【完全版】アートメイクの経過を徹底解説!施術直後〜完成までの変化と正しいアフターケア

「アートメイク、やってみたいけど、施術後の経過ってどうなるの?」「ダウンタイムはどれくらい?」「ちゃんと定着するのかな…」そうお考えの方も多いのではないでしょうか?

アートメイクは、すっぴんでもメイクしているかのように見え、毎日のお化粧の時間をぐっと短縮できる素敵な技術です。
でも、お肌に色素を入れる施術だからこそ、その後の経過について不安を感じるのは当然のことだと思います。

この記事では、アートメイクの施術を受けた後、お肌がどのように変化していくのか、施術直後から色が定着して完成するまでのリアルな経過を詳しく解説します。
さらに、きれいな仕上がりを長持ちさせるための正しいアフターケア方法や、万が一のトラブルについても解説します。

そもそもアートメイクとは?医療行為であることの重要性

アートメイクは、専用の針やマシンを使って皮膚のごく浅い層に色素を注入し、眉やアイライン、リップなどの形や色をデザインする技術です。
毎日メイクをしなくても、自然な仕上がりをキープできるのが最大の魅力と言えるでしょう。

一般的なタトゥーと違い、アートメイクで色素を入れるのは皮膚の比較的浅い部分です。
そのため、肌のターンオーバーによって時間の経過とともに少しずつ色が薄くなっていき、通常は1年から数年で自然に消えていきます。

ここで特に知っておいていただきたいのは、アートメイクが医療行為であるということです。
日本では、医師または医師の指示のもと看護師だけがアートメイクを行うことが法律で定められています。
これは、お肌に針を刺して色素を入れるという行為が、感染症のリリスクやアレルギー反応、神経損傷などの危険を伴う可能性があるためです。

そのため、アートメイクを受ける際は、必ず医療機関を選びましょう。
医療機関であれば、衛生管理が徹底されており、万が一肌トラブルが起きた際も医師による適切な処置を受けることができるので安心です。

美容サロンなどでアートメイクを行うことは違法であり、安全性が保証されませんので注意が必要です。

アートメイク施術直後から完成までのリアルな経過

アートメイクの施術を受けた後、お肌はいくつかの段階を経て、色素が定着し、最終的な仕上がりになります。
この経過を知っておくことで、不安なく過ごすことができるでしょう。

