リップアートメイクでヘルペスになったら?理由・対策・対処法を解説

リップアートメイクの施術後はヘルペス発症のリスクがあります。不安に感じている方もいるのではないでしょうか。万が一ヘルペスを発症してしまったときどのように対処すれば良いのか知っておくと安心です。

このページではリップアートメイクでヘルベスになりやすい理由や対策、対処法を詳しく解説します。

リップアートメイクでヘルペスができる理由

リップアートメイクをするとヘルペスウイルスが活性化してしまうことがあります。 特に、過去に口唇ヘルペスになったことがある人は、リップアートメイクをきっかけに再発する可能性が高いです。

口唇ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスへの感染によって引き起こされる病気で、唇やその周りに水ぶくれができたり、痛みやかゆみが出たりします。 成人の半数以上が幼少期に感染していると言われており、感染しても普段は症状が出ないことが多いですが、免疫力が低下するとウイルスが活性化し、口唇ヘルペスを発症します。 一度感染するとウイルスは体内に残り続けるため、再発を繰り返す可能性があるのです。

リップアートメイクは、医療用の針を使って唇に色素を入れる施術であるため、施術によって唇に細かな傷がつきます。 唇の免疫力が低下した状態になると、体内に潜んでいたヘルペスウイルスが活性化し、口唇ヘルペスを発症してしまうことがあります。

リップアートメイクをする際に口唇ヘルペスの発症リスクを減らすためには、過去にヘルペスになったことがある人は、施術前に医師に相談し、予防薬を処方してもらうことが有効です。当クリニックでは施術を受ける方全員に予防薬を処方しております。

リップアートメイクによるヘルペスの対策

リップアートメイクの施術を受ける際にヘルペス発症リスクを避けるには、以下の方法が有効です。

  • 過去にヘルペスになったことがある場合は、施術前に医師に相談し、予防薬を処方してもらう。
    • ヘルペスの既往歴がある方は、施術の刺激でヘルペスウイルスが再活性化する可能性が高いです。
    • 多くのクリニックでは、ヘルペスの既往がある方に予防薬を処方しています。
  • 施術前後は、十分な睡眠をとり、バランスの取れた食事を心がけ、免疫力を高めておく。
    • 免疫力を高めることで、ヘルペスウイルスの活性化を抑え、口唇ヘルペスの発症リスクを減らすことができます。
    • 衛生管理がされたクリニックで施術を受ける。
    • 日本ではアートメイクは医療行為とされており、医療機関で医師または医師の指示を受けた看護師によって行われなければなりません。
    • 衛生管理が徹底されていないサロンなどでの施術は、感染症のリスクを高める可能性があります。
  • 施術を行う施術者の技術力や経験を確認する。
    • 技術力の低い施術者による施術は、唇への負担が大きくなり、ヘルペス発症のリスクを高める可能性があります。

これらの方法を実践することで、リップアートメイク施術を受ける際のヘルペス発症リスクを減らすことができます。

リップアートメイク施術後にヘルペスを発症した場合の対処法

リップアートメイク施術後に口唇ヘルペスを発症した場合は、速やかに皮膚科を受診し、抗ウイルス剤を処方してもらう ことが重要です。

  • 口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスによって引き起こされる感染症で、唇やその周りに水ぶくれができ、痛みやかゆみを引き起こします。
  • 抗ウイルス剤は、ヘルペスウイルスの増殖を抑える効果があり、ヘルペスに気づいたらすぐに治療を開始することで、早く治すことができます。
  • 皮膚科で診察を受け、適切な抗ウイルス剤を処方してもらいましょう。
  • リップアートメイク施術を受けたクリニックで薬の処方を受けられる場合もあります。

口唇ヘルペスは、他の人にも感染する可能性があります。水ぶくれがある状態だけでなく、症状が出ていない時でも感染力があるため注意が必要です。 口唇ヘルペスを発症した際は、以下の点に注意 しましょう。

  • バランスの取れた食事と十分な休養をとり、抵抗力を高める
  • ビタミンB群を摂取する
  • 紫外線を避ける
  • 唇同士の接触を避け、自分自身も唇に触れないようにする
  • 手洗いうがいをこまめにする
  • 水ぶくれを破らないようにする

これらの注意点を守り、適切な治療を受けることで、口唇ヘルペスの症状を早い改善が望めます。

リップアートメイク施術後のアフターケア

リップアートメイク施術後の口唇ヘルペスなどの唇のトラブルを防ぐためには、適切なアフターケアを行うことが重要です。ここからはリップアートメイクのアフターケアについて解説します。

