なぜアートメイクは病院でしかできないのか?詳しく理由を解説

この記事では、アートメイクがなぜ病院やクリニックでしか施術ができないのか、個人サロンではできない理由を解説していきます。

アートメイクを安心して受けられる判断材料の1つとして見ていただければと思います。

ぜひ、最後までご覧ください。

アートメイクは医療行為

アートメイクは医療アートメイクと言われることもあり、日本でアートメイクは、医師がいる病院やクリニックでのみ施術が許可されています。

また、実際にアートメイクを施術できるのは、医師または医師の指導を受けた看護師のみです。

平成13年11月8日に厚生労働省より、

「針先に色素を付けながら、皮膚の表面に墨等の色素を入れる行為は、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反する」という通知が出されています。

また、2001年にも厚生労働省より、

「医師の診断の元で行う医療行為」という条例の制定が発表されています。

アートメイクは、皮膚組織の損傷を伴い危険を及ぼす可能性がある行為のため、日本では医療機関でのみ行うことが認められています。

施術前のカウンセリングの必要性

アートメイクは、施術によってアレルギー反応が出たり、そもそも体質に合わなかったりする方がいます。これは、アートメイクで使用するインクには金属成分が含まれていたり、肌に浅い傷をつけて色素を注入したりするため起こるものです。

施術を受ける前に、アートメイクをしてもアレルギー反応がでないか、体質的にアートメイクを受けても問題がないかの診察が必要になります。

クリニックでは、カウンセリング時にその診察を行っているところがほとんどです。事前にアレルギーやアトピー、ケロイドなどの症状がないかを施術するクリニックへ伝えておきましょう。施術部位に症状がない場合は、施術が可能な場合もあります。

また、施術に関して不安なことや疑問に思っていることがあれば、カウンセリング時に解消しておきましょう。

施術できるのか不安、アレルギーはあるが施術に影響があるのかわからないという場合は、まずは、カウンセリングのみの予約をして、施術可能であれば、別日に施術をすることをおすすめします。カウンセリングのみは無料で行っているクリニックもあるので、確認してみてください。

アートメイクの施術方法

アートメイクは、皮膚の0.1ミリから0.2ミリほどの浅い層に専用の針やマシンを用いて色素を注入します。

肌は大まかに、表面から表皮、真皮、皮下組織の3層があります。表皮は体内の水分の保持や外部からの刺激をブロックする役割、真皮は触感や痛覚などの刺激のセンサーとなる神経があり、皮下組織は外部からの刺激や衝撃を和らげるクッション、保温機能の役割を果たしています。

アートメイクは、表皮へ色素を注入していきます。よくタトゥーとはどう違うのか、という疑問を持っている方もいますが、タトゥーは真皮へ色素を注入します。このため、アートメイクとタトゥーでは持続期間が異なります。より深く色素を注入するタトゥーの方が、より長く持続します。また、タトゥーは肌のターンオーバーの影響を受けにくいため、消えることはほとんどありません。

アートメイクは、表皮へ色素を注入するため、ターンオーバーの影響を受け、施術をして約1~3年程度で、薄くなっていきます。アートメイクは色が抜け、薄くなるため、きれいな仕上がりを維持するためには、定期的にメンテナンスが必要な施術です。施術間隔は、個人差はありますが、1~3年に1回程度です。

クリニックでアートメイクを

アートメイクは、医療行為です。医師のいないサロンで行っている場合も少なからずあります。現在では、医師・看護師などの資格のない無資格者がアートメイクをすることは違法になります。

アートメイクができる資格者のいるクリニックで、施術をしてもらうようにしましょう。

最近では、フリーランスで有資格者が個人でアートメイクを行っている方も増えてきていますが、この場合でも、医師の監督や診察は必要になるので、クリニック内で施術してもらえる施術者を選ぶようにしましょう。

まとめ

ここまでアートメイクはなぜ病院やクリニックでしか受けられないのかについて、解説してきました。アートメイクは、浅くですが、皮膚に傷をつけて施術を行っていくため、安全に、お客様に安心して施術を受けてもらうためには、医師が必須です。

アートメイクを考えている方は、デザインや施術をするアーティストも大切ですが、施術を行っている施設で安心してアートメイクを受けられるかも併せて、クリニックを選んでいただければと思います。アートメイクで「理想の自分」を手に入れましょう。

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