アートメイクとは?事前に知っておきたい注意点【医師監修】

近年メディアに取り上げられるなどして注目度が高まっているアートメイク。とくに眉のアートメイクは女性だけではなく男性にもメンズアートメイクとして人気です。

ただ実際どのような施術なのか知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事ではアートメイクがどのような施術なのかを詳しく解説しています。またメリットやデメリットなども合わせてご紹介しますので、是非最後までご覧ください。

 

目次

アートメイクとは

アートメイクとは

アートメイクとは皮膚の浅い層に専用の針やマシンを用いて色素を注入する施術です。具体的には皮膚の0.1ミリから0.2ミリほどの深さで、1〜3年ほどで肌のターンオーバーによって徐々に薄くなっていくのがアートメイクの特徴です。

アートメイクは汗や水で消えたり崩れたりしないため、メイクをしているような状態を保つことができます。

アートメイクとタトゥーの違い

アートメイクはよくタトゥーと混同されますが、色素を注入する皮膚の層が異なるため持続期間に差があります。アートメイクは皮膚の浅い層に色素を注入するのに対して、タトゥーは皮膚の深い層に色素を注入します。そのためタトゥーはターンオーバーで色素が排出されず、ほとんど消えることはありません。

アートメイクは医療行為です

アートメイクは2001年に厚生労働省から「医師の診断の下で行う医療行為」だという条例の制定が発表されています。というのもアートメイクは皮膚組織の損傷を伴い危険を及ぼす可能性があるからです。

また皮膚の健康状態や持病、アレルギーなどによってアートメイクの施術を受けることができない場合があります。必ず医療機関で医師の診断の下で施術を受けるようにしましょう。

アートメイクができない場合がある

アートメイクは身体の状態や状況によっては施術ができない可能性があります。予めクリニック側に伝え、施術が可能かどうか医師の判断を仰ぐようにしましょう。

 

・施術部位に傷やニキビがある方

・重度の金属アレルギーやアトピーの方

・妊娠中や授乳中の方

・ケロイド体質の方

・施術に影響する疾患がある方(糖尿病・心臓病・血液疾患など)

アートメイクの痛みについて

アートメイクの施術は痛みを抑えるために麻酔を使用しますが、無痛というわけでなくチクチクとした痛みがあり、感じ方には個人差があります。また、施術部位によっても痛みの感じ方に差があるため、痛みが心配な場合は事前に医師や施術者に相談しましょう。

アートメイクのダウンタイム

アートメイクにはダウンタイムがあり、施術後1週間から10日間ほど施術部位の色味を濃く感じ、赤みやかゆみがでる可能性があります。そして個人差はありますが、アートメイクは仕上がりまでに2回〜3回の施術を行うのが理想です。その場合1回目の施術から1ヶ月〜3ヶ月ほど期間をあける必要があるため、大切なイベントなどに向けてアートメイクをされる方は注意が必要です。

アートメイクの持続期間

アートメイクの持続期間は個人差はありますが1年〜3年ほどかけて薄くなっていきます。10年後、20年後も理想の仕上がりを保つには定期的なメンテナンスが欠かせません。そのことも考慮して、クリニックや施術者を選ぶと良いでしょう。

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アートメイクの相場

アートメイクが初めての場合は色素が定着しにくいため、基本的に2回〜3回の施術を行います。価格は施術部位によって異なります。眉は2回で4万円〜13万円、アイラインは2回で7万円〜12万円、リップは2回で8万円〜16万円が相場です。

アートメイクのメリットとデメリット

そもそもなぜアートメイクは人気なのでしょうか。アートメイクのメリットとデメリットについてご紹介します。

アートメイクのメリット

・汗や水で消えない

アートメイクは皮膚の中に色素を注入するため、汗や水の影響を受けてすぐに薄くなるようなことはありません。すっぴんでもメイクをしたような状態を保つことができます。

 

・メイクの時間が短縮できる

メイクが苦手な方や似合うメイクがわからない方には、アートメイクがメイクの時間を短縮することに役立ちます。

 

・数年で薄くなるので形や色味を調整できる

メイクにはその時々でトレンドがあります。アートメイクは1〜3年で薄くなるので、トレンドや好みの変化に合わせて形や色味を調整することができます。

アートメイクのデメリット

・回数を重ねる必要がある

アートメイクは回数を重ねて仕上げる必要があります。肌質やライフスタイルなどによって色素の定着の度合いに個人差がでるためです。複数回は通う必要があることを前提にクリニックや施術者を選ぶようにしましょう。