色が濃く見える

施術直後

デザインされた部分の色が非常に濃く見えます。

これは、注入された色素がお肌の表面に残っていることや、施術による赤みが影響しているためです。

また、個人差はありますが、少し腫れたり、赤みが出たり、ヒリヒリとした軽い痛みを感じたりすることもあります。

施術箇所によっては、麻酔クリームの影響で一時的に感覚が鈍くなることもあります。

施術が終わると、保護のためにワセリンなどの軟膏を塗布されるのが一般的です。

施術後1日〜数日

ダウンタイムのピークとも言える時期です。

この頃が最も色が濃く見えることが多く、「希望した色よりずいぶん濃い…」と驚かれる方もいらっしゃいますが、これは一時的なものなので心配いりません。

かさぶたができる

また、施術箇所に薄いかさぶたや膜のようなものができ始めます。

これはお肌の自然な治癒過程で、傷口を保護するためにできるものです。

腫れや赤みもこの時期がピークになることがありますが、通常は数日で徐々に引いていきます。

かゆみを感じることもありますが、掻いてしまうと色素の定着を妨げたり、感染の原因になったりするので、ぐっと我慢するようにしましょう。

施術後1週間〜10日

お肌にできた薄いかさぶたや膜が自然に剥がれ始めます。

一緒に余分な色素も落ちるため、一時的に色がかなり薄くなったように見えることがあります。

失敗したかも?と不安になるかもしれませんが、これもアートメイクの正常な経過の一部です。

無理にかさぶたを剥がしたり、擦ったりしないようにしてください。

剥がれ方には個人差があり、均等に剥がれるとは限りません。

定着し始める

施術後2週間〜1ヶ月

かさぶたが剥がれ終わり、施術後2週間〜1ヶ月ほど経つと、お肌の色が落ち着き始め、色素が内部で定着していく期間に入ります。

この頃になると、施術直後のような濃さはなくなり、自然な色味になっていきます。

まだ少し薄く見えることもありますが、これはお肌の奥で色素が馴染んでいく過程だからです。

施術後1ヶ月〜3ヶ月

色素がお肌にしっかり馴染み、アートメイクの完成形となります。

この段階で、デザインや色の定着具合を確認し、もし色のムラや薄さが気になる場合は、リタッチを検討するのに良いタイミングです。

このように、アートメイクの経過はいくつかの段階を経て進んでいくことを理解しておくと、安心して過ごせるはずです。

きれいな仕上がりを左右する!経過中の正しいアフターケア

アートメイクの仕上がりを美しく保ち、感染などのトラブルを防ぐためには、施術後の正しいアフターケアが非常に重要です。

特に施術直後からかさぶたが完全に剥がれるまでの期間は、お肌がデリケートな状態になっていますので、丁寧なケアを心がけましょう。

清潔に保つ

施術箇所は清潔に保つことが大切ですが、濡らしすぎたり擦ったりするのは厳禁です。

洗顔の際は、施術箇所を避けて優しく行うか、クリニックから指示された場合は拭き取りクレンジングなどを使いましょう。

シャワーを浴びる際も、できるだけ施術箇所にお湯が直接かからないように注意が必要です。

保湿する

保湿も非常に重要です。

施術後にクリニックから処方されるワセリンや軟膏は、お肌を乾燥から守り、かさぶたの形成や剥離をスムーズにする助けになります。

言われた頻度と量で、清潔な指や綿棒を使って優しく塗布してください。

乾燥は色素の定着を妨げる可能性があるため、怠らないようにしましょう。

患部へのメイク

メイクに関しては、施術箇所へのメイクはかさぶたが完全に剥がれるまで避けるのが一般的です。

眉のアートメイクであれば、眉以外の部分は通常通りメイクしても大丈夫です。

いつからメイクが可能になるかは、施術箇所やお肌の状態によって異なるため、必ずクリニックの指示に従ってください。

血行が促進される行為は避ける

また、施術後の期間は、激しい運動やサウナ、プール、長時間の入浴など、血行が促進されたり、施術箇所が不衛生になりやすかったりする行為は控えるように言われます。

これらは腫れや赤みを悪化させたり、感染のリスクを高めたり、色素の定着に影響を与えたりする可能性があるからです。

紫外線対策

紫外線も色素の劣化を早める原因となるため、外出時は帽子をかぶるなどして、施術箇所を紫外線から守るようにしましょう。

このように、施術後のアフターケアは、きれいな仕上がりを長持ちさせるために欠かせないステップです。

クリニックからの指示をしっかり守り、丁寧にお肌と向き合ってみてくださいね。

アートメイクの定着の仕組みと影響する要因

アートメイクで注入された色素が、お肌の中でどのように留まり、色が定着するのか、その仕組みを知っておくと、経過中の色の変化も理解しやすくなります。

ターンオーバー

お肌の一番外側にある表皮は、約28日周期で新しい細胞に生まれ変わるターンオーバーを繰り返しています。

このターンオーバーによって、表皮に入った色素は時間の経過とともに角質と一緒に剥がれ落ちていきます。

一方、真皮はターンオーバーのサイクルが非常に遅いため、真皮に到達した色素は長く留まることができます。

アートメイクはこの特性を利用して、ターンオーバーの影響を受けにくい層に色素を注入することで、すぐに消えないようにしているのです。

定着

色素の定着には個人差があり、いくつかの要因によって影響を受けます。

肌質や体質

お肌の質や体質は定着に大きく関わってきます。

例えば、脂性肌の方や代謝の良い方は、色素が排出されやすく、薄くなりやすい傾向があると言われています。

また、免疫の働きが活発な方も、異物である色素を体の外に排出しようとする力が強く働くため、定着しにくい場合があります。

アフターケア

さらに、施術後のアフターケアも定着を左右する重要な要因です。

前述したように、適切な保湿を怠ったり、かさぶたを無理に剥がしたり、施術箇所を強く擦ったりしてしまうと、色素がきれいに定着せず、ムラになったり薄くなったりする原因になります。

