ピコレーザーは人気の美容施術ですが、実際にどのような効果があるのか、ピコトーニングやピコフラクショナル、ピコスポットは何が違うのか、結局どの施術を受けたら良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、そのような方にピコレーザーの効果や種類、失敗しないための注意点などを詳しく解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
ピコレーザーとは?
ピコレーザーは、1兆分の1秒(ピコ秒)という非常に短いパルス幅で、熱ではなく衝撃波(光音響効果)を利用したレーザーを照射する治療です。
パルス幅は、レーザー1回の照射時間で、長いほど皮膚へ入る熱量が増え、より深くに作用します。反対に短くなるほど、熱量は少なく、強い衝撃波で皮膚の浅い部分へアプローチします。
この非常に短いパルス幅で照射することにより、肌へのダメージを抑え、メラニン色素を効率的に破壊します。
また、破壊されたメラニン色素は微粒子となり、体の代謝によって自然に体外に排出されます。
このため、従来のレーザー治療と比較して、皮膚への負担が少なく、より高い治療効果が期待できるとされています。
ピコレーザーは、ピコトーニング、ピコフラクショナル、ピコスポットの3種類があり、肌のシミやくすみ、そばかす、肝斑、ニキビ跡、毛穴の開きなど幅広い肌の悩みに対応しています。
ピコレーザーの種類別効果・ダウンタイム・注意点
ピコレーザーには、主に3つの照射モードがあり、それぞれ特徴が異なります 。
これらのモードは、肌の悩みに合わせて使い分けることで、より効果的な治療が期待できます。
それぞれの特徴について解説していきます。
①ピコトーニング
ピコトーニングは、低出力のレーザーを顔全体に均一に照射するモードです。
効果
薄いシミ、そばかす、肝斑、くすみ、色素沈着の改善に適しています。
肝斑は従来のレーザー治療では悪化するリスクがありましたが、ピコトーニングは低出力で照射するため、肝斑への治療も可能になりました。
また、メラニンの生成を抑制する効果があるため、肌全体のトーンアップや美白効果も望めます。
さらに、ピコトーニングは、他の治療法と組み合わせて使用することで、より高い効果を実感することが期待できます。
例えば、トラネキサム酸の内服薬や、ハイドロキノン、トレチノインなどの外用薬と併用することで、肝斑治療の効果を高めることができます。
ダウンタイム
ダウンタイムはほとんどありません。
施術直後に赤みが出ることがありますが、通常は当日中に落ち着く場合がほとんどです。
腫れやかさぶたに関しても、できることはほとんどないでしょう。
まれに肌がカサカサしたり、蕁麻疹のような赤いポツポツが出たりすることがありますが、数日以内に治まるのが一般的です。
施術後すぐにメイクが可能で、ダウンタイムがほとんどないため、日常生活への影響は比較的少なく、すぐに仕事や外出などの予定を入れることができます。
注意点
ダウンタイムはほとんどありませんが、施術後のケアが全く必要ないというわけではありません。
より効果を実感するために注意すべき点もいくつかあります。
施術後は、日焼け対策、保湿をしっかり行うようにしましょう。
また、長風呂やサウナ、飲酒など血行が良くなる行為は控えましょう。
ピコトーニングの炎症後色素沈着のリスクは低いですが、ゼロではないことも覚えておいた方が良いでしょう。
そして、ピコトーニングは、1回の施術で効果を実感しにくい場合があり、複数回の施術が必要です。
施術間隔
2週間~1ヶ月に1回を、5回~10回繰り返し照射することが推奨されています。
②ピコスポット
ピコスポットは、高出力のレーザーを気になる部分にピンポイントで照射するモードです。
ピンポイントでの照射ができるため、周囲の組織へのダメージを最小限に抑えながら、効果的に治療を行うことができます。
効果
濃いシミ、そばかす、ホクロ、タトゥー、アートメイクを除去に適しています。
ピコレーザーの中でも、メラニン色素を直接ターゲットして、細かく破壊するため、1回の施術でも目に見える効果が期待できます。
ピコスポットは、熱ではなく、衝撃波を利用してメラニン色素を分解するため、
従来のレーザーよりも肌への負担を軽減し、色素沈着のリスクも軽減されます。
ダウンタイム