 

・ダウンタイムがある

アートメイク後は一時的に赤みや腫れが出る場合があります。そして1週間〜10日ほどは瘡蓋で色味が濃いため、大切な用事やイベントを避けるなどスケジュールを調整する必要があります。

また術後1週間から2週間は炎症や感染の可能性があるため、温泉やプールなど不特定多数が利用する施設は避けましょう。

 

・数年の間は消えない

アートメイクは1〜3年かけて徐々に薄くなっていくため、その間は形や色味の大幅な変更が難しいことがあります。そのためアートメイクの形や色味は施術者と相談し慎重に決めることが重要です。

アートメイクを失敗しないために

アートメイクは1年〜3年の持続期間があるため失敗しないかどうか不安に感じますよね。失敗しないために注意したいポイントをご紹介します。

1回で完成させようとしない

1回で仕上げようと濃すぎる色素を選んだり、オーバーなデザインを選ばないようにしましょう。アートメイクは時間の経過とともに薄くなりますが完全に消すことはできません。後悔のないよう回数を重ねて理想に近づけていくのが基本です。

骨格や筋肉を無視したデザインをしない

好みや流行が変わった時に調整できるよう骨格や筋肉を活かした自然なデザインがおすすめです。アートメイクで土台を作りメイクを足すことで好みや流行に近づけるようにしましょう。

事前準備やアフターケアを怠らない

アートメイクで失敗しないためには、事前準備やアフターケアを正しく理解し実践することが重要です。疎かにしてしまうと色素が定着せず理想の仕上がりにならない可能性があります。

カウンセリングで不安を解消

アートメイクに対して疑問や不安なことがある場合は、事前にカウンセリングをして後日施術を受けるのがおすすめです。いくつかのクリニックでカウンセリングを受けて自分に合った施術者を探すのも良いでしょう。

アートメイクの技法

手彫り

手彫りは専用の細い針で施術者が手動で線や点を描いていくように施術を行います。手動のため細かな調整できることも特徴です。

眉毛のように一本一本、線状に色素を注入する施術は「3D」や「毛並み」と呼ばれています。

マシン彫り(機械彫り)

マシン彫りはアートメイク専用のマシンを使用する施術方法です。塗りつぶしたような仕上がりになるイメージが強かったマシン彫りですが、マシンの性能の向上で自然なグラデーションをかけることもできるようになりました。

眉のパウダーメイクをしたような仕上がりになるアートメイクは「2D」や「パウダー」と呼ばれています。

アートメイクができる部位

眉のアートメイクは眉毛の少ないところに専用の道具を使って点や線状に色素を注入します。

眉のアートメイクには種類があり、眉毛を一本一本描いていくような施術やアイブロウパウダーで化粧したような仕上がりの施術、その二つを組み合わせた施術などがあります。

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アイライン

アイラインのアートメイクはアイラインメイクしたような仕上がりになります。まつ毛の生え際にラインを入れることで目力が強くなります。

最近はアイラインアートメイクを細くいれる自然でナチュラルな仕上がりが注目されています。

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リップ

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頭皮

ヘアライン

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SMP

頭皮の毛穴を一つ一つ点を描くように施術する方法です。

最近ではつむじや髪の分け目に髪の毛より小さな点で色素を注入する新しいアートメイクマシンも誕生しています。

ほくろ

アートメイクでほくろをつけることができます。「泣きぼくろ」と呼ばれる目尻の下あたりのほくろや耳たぶの裏の「開運ぼくろ」など、おしゃれや開運のためにつけられています。

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アートメイクの施術の流れ

カウンセリング

体調や既往症などの確認を行い、アートメイクの施術が可能かチェックします。アートメイクについてわからないことがあれば必ずカウンセリング時に確認するようにしましょう。

医師の診察

肌の状態やアレルギーの確認などさらに詳しく医師による診察を行います。

デザイン

施術者が骨格や黄金比などをもとにデザインをします。要望やなりたい仕上がりは必ず伝えましょう。理想の写真などがある場合は施術者に見せてイメージを共有するとより良いでしょう。

色素の選択

アートメイクの色素を選択します。場合によっては複数の色素を調合し理想の色味に近づけます。

 

