アートメイクは、施術をすることで理想の形、色をキープできることで、人気の美容施術です。しかし、施術後適切なアフターケアを行わないと、仕上がりに影響が出る可能性があります。せっかくアートメイクをするからには、長く、きれいな状態を維持したいですよね。
この記事では、アートメイクをした後の正しいアフターケアの方法に加え、施術後の経過や過ごし方の注意点なども合わせて解説していきます。アートメイクが少しでもきれいな仕上がりになるための参考にしていただければと思います。ぜひ最後までご覧ください。
アートメイクのダウンタイム
アートメイクのダウンタイムとは?
アートメイクのダウンタイムとは、アートメイクの施術後、皮膚の状態が安定し、肌に施術で入れた色素が定着するまでの期間を指します。ダウンタイム中に適切なケアを行わないと、色素の定着がうまくいかず、薄くなってしまったり、形がきれいに保てなかったりする可能性があります。
アートメイクは針やマシンを用いて色素を肌に注入するため、施術後は肌が傷ついている状態です。そのため、個人差もありますが、痛みや腫れ、かゆみなどが生じることがあります。
ダウンタイムの期間
ダウンタイムの期間は、個人差はありますが、一般的には、どのアートメイクも施術後1週間程度と言われています。
ダウンタイム中の症状
施術部位ごとにダウンタイム中の症状を解説していきます。記載の期間は一般的なものではあるので、個人差により短くなったり、長引いたりすることがあります。
眉
アートメイク施術直後より、一時的に色が濃くなることがあります。これは、カサブタの形成によって色が濃く見えますが、通常、1週間から2週間でカサブタは剥がれ、色は落ち着きます。カサブタは、無理に剥がしてしまうと、色素も一緒に剥がれてしまう可能性があるので、無理に剥がしたり、かゆみが出ても掻いたりしないようにしましょう。
リップ
アートメイク後に、カサブタができ、1週間程度で皮が剥がれていきます。
また、施術直後から腫れや痛みが生じる場合があります。2~3日程度で引いていきますが、この間は、刺激のある食べ物や飲み物、飲酒、喫煙などは避けましょう。
リップアートメイク後は、ヘルペスや口内炎ができてしまう可能性があります。
アイライン
2日程度、泣いた後のように腫れが生じる場合があります。また、赤みやかゆみも生じる場合があります。施術後3日間はコンタクトレンズの着用は避けましょう。
他のアートメイク同様、カサブタができ、1週間程度で剥がれていきます。
頭皮
ヘアライン
施術後2~3日程度は、赤みや腫れが出る可能性があります。腫れは他の施術部位よりも生じにくいです。
ヘアラインアートメイクも、カサブタができ、色が濃く見えたり、かゆみが生じたりすることもあります。眉アートメイク同様、カサブタが剥がれると、色は落ち着き、かゆみも引いていくので、掻いたり、擦ったりしないようにしましょう。
SMP
カサブタができ、10日程度で皮膚は落ち着きます。頭皮を清潔に保つために、帽子やヘルメット、カツラ等の着用は避けましょう。
ほくろ
ほくろのアートメイクは、施術範囲が狭いため、他の施術部位と比較して、症状は軽く、短い期間で皮膚の状態が落ち着くことが多いです。
カサブタができることもありますが、自然と剥がれていくので、かゆみが出ても触らないようにしましょう。
ダウンタイム中の注意事項
ダウンタイム中は、肌トラブルを抑えたり、理想の仕上がりにしたりするために、下記の点に注意しましょう。
入浴・運動
施術当日の入浴は、シャワー浴のみにし、運動・長風呂は、アートメイク後1週間程度は避けましょう。血流が良くなり、新陳代謝が促進され、発汗が伴い、施術部位を濡らしてしまう原因にもなります。
また、代謝が良くなることで、施術部位の痛みやかゆみ、赤みが強くなってしまう可能性も高まります。肌のターンオーバーの促進にも繋がり、せっかくアートメイクで注入した色が抜けてしまい、きれいな定着が望めなくなってしまいます。
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メイク
施術部位のメイクは、1週間程度避けるようにしましょう。アートメイクをしたところは、傷口なので、そこから雑菌が入るのを防ぎ、肌トラブルのリスクを減らすためでもあるので、施術部位のメイクは控えましょう。
施術部位以外のメイクは可能です。
スキンケア
アートメイク後、1週間はクレンジングや洗顔は避け、施術部位を水に濡らさないようにしましょう。化粧水や乳液、日焼け止めなども、施術部位には使用しないように気を付けましょう。
飲酒
施術前後24時間は飲酒を控えてください。飲酒は、代謝を上げ、施術中の出血の原因にもなりますし、施術後は、痛みや腫れを強くする原因になります。
また、代謝が上がることは、色素の定着にも影響が出るので、施術前後の飲酒は控えましょう。
