アートメイク後にかゆい時の原因と対処法、掻いた場合の対応も解説

アートメイク後のかゆみの原因

アートメイク後のかゆみは、施術によって皮膚にできた傷が治癒する過程で起こる自然な反応です。アートメイクは専用の針で肌表面に細かな傷を色素を注入する施術です。その傷が治る過程で、ヒスタミンという物質が神経に作用し、かゆみが生じます。 これは、怪我をしたときにかさぶたができると痒くなるのと同じメカニズムです。

また、乾燥も痒みを誘発する原因となります。施術部位は乾燥しやすく、特にかさぶたができる時期には痒みが強くなる傾向があります。 かゆみを感じても、掻きむしると色素が定着しにくくなるだけでなく、傷跡が残ったり、炎症を起こしたりする可能性があるので、掻かないように注意することが大切です。

アートメイク後のかゆみへの対処法

アートメイク後、色素が定着するまでのダウンタイム中に、かゆみが出た場合の対処法を詳しく解説します。

まずは掻かないように注意しましょう。 掻いてしまうと、かさぶたが剥がれてしまい、色素が定着しにくくなったり、傷跡が残ったりする可能性があります。

まずはクリニックで処方された軟膏やワセリンで保湿します。 保湿することで、乾燥による痒みを抑えることができます。 ワセリンは、肌の表面に油膜を張ることで、皮膚内部の水分蒸発を防ぎ、乾燥を防ぎます。 また、外部からの汚れや雑菌をブロックする効果もあります。

それでもかゆみが治らない場合は、施術部位を冷やしましょう。清潔なタオルで包んだ保冷剤などを施術部位に優しく当てて冷やすと、症状が和らぐことがあります。

成分が合わない場合、症状が悪化する可能性があるため、市販の消毒液やかゆみ止め、ワセリンなどは使用しないでください。  どうしても市販品を使いたい場合は、必ずクリニックに相談してからにしましょう。

アートメイク後の痒みは、ダウンタイムが終了するとともに治まることがほとんどですが、症状が改善しない場合は、自己判断せずにクリニックに相談しましょう。

アートメイクを掻いてしまった場合の対処法

万が一、アートメイクの施術部位を掻いてしまった場合、色素が定着しにくくなる、傷跡が残る、炎症を起こすなどのリスクがあります。 ここでは一般的な対処法をご紹介しますが、症状が悪化する可能性もありますので、自己判断せずに必ずクリニックに相談するようにしてください。

1. 施術直後~かさぶたができるまでの間

この時期は、色素がまだ肌に定着しておらず、擦ることで色素が流れ出てしまう可能性が高いため、 絶対に掻かないように注意が必要です。万が一掻いてしまった場合は、清潔な水で優しく洗い流し、クリニックから処方された軟膏やワセリンを塗布して、施術部位を保護してください。

2. かさぶたができている間

かさぶたは、傷口を保護する役割を果たしているため、無理に剥がすと、色素が定着しにくくなる、傷跡が残る、炎症を起こす 可能性があります。掻いてかさぶたが剥がれてしまった場合は、傷口を清潔な水で優しく洗い流し、クリニックから処方された軟膏やワセリンを塗布して、施術部位を保護してください。

強く擦ってしまい出血している場合は、清潔なガーゼなどで軽く押さえて止血し、その後、クリニックに連絡して指示を仰ぎましょう。

3. かさぶたが剥がれ落ちた後

この時期も、色素が完全に定着するまでには時間がかかるため、 引っ掻くなどの刺激を避けるように注意が必要です。

アートメイク後のかさぶたについて

ここまででアートメイク後にかさぶたができるのは、自然な現象であり、傷口を保護し、細菌などの侵入を防ぐ役割を果たすことがわかりました。アートメイクのダウンタイム中のかさぶたの状態や経過を詳しく説明します。

  • かさぶたができる時期:施術後2~4日後
  • かさぶたの色:かさぶたができると、施術部位の色が濃く見えることがあります。 これは、かさぶた自体が濃く見えるためで、必ずしも色素が濃く定着しているわけではありません。
  • かさぶたの自然剥離:かさぶたは、通常1週間ほどで自然に剥がれ落ちます。 無理に剥がさず、自然に剥がれるのを待ちましょう。
  • かさぶたが取れた後:かさぶたが取れると、新しい皮膚が現れます。色素の定着には肌質やライフスタイルで個人差があります。通常2〜3回ほど施術をくり返して完成を目指します。

