ヘアラインアートメイクは、生え際の形を修正したり、髪があるように見せたりするために、頭皮に色素を入れて着色する施術です。医療用の針で皮膚にごく浅い傷をつけながら色素を注入し、髪の毛が生えているように見せることが期待できます。
髪の毛の生え際や毛量が少ない箇所に対して、医療用の針を用いて色素を注入します。施術の際には毛の流れを意識してデザインするため、自然な仕上がりになるのが特徴です。アートメイクを施した部分は、汗をかいても落ちることはありません。
そんな魅力がたくさんあるヘアラインアートメイクですが後悔しないか不安だと感じる方もいますよね。
この記事ではヘアラインアートメイクの後悔の原因や対策、除去の方法などについて解説します。
ヘアラインアートメイクで後悔する原因
ヘアラインアートメイクで後悔する原因はいくつかあります。ひとつずつ詳しく解説します。
デザインに関する後悔
- 希望の形と異なる
- 左右非対称
- 色が濃すぎる
- 変色
- 不自然なベタ塗り
ヘアラインアートメイクではデザインが非常に重要です。
カウンセリングで希望するデザインを明確に伝えられていない場合、理想の仕上がりにならない場合があります。また表情や角度によって見え方が変わる場合があるため、同じ表情、正面からのみのデザイン確認だけで、施術に進むことはおすすめしません。
施術直後と色が定着した後の色の濃さを考慮してデザインを決める必要があります。一回で仕上げようと濃くしてしまうのは、思った色にならなかったり、色が滲んでしまう可能性があるため禁物です。ヘアラインアートメイクの色素の定着には個人差があるため、一般的に2〜3回施術を受けて仕上げていきます。
ヘアラインアートメイクは施術者によって手技や道具が異なるため仕上がりが異なります。クリニックや施術者の症例を事前に確認していないことも後悔する原因のひとつでしょう。
認識のずれに関する後悔
- 施術が一回で終わらない
- すぐに消えない
- 注文通りでも違和感がある
ヘアラインアートメイクについてよく理解しておかないと、「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性があります。
ヘアラインアートメイクは、一般的に2回以上の施術が必要であることや簡単には消せないことなどを、施術を受ける前に十分に理解し検討しましょう。
後悔しないためには、理想のイメージを追求しつつ、自分に合ったデザインについて施術者とよく相談できていることが重要です。
痛みや傷跡に関する後悔
- 強い痛みを感じる
- 腫れが長引く
- 傷跡が残る
痛みやダウンタイムは個人差があり事前に程度を把握することは難しいため、実際にヘアラインアートメイクの施術を受けて、後悔を感じる方もいるのが現状です。
ヘアラインアートメイクは針を使用し肌に傷をつけて色素を注入するため、体質や持病などによってリスクが高く施術ができないことがあります。事前に申告せず施術を受けてしまった場合、傷や腫れが長引くなど肌トラブルが起こることがあります。
定着後の仕上がりに関する後悔
- にじみ
- 変色(青緑色)
- 線が途切れる
- またはボールペンで描いたような線になる
皮脂の多さが原因で線がにじみ、太くなることがあります。また肌質によって色素が定着しにくく、途切れたようになることがあります。
「失敗した」と後悔するのではなく、複数回に分けて施術し、様子を見ることが大切です。
その他の原因
- 施術後に生え際が後退すると不自然に見える
- 白髪など将来的な変化への対応
- 経済的な負担
- リタッチの必要性
アートメイクは現在の薄毛をカバーするためのものであり、将来的な変化に対応できないことがあります。そのため、白髪や頭皮や髪の毛の状態が変化する可能性もよく理解した上で施術を検討する必要があります。
色素を定着させるために複数回の施術が必要になることがあり、費用がかさむことがあること知っておきましょう。また、アートメイクは永久的なものではなく、美しい状態を保つには定期的なリタッチが必要になるため、追加の費用が発生します。
ヘアラインアートメイクで後悔しないための対策
ヘアラインアートメイクで後悔をしないためにできることがあります。事前に知っておくことで、ヘアラインアートメイクで後悔するリスクを減らし、満足のいく結果を得ることができるでしょう。
具体的な対策を詳しく解説します。
クリニックとアーティストの選択
必ずクリニックで施術を受ける
アートメイクは医療行為です。必ず医療資格を持つスタッフがいる医療機関を選びましょう。
アーティストを選ぶ
自分の理想とするイメージに近い仕上がりを提供できるアーティストを選びましょう。実績が豊富なクリニックや、症例写真が豊富に公開されているアーティストを選ぶと良いでしょう。
悩む場合はひとまずカウンセリングを
ヘアラインアートメイクに関しての不安や疑問がある場合は、まずカウンセリングを受けてよく検討するとよいでしょう。カウンセリングは無料のことが多いため、いくつかのクリニックを比較して決めるのも選択肢の1つでしょう。
施術前の準備
カウンセリングでイメージを共有する
施術前にアーティストと徹底的に話し合い、完成形のイメージを共有しましょう。理想の症例がある場合は写真を見せてイメージを共有するのも有効です。
デザインの確認
希望する形、色、濃さについて、施術者と十分に相談し、下書きをしてもらいながら仕上がりをすり合わせることが重要です。下書き後は、いろいろな表情や角度で確認しておくと安心です。
アレルギー・持病などの確認
金属アレルギーや持病などがある場合は、事前にクリニックに相談し、パッチテストを受けるなど確認しましょう。
施術前後の注意事項を守る
ヘアラインアートメイクの施術前後には、ヘアカラーやパーマ、ピーリング、飲酒など、避けるべき行動があるので、クリニックやの指示に従いましょう。
施術中の注意
痛みを伝える
施術中に痛みを感じる場合は、遠慮せずに施術者に伝え、麻酔の調整など適切な対応をしてもらいましょう。
施術後のアフターケア
施術後は、クリニックから指示されたアフターケアをしっかりと行い、感染を防ぎ、色素の定着を促しましょう。
ダウンタイム中のケア
ダウンタイム中は、施術箇所を触らない、シャンプーやメイクを控える、直射日光を避けるなど、注意が必要です。
施術後のメンテナンス
ヘアラインアートメイクは、半年~2年程度で色が薄くなるため、定期的なリタッチを行うことで、美しい状態を維持することができます。
その他
将来の変化を考慮する
将来的な白髪や薄毛の進行など、頭皮や髪の状態変化に対応できるよう、施術者とよく相談しましょう。
修正方法を知っておく
万が一、ヘアラインアートメイクに不満がある場合に備えて、修正方法(レーザー除去や切除手術、リタッチなど)について事前に確認しておくと良いでしょう。
ヘアラインアートメイクを失敗してしまったら?
