ解説します。

メラニン生成抑制効果

トラネキサム酸の最も注目すべき美容効果は、メラニン生成抑制効果です。 メラニンは、紫外線から肌を守るために生成される色素ですが、過剰に生成されるとシミやくすみの原因となります。

トラネキサム酸は、メラニン生成の過程を抑制することで、シミ・そばかすを防ぎます。 具体的には、メラノサイトを活性化しメラニン生成を促す「プラスミン」や「プロスタグランジン」といった物質の働きを抑制する抗プラスミン作用によってメラニン生成の指令をブロックします。 多くの美白成分は、メラニンの生成そのものを阻害するのに対し、トラネキサム酸はメラニン生成の指令をブロックすることでメラニン生成自体を抑えるという点で、根本的なシミ対策として期待されています。

肝斑への効果

トラネキサム酸は、様々な種類のシミに効果がありますが、特に肝斑の改善に効果的であることが知られています。 肝斑は、頬骨のあたりや口の周りなどに左右対称にぼんやりと現れるシミで、その発生には女性ホルモンが影響していると考えられています。

トラネキサム酸は、抗プラスミン作用によって、メラニンが生成される前にメラノサイトの活性化を予防し、肝斑の発生を抑制します。 厚生労働省もトラネキサム酸の肝斑への効果を認めています。

抗炎症作用とニキビ・ニキビ跡への効果

トラネキサム酸は、抗炎症作用も持ち合わせています。 トラネキサム酸は、炎症を引き起こすプラスミンの働きを抑制することで、肌荒れやニキビを防ぎ、炎症による赤みを抑えます。 また、ニキビ跡の赤みや色素沈着の改善にも効果が期待できます。 この抗炎症作用は、日焼けによる炎症を抑え、炎症後色素沈着を防ぐ効果も期待できます。

肌のトーンアップ効果

メラニンの生成を抑え、炎症による赤みを抑えることで、肌全体のトーンを明るくする効果も期待できます。 くすみが改善され、透明感のある肌を目指せます。

トラネキサム酸がおすすめな人

トラネキサム酸は、シミ、肝斑、肌荒れ、ニキビ跡などに悩む方におすすめです。 トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑え、炎症を鎮める効果があるため、これらの肌トラブルの改善に役立ちます。

肝斑に悩んでいる方

トラネキサム酸は、肝斑の治療薬として厚生労働省に認可されています。 肝斑は、一般的なシミとは異なり、レーザー治療で悪化してしまうことがあるため、トラネキサム酸の内服が有効な治療法となります。

シミ、そばかす、くすみが気になる方

トラネキサム酸はメラニン生成を抑える効果があるため、シミ、そばかす、くすみの予防や改善に効果が期待できます。

ニキビやニキビ跡に悩んでいる方

トラネキサム酸は抗炎症作用があるため、ニキビやニキビ跡の赤み、炎症を抑える効果があります。 また、ニキビ跡の色素沈着を予防するのにも役立ちます。

肌荒れしやすい方、敏感肌の方

トラネキサム酸は刺激が少なく、肌荒れ防止効果も認められています。 そのため、敏感肌の方でも比較的安心して使用できます。 特に、ハイドロキノンなどの美白成分が合わない方にもおすすめです。

トラネキサム酸の取り入れ方

トラネキサム酸を取り入れる方法は、主に以下の3つがあります。

化粧品

化粧水、美容液、クリームなど、様々なスキンケアアイテムにトラネキサム酸が配合されています。 比較的安価で、副作用のリスクも低いので、手軽にトラネキサム酸を試してみたい方におすすめです。 多くのメーカーからトラネキサム酸配合の化粧品が販売されているので、自分の肌に合うものを探してみましょう。 医薬部外品を選ぶと、より効果が期待できます。

内服薬

医療機関で処方されるトラネキサム酸の内服薬は、市販薬よりも含有量が多く、より高い効果が期待できます。 特に肝斑の治療には、内服薬が有効です。 美容目的での処方は保険適用外となる場合があるので、事前に確認が必要です。 副作用のリスクがあるため、医師の指示に従って服用する必要があります。

美容施術

美容皮膚科では、イオン導入や水光注射、美白点滴などにトラネキサム酸が用いられています。 イオン導入は、微弱な電流を使ってトラネキサム酸を肌の奥深くまで浸透させる施術です。 水光注射は、肌に美容成分を直接注入する施術です。 美白点滴は、トラネキサム酸などの美白成分を点滴で体内に注入する施術です。