アートメイク後の経過
一般的なアートメイクをした後の経過について、紹介していきます。経過は個人差もあるので、施術をした方、全てがそうなるというものではありません。
眉アートメイク
施術当日
アートメイク直後は、眉周りの赤みやひりつき、腫れが生じる場合があります。眉の色は、濃く見えます。
2~3日目
赤みやひりつきがまだ残っていることがあります。徐々にカサブタができ始めます。カサブタの影響で施術直後よりも、眉が濃く見えます。
4日目以降
カサブタが剥がれ始め、皮膚の状態も落ち着いてきます。1週間程度でカサブタは全て剥がれていくでしょう。カサブタが剥がれたことで、色味も落ち着きます。
無理にカサブタを剥がさないように気を付けましょう。
リップアートメイク
施術当日
唇の腫れや痛みが生じたり、マシンで色素を注入するため、内出血のような赤みが出たりすることがあります。
また、アートメイク直後は真っ赤なリップを塗ったような色味に見えます。
2~3日目
徐々に腫れや痛みは引いていきます。施術した部分に白っぽいカサブタのような皮が形成されていきます。唇はまだら模様に見えることもありますが、正常な経過なので心配はないでしょう。
4日目以降
白っぽい皮が少しずつ剥がれていき、唇の色も施術直後より落ち着いているでしょう。皮がひと通り剥けるとまだら模様は消えます。色味は少し薄く見えるかもしれませんが、1週間程度で希望した色味に近づいていきます。
アイラインアートメイク
施術当日
目の周りに腫れや痛みが生じる場合があります。
2~3日目
カサブタができ始めます。かゆみが生じることもありますが、擦らないようにしましょう。
カサブタが完全に剥がれるまでは色むらがあるように見えますが、全て剥がれると色味は落ち着きます。
4日目以降
腫れは引いていきます。なかなか引かない場合は、クーリングを行い、それでも引かない時は、施術したクリニックへ相談しましょう。
頭皮アートメイク
施術当日
赤みがでる可能性があります。腫れは他の施術部位よりも出にくいです。
2~3日目
カサブタができ始め、施術直後よりも色は濃く見えます。かゆみが出る可能性もありますが、触らず、自然にカサブタが剥がれるのを待ちましょう。
4日目以降
カサブタが剥がれると色は自然になるでしょう。痛みや赤みも引いていきます。
ほくろアートメイク
施術当日
アートメイク直後よりも色が濃く見える場合があります。
2~3日目
カサブタが形成され、施術時よりも色が濃くなることがあります。
4日目以降
4日~1週間程度でカサブタは剥がれ、自然な色が定着します。
アートメイク後のアフターケア・禁止事項
アフターケア
アートメイク後、理想の仕上がりにするためのケアになります。施術後、クリニックから説明があるので、不明な点・疑問点などはその際に確認しておきましょう。
保湿
アートメイク後は、肌が傷つき、デリケートな状態です。肌の状態を少しでも早く落ち着かせるためには、ワセリン(軟膏)を塗布し、乾燥を防ぎ、施術部位を保護する必要があります。また、かゆみを抑えることにも繋がります。
施術後にワセリン(軟膏)を処方してもらえるクリニックが多いので、最低3日間、朝、入浴前後に1回ずつは必ず塗るようにしてください。かゆみが気になる場合は3日目以降も継続して塗りましょう。
ワセリン(軟膏)の塗り方は処方の際に説明があると思いますが、綿棒にワセリンをとり、施術部位をなぞるように塗ります。清潔な状態を保つためにも、手で直接塗ることは避けましょう。
ワセリン(軟膏)は、インクの流出も防ぐので、しっかり塗ることできれいな仕上がりを望むことができるでしょう。
カサブタは触らない
どのアートメイクでも施術部位にはカサブタができることがほとんどです。カサブタは無理に剥がしてしまうと、色が抜けてしまう原因にもなるので、気になるとは思いますが、自然に剥がれるのを待ちましょう。
カサブタの影響で注入した色が濃く見えてしまいますが、剥がれた後は色が落ち着くので、安心してください。
カサブタが剥がれた後も色が濃く、違和感がある場合や、反対に、カサブタが剥がれると同時に色がほとんど残らず、抜けてしまった場合は、施術したクリニックへ相談しましょう。2回セットの場合は、施術間隔や次回施術時に濃さを調整してもらえることがあります。
施術部位は水に濡らさない
何度もお伝えしていますが、施術後は、肌が傷ついている状態です。傷口から雑菌が入り、肌トラブルになったり、注入した色素の流出を防ぐために、細心の注意を払いましょう。
入浴前のワセリン(軟膏)の塗布は、水を弾いてくれるという役割もあるため、忘れず塗るようにしましょう。
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禁止事項