ただし、施術後のアフターケアはクリニックによって異なることがあるため、必ず施術を受けたクリニックの指示に従うようにしましょう。

  • 施術後1週間は、施術部位である唇へのクレンジング、洗顔料、基礎化粧品、メイクを控える。
    • 施術直後は、唇の皮膚に小さな傷がついている状態です。
    • 刺激を与えると、色素が定着しにくくなったり、炎症を起こしたりする可能性があります。
    • クリニックから処方された軟膏のみを使用しましょう。
  • 施術当日は飲酒を控え、腫れや赤みが気になる場合は冷やす。
    • 飲酒は血行を促進するため、腫れや赤みが悪化する可能性があります。
    • 冷やすことで、腫れや赤みを抑えることができます。
  • 施術後10日間は、海水浴、プール、温泉などを避け、激しい運動やサウナなど発汗を促す行為を控える。
    • 施術部位が感染する可能性があります。
    • また、発汗によって色素が流れ出てしまう可能性もあります。
  • 施術後3日目頃に薄皮がめくれる場合がありますが、無理に剥がさない。
    • 無理に剥がすと、色ムラや傷跡が残る可能性があります。
    • 必ず自然に剥がれるのを待ちましょう。
  • 1週間〜10日後から施術部位のメイクが可能となる。
  • 施術後も、リップクリームなどで唇を十分に保湿する。
    • 施術後は、唇が乾燥しやすくなっています。
    • 乾燥すると、色素が定着しにくくなるだけでなく、唇が荒れてしまう可能性もあります。
  • ワセリンや処方された薬で唇をしっかり保湿し、乾燥や汚れから保護する。
  • 紫外線も変色や退色の原因となるため、日焼け対策をしっかり行う。
  • 辛い食べ物、極端に熱い・冷たい食べ物、塩分の多い食べ物はダウンタイム中は避ける。
  • 色の濃い飲み物は1週間程度、ストローを使う。
  • 食事後は唇を優しく洗い流し、保湿のためにワセリンを塗る。

リップアートメイクに関するよくある質問

リップアートメイクの施術を受けるにあたって、ヘルペス以外に様々な疑問を持つ方もいるでしょう。 リップアートメイクに関するよくある質問とその回答をまとめました。

施術について

施術時間はどれくらい?

施術時間は、デザインや施術範囲によって異なりますが、平均して2時間半程度 かかります。 カウンセリングや麻酔の時間も含めると、3時間程度かかる場合もあります。

施術は痛い?

唇は皮膚が薄く、感覚神経が発達しているため、痛みを感じやすい部位です。 施術中の痛みを軽減するために、麻酔クリーム を使用します。 痛みの感じ方には個人差がありますが、「輪郭を彫っていく時は少し痛い」という感想を持つ方もいます。 表面麻酔だけでなく、歯科クリニックでは口内からの麻酔 も可能なため、痛みをほとんど感じずに施術を受けられる場合もあります。

施術後すぐにメイクはできる?

施術後1週間程度は、施術部位へのメイクは控えましょう。 唇に傷がある状態でメイクをすると、刺激になって唇が荒れたり化膿したりする可能性があります。

施術後、食事はできる?

施術直後から食事は可能ですが、24時間は熱い食べ物・冷たい食べ物・辛い食べ物・塩気の多い食べ物、生物は傷口への刺激となるため避けましょう。 また、ダウンタイム中は、辛い食べ物、極端に熱い・冷たい食べ物、塩分の多い食べ物は避けるようにしましょう。 麺類など、どうしても唇に触れてしまう食べ物は避け、飲み物はストローを使うなど、唇に触れないように工夫しましょう。 色素の濃い飲み物は1週間程度、ストローの使用を心がけてください。

何回くらい施術を受ければいい?

リップアートメイクは、1回の施術で完全に色素を定着させることは難しく、2~3回施術を重ねて定着の度合いを上げていく のが理想的です。 1回目の施術から約1ヶ月後に2回目の施術を行うことが多いです。

施術を受けられない人はいるの?

妊娠中の方、妊娠の可能性がある方、施術部位に皮膚疾患がある方、ケロイド体質の方、感染症の方などは、施術を受けられない場合があります。 また、持病をお持ちの方やお薬を服用中の方、不妊治療中の方は医師が診察を行い、その上で自己責任で施術を受けていただく必要も出てきます。 施術を受ける前に、クリニックに相談しましょう。

リップアートメイクのデザインはどんなものがある?

リップアートメイクのデザインには、以下のようなものがあります。

フルリップ: 唇全体に色素を入れる

リップライン: 唇の輪郭に色素を入れる

グラデーションリップ: 唇の内側にグラデーションのように色素を入れる

部分的な修正: 左右非対称の唇の形を整える

オーバーリップはできる?