施術者の技術

色素を適切な層に、均一な深さで注入する技術が、美しい定着には不可欠です。

このように、アートメイクの色素定着は、お肌の仕組みと様々な要因が複雑に関わり合っています。

一度で完全に理想の色・形に定着しない場合でも、二度、三度と重ねて施術を行うことで、より理想の仕上がりに近づけることができます。

知っておきたい!アートメイクの経過中に起こりうるトラブルと対処法

アートメイクは医療行為であり、安全に配慮して行われますが、それでもごく稀に経過中にトラブルが起こる可能性もゼロではありません。

事前にどんな可能性があるかを知っておき、適切に対処できるようにしておくと安心です。

炎症症状

施術後の赤みや腫れ、軽い痛み、かゆみ、そして薄いかさぶたができるのは、お肌が傷を修復しようとする正常な反応です。

これらは通常、数日から1週間程度で自然に落ち着いていきます。

しかし、もし症状が強く出たり、長引いたりする場合は注意が必要です。

例えば、痛みが激しくなったり、腫れがひどくなったり、黄色っぽい液が出てきたりする場合は、感染を起こしているサインかもしれません。

また、施術箇所が異常に熱を持ったり、広範囲に赤みや腫れが広がったりする場合は、アレルギー反応の可能性も考えられます。

万が一、このような異常を感じた場合は、自己判断せず、すぐに施術を受けた医療機関に連絡しましょう。

症状や状態を詳しく伝え、指示を仰ぐことが何よりも大切です。

自宅でのケアだけでは対応できない場合でも、医療機関であれば医師による適切な処置を受けることができます。

色ムラ

経過の過程で一時的に色がムラになったように見えたり、思っていた色と少し違ったりすることがありますが、これは色素が定着するまでの自然な変化であることが多いです。

しかし、時間の経過とともに改善しない場合や、赤や青に変色してしまったように見える場合は、施術方法やインクとの相性などが考えられます。

このような場合も、まずは施術を受けたクリニックに相談してみてください。

修正や除去に関する選択肢についてアドバイスをもらえるはずです。

アートメイクの経過で気になることがあれば、遠慮せずにクリニックに問い合わせてみましょう。

専門家である医師や看護師が、あなたの不安を解消し、適切なアドバイスをしてくれますよ。

アートメイクの持ちはどのくらい?リタッチの必要性

持続期間

アートメイクは、一般的なタトゥーのように永久に残るものではありません。

肌のターンオーバーによって徐々に色素が薄くなっていきます。

アートメイクの持続期間は、施術箇所やインクの種類、その方の肌質やライフスタイルなどによって個人差がありますが、一般的には1年から3年程度と言われています。

眉やリップは比較的ターンオーバーが活発なため薄くなりやすく、アイラインは比較的長持ちする傾向があります。

リタッチのタイミング

時間の経過とともに色が薄くなったり、デザインがぼやけてきたりした際に、再度色素を注入して形や色を整える施術をリタッチと言います。

リタッチは、最初に施術を受けてから1ヶ月〜3ヶ月後に行うことで、色の定着をより確実にする目的で行われることが多いです。

これは、一度の施術では定着しきれなかった色素を補ったり、微調整を行ったりすることで、より理想に近い仕上がりにするためです。

さらに、年単位で色が薄くなってきたと感じたタイミングでもリタッチを行うことで、美しい状態を維持することができます。

リタッチの頻度は、ご自身の色の薄くなり具合や、どれくらいの濃さや鮮明さを保ちたいかによって変わってきます。

完全に色が消えてしまう前にリタッチを行うことで、デザインを大きく変更することなく、きれいな状態を保ちやすいでしょう。