ピコスポットはピコトーニングやピコフラクショナルよりもダウンタイムが長くなる傾向があり、
個人差はありますが、一般的には1~2週間程度とされています。
施術後は、照射部位に赤みや人によってはヒリヒリとした痛みが生じたり、一時的に濃くなったりする場合があります。
これらは、数日で解消されることが多いですが、痛みが特に気になる場合は、保冷剤で冷やすと和らげることができるでしょう。
また、照射部位にカサブタができることがあり、これは、レーザーがメラニンに反応した証拠であり、1〜2週間程度で自然に剥がれ落ちます。
無理にカサブタを剥がしてしまうと、色素沈着や傷跡の原因になるため、触らないように注意してください。
ピコスポットは、高出力で照射するため、内出血や腫れを感じる方もいますが、通常は1週間ほどで自然に改善していくでしょう。
注意点
日焼け対策が、施術後だけではなく、施術前も徹底して行いましょう。
施術前に日焼けをしてしまうと、治療のリスクが高まる可能性があります。
施術後は、日焼け止めを塗ったり、帽子や日傘を使用したりして対策を怠らないようにしましょう。
また、肌が乾燥しやすいため、保湿ケアもしっかり行いましょう。
施術後の肌は敏感になっているため、肌に刺激を与えないように注意してください。
スキンケアには、高濃度ビタミンC、レチノール、ハイドロキノンなどの肌に刺激の強い化粧品の使用は避け、肌に優しいものを使用しましょう。
洗顔やクレンジングは強くこすらないよう優しく行い、摩擦が起きやすいクレンジングシートはなるべく避け、オイルやクリームタイプのものを使用することをおすすめします。
クリニックによっては、施術後に内服薬や保護テープが処方されるケースがありますが、自己判断で中断せず、医師の指示に従って使用しましょう。
高出力で照射するため、他のモードよりも炎症後の色素沈着のリスクは高くなるので、施術後のケアは必ず行いましょう。
それでも色素沈着する可能性がゼロではないので、施術を受ける際は注意が必要です。
ピコスポットを肝斑へ照射した場合、悪化の可能性があるため、必ず医師に相談しましょう。
施術間隔
最低でも3ヶ月以上空けましょう。
基本的に1~3回の照射で効果を実感できる場合が多いです。
③ピコフラクショナル
ピコフラクショナルは、レーザーを点状に照射し、肌の深部にある真皮層を刺激します。
効果
ニキビ跡(特にクレーター状)、毛穴の開き・黒ずみ、肌の凹凸の改善に適しています。
また、レーザーの刺激により、肌に微細な穴を開け、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌のターンオーバーが促進されることにより、ハリや弾力を保ち、しわ・たるみの予防・改善や肌質の改善が期待できます。
ダウンタイム
ピコフラクショナルのダウンタイムは、一般的に1~3日程度とされています。
ただし、レーザーの出力や個人の肌質によって、ダウンタイムの長さは異なります。
ダウンタイム中に起こる可能性のある症状は、赤み、点状出血、ヒリヒリ感、ほてり、つっぱり感、腫れ、カサブタです。
基本的にどの症状も数日で落ち着きますが、高出力で照射の場合は、赤みが1週間程度続く場合もあります。
腫れやカサブタはまれに起こる症状です。
カサブタは、無理に剥がさず、自然に剥がれるのを待ちましょう。無理に剥がしてしまうと、色素沈着や傷跡の原因になることがあります。
注意点
ピコフラクショナルの施術は、バチバチと弾かれるような感覚や、熱さを感じることがあります。
痛みが気になる場合は、クリニックによっては麻酔クリームを使用することも可能なので、予約する際に問い合わせてみてください。
施術当日は、血行を促進するような激しい運動や入浴、サウナ、飲酒などは、控えましょう。
施術後は、ピコトーニング、ピコスポットと同様、肌が敏感になっているため、保湿・紫外線対策をしっかりと行いましょう。
また、肌に刺激を与えてしまう高濃度ビタミンC、レチノール、ハイドロキノンなどの化粧品や、摩擦が起こりやすいクレンジングシートの使用は避けましょう。
まれに、施術後に色素沈着が起こることがあります。
特に、日焼けしやすい人、ターンオーバーが低下している人は、色素沈着が起こりやすい傾向があるので、施術後のケアは徹底しましょう。
もし色素沈着が気になる場合は、クリニックと相談して施術を考えた方が良いかもしれません。