アートメイク後、仕上がりに影響が出たり、肌への刺激になってしまう行為は避けましょう。どうしても下記が必要な場合や、不安がある場合は、医師や看護師へ相談してください。
激しい運動やサウナ
汗をかきますし、代謝も上がるので、色が抜けやすくなってしまいます。施術後2週間程度は避けてください。
長風呂
運動と同様、色が抜けやすくなる原因になるので、長風呂は控えましょう。入浴時は、シャワー浴にして、眉やアイライン、ヘアラインのアートメイクをした場合は、勢いを弱め、施術部位に水がかからないようにしてください。
頭皮アートメイク(ヘアライン・SMP)は、施術後24時間、洗髪はできない場合が多いので、施術のタイミングは選んだ方が良いかもしれません。
また、ドライヤーをする際、施術部位に直接風が当たらないようにも注意してください。
日焼け
紫外線による日焼けは、注入した色素の変色や薄くなる原因になるので、日焼け対策はしっかりと行いましょう。
施術部位へ直接日焼け止めクリームやスプレーの塗布はできないので、帽子や日傘などで対策をしてください。
MRI検査
施術後2週間は、MRI検査の受診は控えましょう。
MRI検査に使用している電磁波は、金属に反応します。アートメイクで使用するインクには、金属成分が含まれており、電磁波が反応することで、やけどや検査結果に影響が出るなどのリスクが生じます。基本的に日本国内では、金属成分の含有量の基準をクリアしたインクを使用しているクリニックがほとんどですが、気になる場合は、施術前のカウンセリング時に確認してみてください。
また、もし施術後2週間経過して以降、MRI検査を受診する必要がある場合は、必ず医師へアートメイクをしたことを伝えましょう。金属成分の含有量が少ないとはいえ、リスクが全くないとは限らないので、リスクマネジメントのために医師が把握する必要もあるので、施術して長く時間が経過していたり、色がうすくなったりしていたとしても、必ずお伝えください。
プール・温泉・海水浴
不特定多数の人が利用するプールや温泉・海水浴は、施術後の傷口から雑菌が入る原因になります。肌トラブル、感染症になる恐れがあるので、施術後5日間は避けましょう。
コンタクトレンズの着用・点眼
アイラインアートメイクをする場合、施術後3日間はコンタクトレンズの着用は控えましょう。また、目の疾患があり、眼科にて点眼薬を処方されている方は、施術後3日間、点眼を控える必要があるため、事前にかかりつけ医、アートメイクをするクリニックへ確認しておきましょう。
ヘアカラー・ブリーチ・パーマ
頭皮アートメイクをする場合、施術後1ヶ月程度はヘアカラーやブリーチ、パーマは頭皮への刺激になるので、控えてください。頭皮マッサージも同様の理由で1週間程度は、控えましょう。
また、カットは、施術部位に触れる可能性があるので、こちらもなるべく避けた方が良いでしょう。
アートメイク後のメンテナンス
アートメイクは、すぐには落ちないものの、何年もきれいな仕上がりを維持できるわけではありません。皮膚に色素を注入しているため、環境や年齢の影響を受けます。理想の仕上がりを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスは欠かせないでしょう。
下記では、メンテナンスのタイミングについて、解説していきます。
初回施術後のメンテナンス
アートメイクの初回施術は、基本的には色はほとんど抜けるものと認識していて問題はないでしょう。
注入する色素を身体は「異物」として認識するため、排出しようとします。初回施術後、1~3ヶ月で施術直後の30%程度の色味しか定着しないと言われています。そのため、定着後の1~3ヶ月以内に再施術が推奨されています。
また、複数回に分けて、色素を注入することで、施術直後でも濃くなりすぎず、自然な仕上がりになるので、2回や3回セットで施術を受けられるクリニックもあるので、確認してみてください。
2回目の施術以降のメンテナンス
アートメイクの2回目施術以降は、色が抜けてきたり、形が気になったりした際が、メンテナンスのタイミングになるでしょう。1~3年に1度が一般的にはメンテナンスのタイミングとされていますが、色が残りやすい方や反対に抜けやすい方もいるので、自身のアートメイクの状態を見て、メンテナンスへ行くようにしましょう。
気になり始めたら、クリニックへ相談するのも良いでしょう。
まとめ
ここまでアートメイクのアフターケアについて解説してきました。
「理想の仕上がり」を実現するためには、アートメイク後の適切なケアが必要不可欠です。施術後の症状や経過は、個人差があるので、気になる点がある場合は施術したクリニックへ相談しましょう。
アフターケアは少し手間に思ってしまうかもしれませんが、しっかりと色が定着すればその後は、メイクの時短になり、水や汗を気にせずスポーツやレジャーを楽しめるでしょう。
アートメイクで、どんな時でも「理想の自分」を実現しましょう。