クリニックごとに、初めから2~3回のセットとなっていたり、1回毎に料金が設定されていたりするため、事前に確認しておくと良いでしょう。

アートメイクは、一度行えば終わりではなく、必要に応じてリタッチを行うことで、長期間にわたってそのメリットを享受できる技術と言えます。

経過を知った上で、安心して施術を受けるために

アートメイクの経過やアフターケア、起こりうるリスクについて知っていただいたことで、少しは不安が和らいだでしょうか。

アートメイクは、適切に行われれば、日々のメイク時間を短縮し、自分自身の顔に自信を持てるようになる素晴らしい施術です。

だからこそ、安心して施術を受けるためのクリニック選びが非常に重要になります。

信頼できるクリニックを選ぶためには、いくつかのポイントがあります。

医療機関であること

医療機関であることは絶対条件です。

医師または医師の指示を受けた看護師が施術を行うクリニックを選びましょう。

施術者の症例数

施術者の実績や経験も確認したいところです。

症例写真を見せてもらったり、これまでの経験について質問したりするのも良いでしょう。

衛生管理

衛生管理が徹底されているかどうかも大切なポイントです。

使用する針や器具は使い捨てか、滅菌されているかなどを確認しましょう。

カウンセリングの丁寧さ

カウンセリングをしっかり行ってくれるクリニックを選ぶことも重要です。

あなたの希望するデザインや色について丁寧にヒアリングしてくれるか、お肌の状態や体質についてもしっかり確認してくれるか、経過やリスクについてきちんと説明してくれるかなどをチェックしてみてください。

疑問点や不安なことは、カウンセリングの際に遠慮なく質問しましょう。

納得がいくまで説明してくれるクリニックであれば、安心して任せられます。

料金体系が明確

表示されている料金以外に追加でかかる費用がないかなども事前に確認しておきましょう。

さらに、万が一トラブルが起きた際のアフターフォロー体制についても確認しておくと安心です。

このように、アートメイクは医療行為であることを理解し、信頼できるクリニックを選び、疑問点をすべて解消した上で施術に臨むことが、理想の仕上がりを手に入れるための鍵となります。

まとめ

この記事では、アートメイクの施術直後から完成までの詳しい経過、きれいな仕上がりを保つためのアフターケア、そして起こりうるリスクについて解説しました。

アートメイクの経過中は、施術直後の色の濃さや腫れ、そして一時的に色が薄くなる剥離期など、いくつか段階的な変化があります。

これらはアートメイクの自然な過程であり、あらかじめ知っておくことで不要な不安を感じずに済むでしょう。

また、この期間の正しいアフターケアは、感染を防ぎ、色素をきれいに定着させるために非常に重要です。

クリニックからの指示をしっかり守って、丁寧にお肌をケアしてあげてください。

アートメイクの色素定着は、お肌のターンオーバーや体質、アフターケアなど様々な要因に影響されます。

一度の施術で完全に理想通りにならない場合でも、リタッチを行うことでより満足度の高い仕上がりに近づけることができます。

万が一、経過中に強い痛みや異常な腫れ、化膿などのトラブルのサインが見られた場合は、迷わず施術を受けた医療機関に相談することが大切です。

アートメイクは医療行為です。

信頼できる医療機関を選び、カウンセリングで疑問点をすべて解消し、経過やリスクについてしっかり理解した上で施術に臨むことが、安全に理想の仕上がりを手に入れるための最も重要なステップと言えます。

これらの知識を参考に、あなたのアートメイクの経過が順調に進み、理想の眉やアイライン、リップで毎日を快適に過ごせるようになることを願っています。