ピコスポット同様、肝斑がある場合は悪化する可能性があるため、医師に相談してください。
ピコフラクショナルは、効果の実感に複数回の施術が必要となる場合があります。
施術間隔
2週間~1ヶ月ごとの施術を3〜5回繰り返すことをおすすめします。
これは肌が回復し、次の施術に備えるために必要な期間なので、施術間隔は守りましょう。
お悩み別効果的な照射モード・ダウンタイム・注意点など
ピコレーザーの施術を受けることでどのような効果が期待できるのかをお悩み別に解説していきます。
より効果を実感できる選択をするための参考にしてみてください。
お悩み別おすすめ施術
シミ、そばかす、肝斑の除去<ピコトーニングまたはピコスポット>
ピコレーザーには、メラニン色素を破壊し、シミ、そばかす、肝斑を薄くする効果が期待できます。
薄いシミ、そばかす、肝斑などには低出力で照射するピコトーニング、
濃いシミやそばかすには、ピンポイントに照射するピコスポットが適しています。
肌のくすみ改善、トーンアップ<ピコトーニングまたはピコフラクショナル>
ピコレーザーは、メラニン色素を減少させ、肌のくすみを改善し、トーンアップ効果をもたらします。
顔全体に低出力のレーザーを照射するピコトーニングは、広範囲のくすみに対して効果的で、肌全体のトーンを均一にする効果があります。
また、点状にレーザーを照射するピコフラクショナルもくすみ改善やトーンアップには効果的です。
肌に微細な穴を開け、肌のコラーゲン生成を促進することで、肌のハリやツヤを改善すると共に、くすみの改善にも繋がります。
ピコフラクショナルは、肌のターンオーバーの促進効果もあり、古い角質を除去することで、肌のトーンアップ効果も発揮します。
ニキビ、ニキビ跡の改善<ピコフラクショナル>
ピコフラクショナルは、レーザーを点状に照射することで、肌の深部にある真皮層を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。
これにより、肌の再生が促され、ニキビ跡の赤みやクレーター、色素沈着などの改善に適しています。
毛穴の引き締め<ピコフラクショナル>
ピコフラクショナルの効果は、レーザーであえて肌の深部へ微細な穴を空け、治癒のためのコラーゲンやエラスチンの生成を促進させます。
これにより、肌の再生が促され、毛穴の開きが改善され、肌のキメも整える効果も期待できます。
また、メラニン色素の沈着が原因となる毛穴の黒ずみの改善にも繋がるでしょう。
皮脂や角栓の酸化による黒ずみには、ピコフラクショナルは効果が見込めない可能性があるため、黒ずみの原因を見極め、施術を選択するようにしましょう。
自身で判断が難しい場合は、クリニックで相談してみるのも良いかもしれません。
肌の若返り、肌質改善<ピコフラクショナル>
肌の若返り・肌質改善には、ピコフラクショナルをおすすめします。
ピコフラクショナルの効果により、コラーゲン・エラスチンの生成を促進し、肌のハリや弾力を回復させ、小じわやたるみの改善も望めます。
ダウンタイム
ピコレーザーのダウンタイムは従来までのレーザー治療に比べて、短いとされていますが、照射モードや個人の肌質によって異なります。
照射モードごとのダウンタイムについて解説していきます。
ピコトーニング
ピコトーニングは低出力で施術を行うため、ほとんどダウンタイムはありません。
しかし、施術直後に施術直後に軽い赤みが出ることがありますが、通常は数時間で落ち着く場合がほとんどです。
施術後すぐにメイクや洗顔が可能です。
ピコスポット
ピコスポットは高出力で照射するため、ダウンタイムは他のピコレーザーよりも長い傾向があり、
個人もありますが、一般的には1~2週間程度とされています。
症状としては、赤みや痛み、一時的に照射部位が濃くなることです。
これらは、数日で解消される場合が多いです。痛みが気になる場合は、保冷剤で冷やすと和らぐでしょう。
また、照射部位にカサブタができることがありますが、1〜2週間程度で自然に剥がれ落ちます。
無理に剥がしてしまうと、色素沈着や傷跡になる可能性があるため、触らないように注意してください。
内出血や腫れを感じる方もいますが、通常は1週間ほどで自然に改善していくでしょう。
ピコフラクショナル
ピコフラクショナルのダウンタイムは、一般的に1~3日程度です。
ただし、レーザーの出力や個人の肌質によって異なります。