アートメイク施術後の部位別アフターケア

アートメイク施術後のアフターケアは、施術部位によって注意点が異なります。それぞれの部位における具体的なアフターケア方法を以下にまとめます。

眉毛アートメイクのアフターケア

  • ダウンタイム:1週間〜10日間ほど
  • 症状:腫れや赤みが出る場合がありますが、施術部位を冷やすと落ち着きやすくなります。
  • 注意点:施術直後〜3日間は濡らさないようにし、処方された軟膏で保湿しましょう。ダウンタイム中は、施術部位に刺激を与えず、洗顔料やクレンジング剤がつかないように注意することが大切です。

アイラインアートメイクのアフターケア

  • ダウンタイム:1週間〜10日間ほど
  • 症状:目が腫れぼったくなる場合がありますが、数日で治まることが多いです。
    • 腫れは、頭を心臓よりも高くすることで防ぐことができます。
    • 施術後は、寝転ぶことを避け、夜寝る際は枕を高くするなど工夫しましょう。
  • 注意点: 施術後24時間はコンタクトレンズの着用を控えましょう。

リップアートメイクのアフターケア

  • ダウンタイム:1週間〜10日間ほど
  • 症状:赤みや腫れが出たり、唇の皮がむけたりすることがあります。
  • 注意点
    • 施術後は、辛いもの、塩分の多いもの、極端に熱いものや冷たいものなど、刺激物は避けましょう。
    • 唇への刺激を避けるため、大きな食べ物は小さく切って、一口サイズにして口に運びましょう。飲み物を飲む場合はストローを使うと安心です。
    • 施術部位は清潔に保ち、歯磨き粉が付着した場合は、清潔なガーゼやティッシュで優しく拭き取りましょう。
    • 施術後最低でも3日間は処方された軟膏を塗り良く保湿するようにしましょう。

ヘアラインアートメイクのアフターケア

  • ダウンタイム: 1週間〜10日間ほど
  • 症状: 数日間、痛みや腫れを感じることがあります
  • 注意点:
    • 施術後24時間は洗髪を控えましょう。
    • 翌日以降は、施術部位を避けて洗髪することができますが、ゴシゴシこすったり刺激を与えないように注意しましょう。
    • ヘアカラー剤やパーマ剤は傷口に強い刺激を与えるため、施術後1ヶ月は使用を控えましょう。

全ての部位に共通する注意点

  • 施術当日:洗顔は控えましょう。
  • 施術後3日間:入浴やサウナは控え、シャワーのみで済ませましょう。
    • シャワーを浴びる際は、施術部位に軟膏を塗ったりラップで覆うなどして濡らさないようにしましょう。
  • 施術後1週間
    • 施術部位へのクレンジング、化粧水、乳液、日焼け止め、メイクは控えましょう。
    • 施術部位以外にメイクをする場合は、拭き取りタイプのクレンジングシートなどを使用し、施術部位にクレンジング剤がつかないよう注意してください。
  • 施術後1週間:運動、温泉、プールは控えましょう。
  • 施術後1ヶ月:ピーリング効果のある化粧品や施術は控えましょう。
  • 施術部位に触らない:炎症を起こす可能性があるため、施術部位には触らないようにしましょう。
  • かさぶたを無理に剥がさない:自然に剥がれるのを待ちましょう。無理に剥がすと、出血したり、色素が定着しにくくなることがあります。
  • 市販の消毒液、かゆみ止め、ワセリンなどの軟膏は使用しない:必ずクリニックに問い合わせてから使用しましょう。
  • 紫外線に注意する:色素の変色や退色の原因となるため、施術の2週間ほど前から紫外線対策を行いましょう。施術後も紫外線対策を欠かさないように注意してください。

アートメイク後のかゆみは適切に対処することが大切です

アートメイク後にかゆみを感じた場合は、掻いたり擦ったりせず、処方された軟膏を塗りましょう。それでもかゆみが落ち着かない場合は、清潔なタオルに巻いた保冷剤などで冷やしてください。

万が一、掻いたり擦ったりしてしまった場合は、自己判断せず必ずクリニックに相談することが大切です。

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