トラネキサム酸配合化粧品を選ぶ上での注意点

トラネキサム酸配合の化粧品を選ぶ際には、以下の点を考慮することで、より効果的にご自身の肌悩みにアプローチできます。

製品の種類

トラネキサム酸は、化粧水、美容液、クリーム、パック、日焼け止めなど、様々な種類の化粧品に配合されています。ご自身の肌質や悩みに合わせて、適切な製品を選びましょう。

  • 化粧水:トラネキサム酸配合の化粧水は、洗顔後すぐに使用することで、肌に潤いを与えながら、メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ効果が期待できます。
  • 美容液:トラネキサム酸配合の美容液は、化粧水よりも高濃度に配合されていることが多く、より集中的にシミ、そばかす、肝斑のケアをしたい方におすすめです。
  • クリーム:トラネキサム酸配合のクリームは、美容液の後に使用することで、肌に潤いを与えながら、トラネキサム酸の効果を持続させることができます。
  • パック:トラネキサム酸配合のパックは、週に1〜2回使用することで、集中的に肌に潤いを与えながら、メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ効果が期待できます。
  • 日焼け止め:トラネキサム酸配合の日焼け止めは、紫外線から肌を守りながら、メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ効果が期待できます

医薬部外品

トラネキサム酸配合の化粧品を選ぶ際には、「医薬部外品」の表記があるものを選ぶようにしましょう。「医薬部外品」とは、厚生労働省が認めた有効成分が一定量以上配合されている化粧品のことです。有効成分として配合されているトラネキサム酸は、シミ、そばかす、肝斑の予防や肌荒れの改善に効果が期待できます。

濃度

トラネキサム酸の濃度は、製品によって異なります。 濃度が高いほど効果が高いわけではありません。 ご自身の肌質や悩みに合わせて、適切な濃度の製品を選びましょう。 特に敏感肌の方は、低濃度から試してみることをおすすめします。 濃度については、製品のラベルを確認するか、メーカーに問い合わせてみましょう。

低刺激処方

トラネキサム酸は、比較的刺激の少ない成分ですが、敏感肌の方は、低刺激処方の化粧品を選ぶようにしましょう。 アルコールフリー、無香料、無着色などの製品を選ぶと良いでしょう。

使用感

トラネキサム酸配合化粧品は、製品によって使用感が異なります。テクスチャーや香りなども考慮して、ご自身に合った製品を選びましょう。

価格

トラネキサム酸配合化粧品は、価格も様々です。ご自身の予算に合わせて、適切な価格の製品を選びましょう。

メーカー

トラネキサム酸配合化粧品は、様々なメーカーから販売されています。信頼できるメーカーの製品を選ぶようにしましょう。

口コミ

トラネキサム酸配合化粧品の口コミを参考にするのも良いでしょう。ただし、口コミはあくまでも個人の感想であるため、参考程度にとどめておきましょう。

医師に相談

トラネキサム酸は、内服薬としても処方されています。 より高い効果を期待したい場合は、医師に相談してみましょう。

トラネキサム酸化粧品と併用におすすめの成分

トラネキサム酸配合化粧品と併用することで、相乗効果が期待できる成分はいくつかあります。ただし、トラネキサム酸と他の成分を併用する場合は、それぞれの成分の特徴や注意点をよく理解しておくことが大切です。

ビタミンC誘導体

  • ビタミンC誘導体は、メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ効果があります。
  • トラネキサム酸とビタミンC誘導体は、どちらもメラニンの生成を抑える効果があるため、併用することでより高い美白効果が期待できます。
  • ビタミンC誘導体には、皮脂分泌をコントロールする働きもあるため、ニキビができやすい人や毛穴が開きやすい人にもおすすめです。
  • イオン導入で、ビタミンCとトラネキサム酸を組み合わせて施術すると有効に作用します。
  • ビタミンC誘導体には多くの種類があり、それぞれ特徴や効果が異なります。
  • 代表的なビタミンC誘導体には、L-アスコルビン酸2-グルコシドやリン酸アスコルビルMgなどがあります。

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アルブチン

  • アルブチンは、メラニンの生成に関わるチロシナーゼの活性を阻害することで、シミ、そばかすを防ぐ効果があります。
  • アルブチンは、ハイドロキノンにブドウ糖を結合したハイドロキノン配糖体で、ハイドロキノンよりも刺激が少ないため、敏感肌の方にも使いやすい成分です。
  • β-アルブチンとα-アルブチンの2種類があります。
  • α-アルブチンは、β-アルブチンよりもメラニン合成の阻害率が高いとされています。