ダウンタイム中は、赤み、点状出血、ヒリヒリ感、ほてり、つっぱり感、腫れ、カサブタが起こる可能性があります。
どの症状も基本的に数日で落ち着く場合が多いですが、高出力の照射は、赤みが1週間程度続くこともあります。
まれに腫れやカサブタになることがあります。
カサブタは、無理に剥がすと、色素沈着や傷跡になることがあるので、自然に剥がれるのを待ちましょう。
注意点
ピコレーザーの効果をより実感するために、施術前後にいくつか注意すべきがあるので、それぞれ紹介していきます。
施術前
施術前は、日焼けを避けましょう。
施術部位が日焼けしていると、レーザー治療のリスクが高まる可能性があります。日焼けしやすい体質の人は、特に日焼け止めの塗布や日傘や帽子を着用するなど行い、日焼けに注意しましょう。
また、ピコレーザーは、照射方法が3種類あり、それぞれ特に効果を発揮する悩みが異なります。
自身の肌の状態や悩みが分かっている場合は良いですが、どの治療が最適か分からないという方は、予約前にクリニックへ問い合わせて、最適な治療を行えるようにしましょう。
しみや肝斑は照射の種類を誤ると、逆に悪化してしまう可能性があるため、治療方法の選択には注意が必要です。
施術後
ピコレーザーの施術後は、肌が非常にデリケートになっているため、肌に刺激を与えないように注意してください。
〇刺激を避ける
日焼けは、施術前もですが、施術後も注意が必要です。日焼け止めや日傘、帽子などで対策を行いましょう。
また、肌が乾燥しやすい状態でもあるため、保湿クリームやジェルなどで十分に保湿し、肌の水分を保つことが大切です。
施術後しばらくは、高濃度ビタミンC、レチノール、ハイドロキノンなど、刺激性のある化粧品の使用を控え、肌に優しい無香料や低刺激の商品を使用することが推奨されています。
洗顔やクレンジングの際は、クレンジングシートは摩擦を起こしやすいため、オイルやクリームタイプの使用をおすすめします。
照射モードによっては、カサブタができる場合もありますが、もしカサブタができた場合は、色素沈着や傷跡の原因にもなるため、無理に剥がさずに自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。
〇血行を促進する行為を控える
長風呂、サウナ、飲酒、激しい運動など、血行が良くなるような行為は控えましょう。
赤みや痛みなどの症状が強く出てしまう可能性があるので、ダウンタイム中に血行を促進する行為は避けましょう。
〇色素沈着のリスク
特に日焼けしやすい人、ターンオーバーが低下している人は色素沈着を起こしやすいので注意が必要です。
施術後の紫外線対策や保湿ケアを徹底し、色素沈着が起こる可能性を軽減しましょう。
〇内服薬・外用薬の使用
クリニックによっては、内服薬や外用薬を処方される場合がありますが、医師の指示に従い、忘れずに使用しましょう。
また、保護テープも併せて処方されるクリニックもあります。保護テープが剥がれてしまった場合は、施術を行ったクリニックへ指示を仰ぎ、適切に対応しましょう。
複数回の施術が必要
一般的に効果の実感には、ピコトーニングは5~10回、ピコフラクショナルは2~3回施術が必要と言われています。
ピコスポットは、1回の施術で効果を実感できることもありますが、シミの種類や深さによっては複数回の施術が必要になる場合があります。
施術間隔
施術間隔は、照射モードによって異なります。
下記はあくまでも目安の間隔であり、症状や肌の状態により間隔は異なる場合もあるので、クリニックの指示に従って、施術スケジュールを立てるようにしてください。
また、施術の間隔が空きすぎてしまうと、メラニン色素の破壊が追いつかず、照射部位にメラニン色素が蓄積され、かえってシミが濃くなってしまう恐れがあります。
もし半年以上間隔が空く場合は、日頃のスキンケアや紫外線対策を徹底し、内服薬やドクターズコスメの使用を検討すると良いでしょう。
ピコトーニング
ピコトーニングは、次の施術まで2週間以上の間隔を空ける必要があります。
効果の実感には、一般的に、2〜4週間に1度のペースで半年間ほど治療を行うことを推奨されています。
ピコスポット
ピコスポットは、次の施術まで3ヶ月以上の間隔を空ける必要があります。
ピコフラクショナル
ピコフラクショナルは、次の施術まで2週間~1ヶ月以上の間隔を空ける必要があります。
他の施術
ピコレーザーの照射後、他のレーザー治療や脱毛治療を受ける際は、一定期間の間隔を空ける必要があります。
