アートメイクのデメリットとは?後悔しないために知っておくべきことを解説

アートメイクは近年、メイクの時短やコンプレックス解消のために、施術をする方が増えてきています。アートメイクをして、QOL(生活の質)が向上した方が多くいる一方で、施術が失敗して後悔したという方も少なからずいるでしょう。事前にアートメイクとはどのようなものか、メリット・デメリットは何かを理解して施術に臨んでいれば、防げていた後悔もあるはずです。

この記事では、アートメイクにはどのようなデメリットがあり、何に注意が必要かを解説していきます。デメリットと併せてメリットも最後にいくつか紹介するので、アートメイクをしようか迷っている方の参考にしていただければと思います。

ぜひ、最後までご覧ください。

 

アートメイクとは?

まず、アートメイクとはどのような施術なのかを簡単に説明していきます。

アートメイクとは、皮膚の0.1~0.2ミリほどの表皮という浅い層へ専用の針やマシンを用いて、色素を注入する施術です。表皮は、肌のターンオーバーの影響を受けるため、アートメイクは1~3年ほどで薄くなっていきます。
アートメイクは、皮膚に色素を注入しているため、汗や水に濡れても消えたり、崩れたりしないため、メイクをしているような状態を保つことができます。

 

アートメイクのデメリット

ここからはアートメイクをすることで生じるデメリットを7つ解説していきます。

 

①施術が複数回必要になる

アートメイクは、一般的に1度の施術での色素の定着は難しく、複数回の施術が必要です。初めてのアートメイク後は特に、身体が注入した色素を異物として排出しようとするので、色素は残りにくいです。ムラなくきれいな仕上がりを目指す場合は、複数回の施術が推奨されています。
多くのクリニックでは、2回や3回セットの料金が設定されているので、初めてアートメイクを受ける方は、複数回セットになっているメニューを選択することをおすすめします。

②デザインの持続にはコストがかかる

アートメイクは、施術後1~3年ほどで注入した色素は徐々に薄くなっていきます。きれいな定着を維持するためには半年~数年に1度改めて施術を行う「メンテナンス」の必要があります。メンテナンスの周期は肌質や新陳代謝などにより異なるため、個人差があります。オイリー肌(脂性肌)の方は、色素が滲みやすかったり、抜けやすかったりするため、乾燥肌や普通肌の方よりメンテナンスは頻繁になる可能性があります。

また、代謝が良い方は肌のターンオーバーが早く、デザインが薄くなるペースも早くなる場合があります。
クリニックによってメニューは様々ですが、メンテナンス価格を設定しているところもあれば、1回のみの施術メニューがあるところもあります。メンテナンス価格が適応される期間を設定している場合もあるので、予約時にクリニックへ確認しておきましょう。

③ダウンタイムがある

アートメイクは、皮膚へ色素を注入する際に肌が傷つきます。そのため施術後には、ダウンタイムが発生します。
施術後の数日から1週間程度、腫れや赤みが出ることもありますし、カサブタができて、施術部位の色味が濃くなり、施術部位が浮いてしまう可能性もあります。

また、ダウンタイム中のケアは、色素の定着に大きく関わります。きれいな定着を目指すには、日常生活で気を付けなければならないこともあるため、下記のような活動の制限がかかってしまいます。
・施術部位を直接水で濡らさない
・眉のメイクは控える
・激しい運動や長風呂などの代謝が良くなる行為は控える

ダウンタイムの長さは個人差があり、2~3日でカサブタが剥がれる方もいれば、1週間腫れや赤みが残る方もいます。アートメイクをする際は、直後にイベント事があるタイミングを避けて施術することをおすすめします。

④失敗や後悔の可能性

アートメイクをするクリニックや施術者を慎重に選ばないと、失敗したり、後悔したりする可能性があります。技術の指導が行き渡っていないクリニックだと、皮膚を余計に傷つけてしまったり、理想の仕上がりにはならなかったりします。また、施術を希望する方自身もアートメイクについてや、理想のデザイン、与えたい印象などを理解していないと、施術者へきちんと伝えられず、失敗の原因になりかねません。

アートメイクを行っているクリニックは、施術を希望する方々が想像しやすいよう症例写真をホームページやSNSへ掲載しています。その中から自身の理想のデザインが見つかれば、その症例の施術者やクリニックを選ぶと良いでしょう。
また、現在は骨格診断やパーソナルカラー診断などを様々なところでできるので、自身がどのタイプかを理解した上で、自身に合うデザインを選択することも可能です。