万が一、ヘアラインアートメイクを失敗してしまった場合、どのくらい持続するのか気になりますよね。ヘアラインアートメイクの持続期間や除去の方法について解説します。
ヘアラインアートメイクの持続期間
ヘアラインアートメイクの効果は一般的に半年~2年程度です。持続期間には個人差があり、代謝、肌のターンオーバー、肌質、頭皮の状態、生活習慣、施術回数などに影響されます。
ヘアラインアートメイクは皮膚の浅い部分(表皮層)に色素を注入するため、皮膚の深い部分に色素を入れるタトゥーとは異なり、半永久的なものではありません。 肌のターンオーバーによって色素が排出されるため、徐々に色が薄くなります。特に、頭皮は皮脂腺の数が多く、汗をかきやすいため、他の部位に比べてアートメイクが薄くなりやすい傾向があります。
よりキレイな状態を長く保つためには、施術後1年程度経過した後にメンテナンスを受けることが推奨されます。
ヘアラインアートメイクは完全に消えるのか
ヘアラインアートメイクはタトゥーとは異なり、皮膚の浅い部分(表皮層)に色素を注入するため、半永久的なものではありませんが、時間が経つにつれて薄くはなっても、完全に消えることはありません。アートメイクの色素はさまざまな色を組み合わせることで色味を再現しているため、薄くなる過程で色味が変化することもあります。
理想のデザインや色味を保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスでは、過去のアートメイクの状態に合わせて、色素を選び、デザインの微調整をしながら施術を行います。
もしアートメイクを除去したい場合は、レーザーや切除手術などの方法がありますが、完全に元通りに戻せる保証はありません。除去施術は痛みを伴う場合があり、時間と費用もかかります。
ヘアラインアートメイクを除去する方法
ヘアラインアートメイクの除去作業は、入れる作業とは全く別物であり、除去には時間、費用、皮膚へのダメージが伴うことを理解しておく必要があります。除去にあたっては、それぞれの方法のリスクや効果を十分に理解し、信頼できるクリニックに相談することが重要です。
※トゥルーデザインクリニックではアートメイクの除去の施術を行なっておりません。
レーザー除去
アートメイクを修正したい場合、レーザーによって色素を除去することが可能です。ただし、レーザーで消せる範囲は限定的であり、完全に消えるわけではないことを理解しておきましょう。
また、1回で完全に除去できるわけではなく、何度も繰り返し除去施術を受ける必要があります。除去施術を受ける回数やペースはアートメイクの状態や医師の判断によって異なるため、クリニックに確認しましょう。
除去剤
最近増えてきているのが、専用の除去剤を使ったアートメイクの除去方法です。成分や施術方法は除去剤によって異なります。レーザーで除去する方法と同様で一度で消えるわけではなく、回数と時間が必要なことがほとんどです。
切除手術
アートメイクを修正したい場合に、切除手術によって色素を除去することも可能ですが、あまり行われない除去方法です。除去手術は、肌トラブルを引き起こしたり、毛が生えてこなくなったりするリスクが想定されます。
リタッチ
現在注入されているデザインをベースに、色や形を微調整する場合は、リタッチで仕上がりを整える方法もあります。
ヘアラインアートメイクついてよく理解しよう
ヘアラインアートメイクの施術後に後悔をしないためには、よく理解し慎重に検討することが重要です。
生え際の形の修正や、髪があるように見せることができるなど、ヘアラインアートメイクにはさまざまなメリットがあります。施術を受けるかどうか迷っている場合は、カウンセリングで事前に相談するとよいでしょう。
トゥルーデザインクリニックでもヘアラインアートメイクの施術が可能です。カウンセリングは無料ですので、ぜひご相談ください。