どれくらい間隔を空けたら良いかは、照射部位や肌の状態、クリニックによっても異なるので、予約の際にクリニックへ必ず確認するようにしましょう。
ピコレーザーの機械ごとの特徴
ひとくちにピコレーザーと言っても、機械の種類は1つとは限りません。
今回は、使用しているクリニックが多い機械5種類を紹介していきます。
エンライトンSR<シミ・肝斑の除去に>
エンライトンSRは、アメリカのキュテラ社が開発したピコレーザー機器です。
この機器は、アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)と日本の厚生労働省の認可を受けている医療機器であり、安全性が保証されています。
ピコレーザー機器でありながら、YAGレーザーを使用しており、ピコ秒単位(1兆分の1秒)の短いパルス幅に加えて、ナノ秒単位(10億分の1)の長いパルス幅のレーザーも照射できます。
また、波長も532nm、1024nmと2種類あり、これを使い分けることにより、刺激に弱い肝斑や皮膚の深部にあるシミと併せて、皮膚の浅い部分へのアプローチが必要なニキビ跡や毛穴の開きなど様々な症状の治療に効果が期待できます。
長いパルス幅で大きいメラニンへアプローチし、小さくなったら短いパルス幅でアプローチといった経過に合わせた照射も可能です。
エンライトンSRは、長いパルス幅での照射が可能であるため、肝斑やそばかす、シミが気になる方におすすめの機器です。
また、幅広い症状へアプローチができるため、自身にどの治療方法が合っているのかわからない方や継続的に様々な症状を改善したい方へも医師と相談しながらスケジュールを立てて治療できるので、おすすめです。
ピコシュア<シミ、しわ、ニキビ跡の改善>
ピコシュアはアメリカのサイノシュア社が開発した世界初のピコレーザー機器です。
アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)には、シミ、しわ、ニキビ跡の改善やタトゥー除去など複数の分野で承認を受けています。
日本の厚生労働省の認可も受けています。
メラニンの吸収率が高い755nmの波長を持つアレキサンドライトレーザーを搭載していて、低出力でもシミやそばかすの除去がよりスピーディに行えます。
ピコシュアのピコフラクショナルは、低出力で行うため、ダウンタイムが短いことが特徴ですが、クレーター状のニキビ跡の改善には、高出力での照射が必要です。
クリニックによっては、高出力での照射も行っているため、クレーターの改善を目的の方は、そのようなクリニックを選ぶことをおすすめします。
ただし、ピコフラクショナルの高出力は、痛みが強く、1週間程度かかるため、他の機器や治療法と比較しながら選択しましょう。
ピコシュアは、FDAにも認可されており、効果が実証されているシミやしわ、ニキビ跡を改善したい方におすすめです。
ピコウェイ<シミ、そばかすの改善、ダウンタイムを抑えたい>
ピコウェイは、世界でもトップクラスのレーザー会社として知られているアメリカのシネロン・キャンデラ社が開発したピコレーザー機器です。
こちらもアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)と日本の厚生労働省の認可を受けています。
532nm、730nm、1064nmと3種類の波長の特性を活かし、症状やニーズに合わせて使い分けや組み合わせが可能です。
ピコウェイは、パルス幅が短いため、熱作用が少なく、周りの皮膚へのダメージが少ないのが最大の特徴です。
ダウンタイムを短く抑えたい方におすすめの機器です。
ディスカバリーピコプラス<様々なシミ、くすみ>
ディスカバリーピコプラスは、イタリアのQuanta社が開発した3波長搭載のピコレーザー機器です。
FDA(アメリカ食品医薬品局)、厚生労働省より認可を受けているため、安全性は保障されています。
ピコウェイに次いで、パルス幅が短く、痛みや色素沈着などのリスクを抑えながらも高い効果が期待できます。
532nmと1064nmのピコ秒レーザーに加えて、メラニン色素に効果的な694nmのルビーレーザーの照射が可能で、シミやそばかすの除去に有効的です。
3種類の波長に加え、2種類のパルス幅の選択が可能なので、それぞれの悩みに合わせてより効果的な治療法で対応できます。