アートメイクの施術へ移る前に、どのようなデザインで施術を行うかは、実際に眉へ描いて確認するため、その際にしっかりと理想通りに仕上がるよう伝えることも大切です。

⑤修正・除去が容易ではない

アートメイクは1度施術を行ってから自然と消えていくまでに長い時間を要します。希望のデザインにならなかったからとすぐにデザインの変更をすることは難しいです。

もし、まだ色素が残っているがデザインを変更したい、消したい場合は、アートメイクを除去する施術をしなければならない場合があります。そのためには、時間と費用が再度かかってきてしまいます。除去施術後にもダウンタイムが生じる可能性があるため、1週間程度は、施術部位への刺激を避け、メイクも控える必要があります。

また、1度の除去施術で消えることもありますが、数回施術を重ねないと消えないケースもあるため、アートメイクをする際のデザインは慎重に決めましょう。

⑥肌トラブル・感染症のリスク

アートメイクは、肌に傷をつけて色素を注入するため、施術後は肌が敏感になっており、適切にケアをしなければ、化膿や発疹などの肌トラブルが起きるリスクがあります。
特にリップアートメイクは、口唇ヘルペスや口内炎ができやすい方は、施術後にできてしまう可能性があります。薬をもらえる場合もあるので、クリニックに確認してみると良いでしょう。

また、アートメイクは医療行為に当たるので衛生管理はきちんと行われているクリニックがほとんどのため、起こるリスクは低いが、アートメイクの器具によって血液感染症になる場合もあるかもしれません。
もし、肌トラブルや感染症の可能性がある場合はすぐに施術を行ったクリニックへ連絡し、診断を受けるようにしましょう。

 

⑦MRI検査受診への影響

アートメイクの施術に使用する色素には、微量の金属成分が含まれており、この金属成分がMRI検査を受診の際、影響を与える可能性があります。MRIの検査機器は非常に強い磁場を使用するため、アートメイクによって注入した色素内に含まれる金属成分が反応し、皮膚に発熱や火傷を引き起こしてしまう場合があります。そのため、MRI検査を受診する際は、必ず担当医へアートメイクを行ったことを伝えましょう。

アートメイクのメリット

これからはアートメイクのメリットを3つ解説していきます。

①すっぴんに自信を持てる

眉やリップ、アイラインなど普段はメイクで書き足したり、色味を加えたりしている部分が、アートメイクを行うことにより、いつでもメイクしている状態を保つことができます。そのため、メイクを落としたすっぴんの状態にも自信を持つことができます。
近所のコンビニやスーパーへ行ってすぐに帰ってくるのにメイクをするのは面倒ですよね。そのような時でもメイクをする必要がなく、外へ出るハードルは下がるのではないでしょうか。

アートメイクのデザインは、それぞれの骨格や与えたい印象から黄金比を基に行います。黄金比とは、万人が美しいと感じる顔の比率です。普段メイクはしているものの、実際自身には何が合うのか分からないという方は、似合うデザインをプロと一緒に見つけることができるため、アートメイクはおすすめです。

②メイクの時短

アートメイクを行うことにより、施術部位のメイクは不要または書き足すのみになり、メイクの時間を短縮することができます。
日々のメイクに必要な時間が短縮できると、時間はもちろん心にも余裕ができ、他の作業やのんびりできる時間が増えるのではないでしょうか。

③濡れても落ちない

メイクは汗や雨など水に濡れると、崩れてしまったり、落ちてしまったりする可能性が高いです。しかし、アートメイクは、皮膚へ色素を注入しているため、水に濡れても落ちることはありません。特に、夏は海やプールへ行く方はメイクを気にせず楽しむことができ、汗でメイクが崩れてしまうという心配も解消されます。何度も崩れていないかを確認する手間も省くことができます。

 

まとめ

ここまでアートメイクを行うメリット・デメリットについて解説してきました。

アートメイクは、施術後にダウンタイムがあったり、維持するには継続的にコストがかかったりなどのデメリットがあります。しかし、アートメイクによって、日々の生活の質が上がり、自信も持てるようになるなどのメリットもあります。

メリット・デメリットを理解した上で、アートメイクが自身にとって必要なものかどうかを検討してみてください。