オーバーリップとは、本来の唇の輪郭よりも大きく描いてもらうリップアートメイクのことです。 アートメイクで唇のサイズを大きくすることはできません。クリニックによっては アートメイクでオーバーリップをすることは可能ですが、1mm程度で左右差を整える程度にとどめておくのがおすすめです。 あまりオーバーしすぎると、不自然な仕上がりになったり、顔全体とのバランスが悪くなったりする可能性があります。 また、唇と皮膚では色の違いが出てしまうこともあるため注意が必要です。

人中短縮はできる?

リップアートメイクで上唇にリップラインを描くと、人中が短く見える効果が期待できます。

口角を上げることはできる?

リップアートメイクで口角を少し上げ気味にすることは可能です。 口角が上がると、明るい印象を与えることができます。

ダウンタイムについて

ダウンタイムはどれくらい?

リップアートメイクのダウンタイムは、約1週間 〜10日です。

ダウンタイム中はどんな症状が出る?

ダウンタイム中は、腫れ、痛み、皮むけ などの症状が出ることがあります。1週間以上経っても続く場合は施術を受けたクリニックに相談しましょう。

  • 腫れ: 施術直後からほとんどの人が腫れ、腫れやすい人では3倍近く腫れることもあります。 腫れは長くても48時間程度で治まりますが、48時間以上続く場合はアレルギーや過敏症の可能性もあります。
  • 痛み: 施術直後から数時間は痛みを感じる場合がありますが、その後は落ち着いてくることが多いです。
  • 皮むけ: 施術後2〜3日後から皮むけが始まり、1週間以内には落ち着きます。 無理に皮をむくと色ムラの原因となるため、保湿を心がけましょう。

ダウンタイム中の注意点は?

ダウンタイム中は、以下の点に注意しましょう。

  • 施術部位を水に濡らさない: 特に施術後24時間は、アートメイクが色落ちしやすいため注意が必要です。 シャワーを浴びるときは、唇に保湿剤を塗ります。それでも不安な場合はその上からラップをかけると良いでしょう。
  • 激しい運動やサウナなど、発汗を促す行為を控える: 代謝が上がると肌のターンオーバーが促進され、色素が通常より早く流れ出てしまう可能性があります。
  • 海水浴、プール、温泉などを避ける: 施術部位が感染する可能性があります。
  • 飲酒を控える: 飲酒は血行を促進するため、腫れや赤みが悪化する可能性があります。
  • 紫外線を避ける: 紫外線は、変色や退色の原因となります。
  • 唇を触ったり、こすったりしない: 刺激を与えると、色素が定着しにくくなったり、炎症を起こしたりする可能性があります。
  • 口唇ヘルペスを発症した場合は、すぐにクリニックに連絡する: アートメイク施術が原因で口唇ヘルペスになる場合は、施術後3〜5日頃に発症することが多いです。

色持ち・メンテナンスについて

どれくらい持つの?

リップアートメイクの色持ちは、個人差がありますが、約半年~3年程度 と言われています。

色落ちした場合はどうすればいい?

色落ちしてきたと感じたら、リメンテナンス を受けましょう。メンテナンスは、初回の施術よりも費用が安く、時間も短時間で済みます。メンテナンスのタイミングは、クリニックによって異なりますが、一般的には半年~1年ごとが目安です。

色持ちを良くするには?

リップアートメイクの色持ちを良くするには、以下の点に注意しましょう。

  • 施術前の保湿: 施術の約2週間前からリップクリームなどで唇を十分に保湿しておきましょう。 唇が乾燥していると色が入りにくかったり、色が取れやすくなる傾向があります。角質が多く皮めくれがひどい方はスクラブ等で角質をオフしておくとよいでしょう。
  • アフターケアを入念に行う: 医師の指示に従って、正しいケアを行うことが大切です。 特に、ダウンタイム中は、唇を水で濡らしたり、触ったりするのは避けましょう。
  • アートメイクサロンが定めた回数の施術をきちんと受ける: 推奨回数の施術を受けないと、持続期間が短くなりやすいです。2回目の施術は1回目から約1ヶ月経過したころに行うのが一般的です。
  • 色素が定着した後にリップを塗りよく保湿する: 唇が乾燥すると、ひび割れや皮むけが起こりやすく、色素が剥がれ落ちてしまう原因になります。清潔なリップ等で保湿を欠かさないようにしましょう。

リップアートメイクはトゥルーデザインクリニックにお任せください!

リップアートメイクは口唇ヘルペス発症のリスクがある施術です。万が一発症してしまった場合にはすぐに皮膚科で受診しましょう。

当院ではリップアートメイクの施術を受けられる皆様にヘルペスの予防薬を処方いたします。ご不安なことがあればお気軽にご相談ください。