アートメイクは1〜3年かけて徐々に薄くなっていくと言われていますが、10年後はどのようになっているのでしょうか?
このページではアートメイクの経過や長持ちさせるコツを解説します。
アートメイク10年後の状態
アートメイクは、時間の経過とともに色が薄くなり、10年後にはかなり薄くなってしまうのが一般的です。
これは、アートメイクの色素が肌の表皮に注入されるため、肌のターンオーバーによって徐々に排出されるからです。
実際に施術してから3年後には一部が消え全体的に薄くなっていたり、施術してから10年後には、ほぼ完全に消えている様子が確認されています。
ただし、10年後もアートメイクが完全に消えずに残っているケースもあります。これは、施術の深さや使用された色素の種類、体質などによって異なるためです。
また、加齢に伴う肌のたるみやシワによって、アートメイクの形が崩れて不自然に見えることもあるため、メンテナンスで調整していくことがおすすめです。
メンテナンスによって、薄くなった部分を補ったり、形を調整したりすることができます。
アートメイクは、10年後にはほとんど消えてしまうことが多いですが、適切なケアとメンテナンスを行うことで、より長く美しい状態を保つことができます。
アートメイクが薄くなる理由
アートメイクの色素が薄くなる主な理由は、 肌のターンオーバー です。
肌は一定の周期で生まれ変わり、古い細胞は剥がれ落ち、新しい細胞が生まれます。このサイクルをターンオーバーと呼びます。
アートメイクの色素は、肌の表皮層に注入されますが、表皮層はターンオーバーによって常に新しい細胞と入れ替わっています。そのため、時間とともに色素は徐々に排出され、色が薄くなっていくのです。
アートメイクの色素変化について
アートメイクが薄くなっていく過程で、色が変わったと感じる方もいるでしょう。
実はアートメイクの色素は肌のターンオーバーにより徐々に排出され、薄くなっていく過程で変色することがあるのです。
変色の原因の一つとして、使用されたインクの品質が挙げられます。
以前のアートメイクでは変色が顕著でしたが、最近は変色が起こりにくい色素や調合が用いられています。
しかし、完全に変色を防ぐことは難しく、時間の経過とともに黒は青っぽく、茶色は赤や黄色っぽく見えることがあります。
また、アフターケア不足や刺激、肌の状態、日焼けなども変色を促進する可能性があります。
もし変色が気になる場合は、クリニックで相談し、変色部分を補正するメンテナンスを相談しましょう。
デザインの経過
アートメイクは、時間と共に少しずつターンオーバーの影響で変色したり、デザインが変わったように見えてしまいます。ここでは、施術直後から10年後までのアートメイクの経年変化と、美しさを保つためのメンテナンスのタイミングを期間ごとに解説します。
施術から1~3か月:定着と色の確認期間
この時期は、アートメイクの土台が完成する非常に重要な期間です。
色素の定着の確認
1回目の施術で注入した色素が肌にどの程度馴染んだかを確認します。個人差による色素の定着のしやすさはありますが、1回で完全に定着する方は少ないと言われています。
2回目の施術(リタッチ)
1回目の結果を踏まえて、多くの場合この期間に2回目の施術を行います。2回目の施術(リタッチ)で、色をしっかりと入れ込み、デザインを完成させます。
施術から1年後:軽微な色の変化が出始める時期
リタッチ後のアートメイクが定着し、最も安定している時期です。しかし、施術部位や肌質、ライフスタイルによっては、わずかな変化が見られ始める人もいます。
変化の兆候
代謝が活発な方や油分の多い肌質の方などは、部分的に色がまばらに薄くなってくることがあります。
メンテナンス
色のムラや薄さが気になり始めたら、メンテナンスの検討が必要になってきます。
施術から2~3年後:多くの方がメンテナンスを検討するタイミング
多くの場合、本格的なメンテナンスを開始する最適なタイミングです。
部位による変化の差
- 唇やアイラインなどの代謝の多い部分:皮膚が薄く乾燥しやすいこれらの部位は、ターンオーバーのサイクルが早いため、特に色が薄くなりやすい傾向にあります。
- 眉など:比較的色が残りやすい部位でも、2~3年で当初の色やデザインの鮮やかさは失われてきます。
メンテナンス
色が落ちてきたり、左右差が目立ってきたなど、デザインのラインがぼやけてきたと感じたら、施術を受けたクリニックに相談し、最新のデザインや色のトレンドも加味してメンテナンス施術を受けましょう。
施術から10年後:メンテナンス継続の重要性
アートメイクの美しさが長期にわたって保たれているかどうかは、この10年間のメンテナンスの有無によって大きく左右されます。