顔全体を総合的に治療したい方におすすめです。
スペクトラピコ<小さいシミ、タトゥー・アートメイクの除去>
スペクトラピコは、美容先進国である韓国のルートロニック社(現在は合併したため、サイノシュアルートロニック社)が開発したピコレーザー機器です。
FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受けています。
スペクトラピコは、ピコレーザーで唯一4種類の波長を搭載しており、ほぼすべての色素を除去できるとされています。
例えば、他の機器には搭載していない595nmの波長は、血液中のヘモグロビンに反応し、赤アザや赤ら顔の治療に効果が期待できます。
このように、4種類の波長を使い分けることで、さまざまな色素が混在した難しいタイプのシミやくすみにお悩みの方におすすめです。
また、アートメイクやタトゥーの除去にも適しています。
失敗しないために
これまで様々な観点からピコレーザーについて、解説してきましたが、実際どうしたら良いのかについてここでは解説していきます。
せっかく治療をするのであれば、失敗はしたくないですよね。
失敗しないため以下の点に気を付けましょう。
クリニック選び
クリニック選びは慎重に行いましょう。
前述したように、「ピコレーザー」と言っても悩みによって照射方法が違ったり、より効果を発揮しやすい機器があったりします。
自身にはどの施術が合っているのかを調べてみるのも良いでしょう。
一方で、調べてみたもののやっぱり種類が多すぎて、どれが結局合っているのか分からないという方もいると思います。
そのような場合は、クリニックへカウンセリングを受けに行くのもひとつの手段です。
肌の状態や体質に合わせて、適切な照射モードとレーザー出力を細かく調整する必要があるため、丁寧なカウンセリングを行うクリニックを選びましょう。
また、複数回の施術が必要な治療もあるので、「通いさすさ」という点も考慮して選択してみても良いかもしれません。
アフターフォローの充実という点も確認しましょう。
施術後の赤みや色素沈着などのトラブルに対して、どのようなフォロー体制があるかを確認し、症状が残らないようにしっかりと対応してくれるクリニックを選ぶことも大切です。
「連絡のしやすさ」、「症例数」などをチェックしておきましょう。
施術前後の準備とケア
ピコレーザーは施術前の準備や施術後のケアが大切な施術の1つです。
特に紫外線対策と保湿ケアはより効果を実感するためには欠かせません。また、施術後の肌は非常に敏感になっているため、できるだけ肌へ刺激を与えないように注意しましょう。
施術前の準備や施術後のケアを怠ると、治療のリスクが高まったり、色素沈着や傷跡の原因になったりする可能性があるため、意識的にいつもより注意を払って行いましょう。
悩みに合った施術の選択
ピコレーザーには3種類の照射モードがあり、それぞれ効果を発揮する症状が異なります。
悩みに合わせた施術を行うことでより効果を実感できるでしょう。
誤った施術を行うと、逆に悪化してしまう可能性もあるので、心配な方はクリニックでしっかりと相談した上で、施術を行うと失敗は少ないでしょう。
施術間隔を守る
ピコトーニング・ピコフラクショナルは、2週間から1ヶ月、ピコスポットは3ヶ月以上の間隔を空ける必要があります。
適切な施術間隔で施術を行わない場合、肌トラブルが発生するリスクや悪化してしまう可能性があるので、適切な施術間隔を守りましょう。
まとめ
ここまで、ピコレーザーについて解説してきました。
ピコレーザーは、3種類の照射モードがあり、様々な悩みに対してアプローチができる施術です。
ピコレーザーを受けるか悩んでいる方、自身には何が合っているのか探している方々の参考になれば幸いです。
最後に当院のピコレーザーについて簡単に紹介します。
当院では、エンライトンSRを使用し、ピコトーニング、ピコフラクショナル、ピコスポットの施術を行っております。
初回限定キャンペーンとして、当院で初めてピコトーニング、ピコフラクショナルを施術される方は特別価格の9,800円(税込)でお受けいただけます。
ピコスポットは、より効果を実感していただくために、紫外線の少ない冬季のみ施術を行っております。
ご予約、詳細については、当院へお問い合わせください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。