麻酔

アートメイクの施術による痛みを抑えるため麻酔を行います。クリーム状の麻酔が使用されることが多いですが、クリニックによっては局所麻酔を使用する場合もあります。

施術

専用の針やマシンで色素を注入していきます。

アフターケア

仕上がりを確認し、赤みや腫れの予防のためクーリング(冷却鎮静)を行います。その後アフターケアの説明を受けて終了です。

アートメイクの施術前後の注意点

アートメイクの施術前後の過ごし方で、アートメイクの仕上がりが損なわれることがあります。アートメイクの施術を受ける前に注意点を確認しておくと安心です。

日焼けを避ける

紫外線を浴びて表皮が傷つくと、ダメージを修復するためターンオーバーが通常より早くなります。そのため日焼けをした皮膚にアートメイクしてしまうと色素が抜けやすいのです。また紫外線で傷ついた皮膚は非常にデリケートな状態のため、炎症や腫れなどを引き起こす可能性があります。アートメイクの施術前後は日焼け対策を心がけましょう。

ピーリングをしない

ピーリングは皮膚のターンオーバーを促す効果があるため、アートメイクの施術の前後は避けるようにしましょう。施術前は2週間、施術後は1ヶ月ほど期間を開ける必要があります。

美容整形に注意

美容整形後のダウンタイム中はアートメイクができない場合があります。本来の健康な状態ではない時にアートメイクをすると、皮膚トラブルやデザインの崩れを引き起こすことがあるからです。美容整形後のアートメイクの施術のタイミングは医師の判断を仰ぎましょう。

ティントは控える

眉やリップのティントをされている場合はアートメイクの仕上がりに影響を及ぼす可能性があるため、完全に色が落ちるまではアートメイクの施術ができません。また施術後にティントを使用する場合は1ヶ月ほど期間を開ける必要があります。

代謝がよくなる行動はしない

汗をかいたり血流がよくなるような行動は代謝が促進され、色素の定着に影響がでることがあります。アートメイクの施術前後は控えるようにしましょう。

 

・施術当日…飲酒・喫煙

・施術後3日間…入浴

・施術後5日間…サウナ・プール・海水浴・激しい運動

 

施術部位ごとの注意点

・眉の施術をする場合

施術前はできるだけ剃ったり抜いたりせず眉毛が生え揃った状態にしましょう。そうすることで眉の毛量や毛流れにあったデザインや色素選びをすることができます。

・アイラインの施術をする場合

施術の3日前までにまつ毛エクステはオフし、まつ毛パーマをする場合は施術の1週間前までに済ませる必要があります。

・リップの施術をする場合

唇が乾燥していると仕上がりに影響を及ぼす可能性があります。施術の3日ほど前からリップクリームやスクラブで手入れするのがおすすめです。

・頭皮の施術をする場合

施術前1週間、施術後1ヶ月はヘアカラーやパーマを控える必要があります。

MRI検査について

日本のクリニックで使用されているアートメイクの色素には金属成分が含まれていますが、基本的に微量なため問題なくMRI検査を受けられる場合がほとんどです。ただ万が一のことを考え、MRI検査を受ける時は医師に必ず申告するようにしましょう。またアートメイクの施術直後は肌がデリケートな状態のため、どうしても検査を受けなければいけない場合は施術後2週間はあけるようにしましょう。

アートメイクのアフターケア

アートメイクのアフターケアを疎かにしてしまうと、仕上がりに影響することがあります。そのためアートメイクは施術を受けて終わりではなく、適切なアフターケアが欠かせません。アフターケアの重要性や具体的な方法をご紹介します。

アフターケアが重要な理由

アートメイクの施術後は皮膚に細かな傷がある状態です。そのため保湿し傷の回復を早めることが重要です。また乾燥が原因のかゆみを抑える効果も期待できます。

アフターケアの方法

施術直後はワセリン等で保湿されている状態です。乾燥を感じたらこまめに塗り足しながら約1週間は保湿を欠かさないようにしましょう。1日〜3日間は施術部位をできるだけ濡らさないようにすることも重要です。施術部位を無闇に触ったり、瘡蓋を剥がしたりしないようにしましょう。

アートメイクとは汗や水で消えないメイク

アートメイクとは眉やアイライン、リップなどの皮膚のごく浅い層に色素を注入する施術のことです。1〜3年で徐々に薄くなりメイクの時間が短縮できるなどのメリットがあります。

アートメイクは簡単には消せないため、後悔のないよう不安や疑問を解消してから施術を受けるようにしましょう。

 

トゥルーデザインクリニックでは韓国の老舗クリニックの技術をもとに、一人ひとりにあったオーダーメイドデザインをご提案しています。そして衛生管理を徹底し、医師の指示のもと看護師が施術いたしますのでご安心ください。

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