メンテナンスをしなかった場合
ほとんどのアートメイクの色素は自然なターンオーバーによって非常に薄く、または消えかけている状態になります。部分的に色が残っていても、デザインの形はかなり崩れていることが予想されます。
メンテナンスを継続した場合
適切なタイミングでリタッチを繰り返すことで、アートメイクの施術から10年が経過しても、美しく洗練されたデザインを維持することができます。
アートメイクを長持ちさせるためのコツ
アートメイクを長持ちさせるためには、施術後のアフターケアや日々の生活習慣に気を配ることが重要です。
施術後のアフターケアと日々の生活習慣の注意点を詳しく解説します。
施術後のアフターケア
- 保湿: アートメイクを施した部位は、施術によって肌がダメージを受けているため、保湿をしっかり行うことが大切です。保湿剤やワセリンなどを使い、肌の乾燥を防ぎましょう。
- 紫外線対策: 紫外線は肌のターンオーバーを促進し、アートメイクの色素が早く薄くなってしまう原因になります。外出時には日焼け止めを塗ったり、帽子や日傘を使用するなどして、紫外線から肌を守りましょう。
- 摩擦を避ける: アートメイク施術部位をこすったり、刺激を与えたりすると、色素が定着しにくくなり、色落ちが早まる可能性があります。洗顔やメイクの際は、施術部位を優しく扱うようにしましょう。
- かさぶたを剥がさない: アートメイク施術後、施術部位にかさぶたができることがありますが、無理に剥がすと色素が抜け落ちてしまう可能性があります。自然に剥がれ落ちるまで待ちましょう。
日々の生活習慣の注意点
- ターンオーバーを早める行為を控える: 激しい運動やサウナ、ピーリングなど、肌のターンオーバーを早める行為は、アートメイクの色持ちに悪影響を与える可能性があります。これらの行為はできるだけ控えましょう。
- 肌への刺激を避ける: アートメイク施術部位への刺激は、肌のターンオーバーを早め、色落ちを早める原因になります。洗顔やスキンケアの際は、刺激の少ないものを使用し、施術部位をゴシゴシこすらないようにしましょう。
- 生活習慣を整える: 睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスなどは、肌のターンオーバーを乱し、アートメイクの色持ちに悪影響を与える可能性があります。規則正しい生活を心がけ、健康的な生活習慣を維持しましょう。
- 定期的なメンテナンス: アートメイクは、時間とともに色が薄くなっていくため、定期的なメンテナンスを受けることで、美しい状態を長く保つことができます。メンテナンスのタイミングは、施術を受けたクリニックに相談しましょう。
メンテナンスで美しい状態を保つ
ここまで説明したようにアートメイクは時間の経過とともに色が薄くなっていくため、美しい状態を保つためには、定期的なメンテナンスが必要となります。
メンテナンスの必要性とタイミング、施術内容について解説します。
メンテナンスの必要性
1回目の施術後、約1ヶ月程度で色落ちが進みやすいですが、2回目以降の施術を受けると、持続期間は約1〜3年程度と言われています。
メンテナンスを行うことで、以下のメリットがあります。
- 薄くなった色を補い、アートメイクを鮮やかに保つことができます。
- 色むらや形崩れを修正し、美しい状態を維持することができます。
- 流行や自身の変化に合わせて、デザインを調整することができます。
リタッチ・メンテナンスのタイミング
リタッチ・メンテナンスのタイミングは、一般的には以下の通りです。
- 初回のリタッチ: 1回目の施術後、1〜3ヶ月以内
- 2回目以降のメンテナンス: 施術後1〜2年後、または色が薄くなってきたと感じた時
リタッチやメンテナンスのタイミングは、肌質や生活習慣、施術部位、施術方法などによって個人差があります。
アートメイクが薄くなってきたと感じたら、施術を受けたクリニックに相談し、適切なタイミングでリタッチを受けましょう。
メンテナンスの施術内容
リタッチやメンテナンスの施術では、初回施術と同様に、デザインの確認、麻酔、色素の注入などを行います。
施術範囲や時間は、色落ちの状態や希望するデザインによって異なるので、気になる方はクリニックに確認しましょう。
まとめ
アートメイクは10年後にはかなり薄くなっており、色の変化を感じることもあります。
正しいアフターケアや生活習慣に注意することはアートメイクを長持ちさせることに効果的です。
また定期的なメンテナンスによって美しい状態を保つことができます。
アートメイクが薄くなってきたと感じたらクリニックにメンテナンスの相談をしましょう。