ハイドロキノン

  • ハイドロキノンは、メラニンの生成を強力に阻害する効果があり、美白効果の高い成分として知られています。
  • ハイドロキノンは、刺激が強いため、使用には注意が必要です。
  • 低濃度から使用を開始し、肌の状態を見ながら徐々に濃度を上げていくようにしましょう。
  • ハイドロキノンは、紫外線に弱いため、日中の使用は避け、夜のみの使用にとどめましょう。
  • また、日焼け止めを必ず使用しましょう。

セラミド

  • セラミドは、肌のバリア機能を高め、肌の水分を保持する効果があります。
  • トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑える効果がありますが、肌の水分量が不足すると、バリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなってしまいます。
  • セラミドを配合した美容液を併用することで、肌のバリア機能を高め、トラネキサム酸の効果をより高めることができます。

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グリシルグリシン

  • グリシルグリシンは、肌のキメを整え、毛穴の開きを改善する効果があります。
  • トラネキサム酸とグリシルグリシンを併用することで、肌のキメを整え、透明感のある肌に導くことができます。
製品や配合によっては併用できない場合もあるため、必ず使用上の注意をよく読んでから併用してください。

トラネキサム酸配合化粧品を塗る順番について

トラネキサム酸は水に溶けやすく、様々なスキンケアに配合されています。そのためトラネキサム酸配合化粧品 (化粧水、美容液、クリームなど) に記載されている使用方法をよく確認し、指示通りに使用すれば基本的に問題ありません。

一般的なスキンケアの順序は化粧水→美容液→乳液→クリームですが、ご自身の肌の状態や悩みに合わせて、使用する順番を調整することも可能です。油溶性のものより水溶性のものを先に塗ることと、分子量が小さい成分から使用することを意識すると良いでしょう。

トラネキサム酸の効果を高めるためには、以下の点にも注意しましょう。

  • 紫外線対策: 紫外線はシミやくすみの原因となるメラニンを生成するため、トラネキサム酸の効果を最大限に引き出すためには、日焼け止めや帽子、日傘などで紫外線対策を徹底することが重要です。
  • 規則正しい生活: 肌のターンオーバーを整えて、メラニンが排出されやすい状態を作ることも大切です。 十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけましょう。
  • 他の美白成分との併用: トラネキサム酸は、ビタミンC誘導体やアルブチン、ハイドロキノン、コウジ酸などの美白成分と併用することで、より高い効果が期待できます。

肌に合わない場合は使用を中止し、皮膚科医に相談しましょう。

トラネキサム酸配合化粧品を使用する際の注意点

トラネキサム酸配合化粧品を使用する際には、以下の点に注意することが大切です。

副作用

トラネキサム酸は一般的に安全性の高い成分ですが、体質によっては肌への刺激やアレルギー反応を引き起こす可能性があります。初めて使用する場合は、パッチテストを行うか、腕の内側など目立たない部分で試してから使用することをおすすめします。 また、使用中に赤み、かゆみ、腫れなどの症状が出た場合は、使用を中止し、皮膚科医に相談しましょう。

併用禁忌薬

トラネキサム酸は血液凝固を促進する作用があるため、血栓症のリスクを高める可能性があります。そのため、血栓症のリスクが高い方(心筋梗塞や脳梗塞の既往歴がある方、ピルを服用中の方など)は、トラネキサム酸配合化粧品を使用する前に、必ず医師に相談する必要があります。また、妊娠中、授乳中の方への安全性は確立されていないため、使用は避けた方がよいでしょう。

併用薬への注意

現在服用中の薬がある場合は、トラネキサム酸との飲み合わせを確認する必要があります。 特に、血液凝固を促進する薬との併用は、血栓症のリスクを高める可能性があります。 風邪薬など、市販薬にもトラネキサム酸が含まれていることがあるため注意が必要です。 必ず医師や薬剤師に相談してから使用しましょう。

効果

トラネキサム酸配合化粧品は、メラニンの生成を抑え、シミ、そばかす、肝斑を防ぐ効果や、肌荒れやニキビ、ニキビ跡の赤みなどを抑える効果が期待できます。ただし、効果には個人差があり、即効性はありません。効果を実感するためには、継続して使用することが重要です。

使用期間

トラネキサム酸配合化粧品の使用期間に特に制限はありません。ご自身の納得いくまで使用して構いません。

保管方法

トラネキサム酸配合化粧品は、高温多湿や直射日光を避けて保管しましょう。 また、開封後はなるべく早く使い切るようにしましょう。

まとめ

トラネキサム酸は様々な美容効果がある成分で、トラネキサム酸配合の化粧品は他の成分を併用することでより効果的に使用できる場合があります。ただし製品や配合されている成分によっては併用できないことがあるため、使用上の注意をよく確認し使用するようにしましょう。

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