眉のメンズアートメイクとは? 施術内容や注意点、クリニックの選び方について解説

男性の美容意識が年々高まっていくのに伴い、男性向けの美容クリニックも続々と増えてきています。

一方で美容医療をめぐっては、技術的なミスやボッタクリといったトラブルの事例も少なくありません。

本記事をご覧の方もさぞ、美容医療に興味は持ちつつ、安全性や金銭面に不安を抱えていることでしょう。

そこで今回は、男性向け美容医療の1つ、眉のメンズアートメイクについて、施術の内容や男性向けクリニックの選び方を解説していきます。

メンズアートメイクとは

メンズアートメイクは、眉毛などのラインに沿って皮膚を着色する施術です。

施術方法は「2D」「3D」「4D」の三種類から選べるほか、ラインの幅や角度によっても顔の印象を細かく変えられます。

以下で詳しく見ていきましょう。

眉などのラインを着色する施術

メンズアートメイクは、皮膚の表皮に針を刺してインクを注入することで、対象部位を着色していく施術です。

施術を受ける人の目的としては、主に以下の2パターンが挙げられます。

  • 眉毛やリップのラインに沿って着色し、パーツの存在感を高める
  • 生え際や頭頂部などに、カモフラージュとして着色する

いずれの場合でも、施術を受けることで顔全体の印象が大きく向上するほか、カラーリングなど日々の身だしなみ作業の手間も削減されます。

タトゥーとの違い

タトゥーの場合は、皮膚の真皮深層まで針を刺してインクを入れます。

真皮に定着した色素は、表皮のターンオーバーの影響を受けないため、普通に生活している限りは一生色が消えません。

また、タトゥーは医療行為に含まれないため、免許や資格がなくても施術可能です。

対するメンズアートメイクは、色素の定着が表皮にとどまるため、一般的に2〜3年ほどかけて色落ちしていきます。

また、メンズアートメイクは立派な医療行為であり、開業や施術には医師免許が必須です。

アートメイクの種類

メンズアートメイクを行う際は、まず施術方法を「2D」「3D」「4D」の3種類から選んだのち、顔の作りを考慮しつつ眉の幅や角度を検討していきます。

2D

2Dアートメイクでは、主に専用のマシンを使って細かい点を描いていきます。

2Dアートメイクの主な魅力は、ラインの濃さにバラつきがない、おしゃれでスタイリッシュな眉を実現できる点です。

また、アートメイク用のマシンには、手彫りに比べて痛みを感じにくいというメリットもあります。

3D

3Dアートメイクでは、手彫りで1本ずつ毛並みを再現していきます。

3Dアートメイクの主な魅力は、元々の眉を活かした自然なデザインにより、スッピンでも違和感のない仕上がりになる点です。

また、1本ずつ彫るため微調整が容易で、全体のバランスが整いやすいというメリットもあります。

4D

4Dアートメイクでは、マシンによる点描と、手彫りによる線入れを組み合わせた施術が行われます。

2Dと3Dの良いとこ取りによって、自然な雰囲気を保ちつつ立体的な眉を実現できるほか、施術効果が長持ちしやすいというメリットもあります。

ただし2種類の施術を組み合わせているぶん、費用の高さや施術時間の長さはある程度許容しなければいけません。

デザインの種類

眉のメンズアートメイクには、様々なデザインのパターンがあり、それぞれ顔に与える印象が変わってきます。

  • スタンダード:少し角度をつけた直線で、目力を強く見せる
  • ナチュラル:元の眉に沿ったラインで、優しい印象を与える
  • インテリジェンス:曲線を活用して、知性や色気を演出
  • クール:細めの線で、中性的かつスタイリッシュな印象を与える

上記のようなデザインの方針に、顔の骨格などを考慮した微調整を加えることで、一人ひとりに合った理想の眉が実現できるというわけです。

メンズアートメイクに適したクリニックの選び方

メンズアートメイクは、男性向け美容医療の中でも比較的気軽に挑戦できる部類です。

とはいえ、美容医療が抱える諸々のリスクに例外はありません。

満足のいく施術を適正価格で受けられるかは、事前のクリニック選びにかかっています。

具体的な施術例を1件ずつチェックする

クリニックの実績を調べる際は、累計施術件数や顧客満足度といった分かりやすい指標だけではなく、1件1件の施術例がどこまで詳しく記載されているかにも注目しましょう。

施術料金や比較画像、副作用の事例など、情報量が多ければ多いほど信頼性は増していきます。

また、メンズアートメイクが目的であれば、男性客に対する施術例が豊富なクリニックを選ぶのがおすすめです。

利用者の声は外部から集める

クリニックの評判を調べるにあたっては、公式サイト内のいわゆる「喜びの声」ではなく、SNSなどの外部サイトから利用者の正直な声を集めることが重要です。

具体性のない書き込みを避けつつ、ポジティブな口コミとネガティブな口コミをできるだけ平等に集めていけば、クリニックの全貌がある程度は見えてくることでしょう。

最終的にはカウンセリングの席で判断

実績や評判の比較検討を経て、行ってみたいクリニックが決まれば、ウェブなどで予約してから実際に来院しましょう。

来院してすぐに施術が始まるわけではなく、必ず事前にカウンセリングが行われますから、その席で「このクリニックに施術を頼むべきか」の最終的な判断をしてください。

なお、カウンセリング段階での主なチェックポイントは以下の通りです。

  • デザインの検討に十分時間をかけてもらえるか
  • 施術のリスクをしっかり説明してくれるか
  • 費用の内訳に不明瞭な点がないか

メンズアートメイクを行う際の注意点

最後に、メンズアートメイクを行う際、特に注意すべき事項を3点紹介します。

途中で消すなら除去施術が別途必要

メンズアートメイクは2〜3年ほどの持続期間中、汗や洗顔などで落ちることがありません。

この点は通常であればメリットですが、施術の結果に満足できなかった場合は逆にリスクとなります。

タトゥーと違い、レーザーなどを使えば除去は可能ですが、身体的にも金銭的にも余計な負担がかかってしまいます。

そうならないためにも、カウンセリングが入念で、かつオーダーメイド性の高いクリニックを選ぶよう心がけてください。

金属アレルギーの人には不向き

メンズアートメイクが行えないアレルギー体質は「金属アレルギー」です。

施術に使う針はもちろん、着色に用いられる顔料にも微量の金属成分が含まれているため、施術によって接触性皮膚炎などを引き起こす恐れがあります。

アクセサリーで肌がかぶれたなどの経験がある方は、施術前に必ずパッチテストを受けておきましょう。

その結果、テスト箇所に赤みやかゆみが出た場合は、原則として施術を受けられません。

ダウンタイム中は一部の生活行動が制限される

ダウンタイムとは、施術後数日間にわたって施術箇所に現れる副作用であり、メンズアートメイクの場合は赤みや腫れといった症状が見られます。

ダウンタイム中は代謝の促進につながる行動を控える必要があり、例えば激しい運動やサウナなどはNGです。

また、物理的な刺激も避ける必要があるため、洗顔や眉メイクはダウンタイムが明けるまで行えません。

まとめ|メンズアートメイクで理想の自分を手に入れよう

眉のメンズアートメイクを行うと、施術方法やデザインの選択によって、様々な形で顔の印象をアップさせられます。

術後のトラブルを避けるためには、慎重なクリニック選びや、事前カウンセリングにおける入念なプランの検討が必要です。

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