「アイラインアートメイクとマツエク・マツパ、どっちもやりたいけど順番や注意点が分からない…」 「施術後にトラブルが起きたらどうしよう…」
アイラインアートメイクやマツエク(まつげエクステンション)・マツパ(まつげパーマ・ラッシュリフト)は、目元を華やかにし、日々のメイク時間を短縮してくれる人気の美容施術です。しかし、これらの施術を組み合わせる際には、正しい知識を持たずに進めてしまうと思わぬ肌トラブルや、仕上がりへの悪影響を招く可能性があります。
知識不足から、アートメイクの色素が定着しなかったり、デリケートな目元が炎症を起こしてしまったりするケースも実際に報告されています。
この記事では、アイラインアートメイクとマツエク・マツパの施術を安全に受け、理想の目元を実現するために知っておくべき重要な注意点を、施術前・施術当日・施術後に分けて徹底解説します。
なぜ注意が必要?アイラインアートメイクとまつげ施術の相互影響
アイラインアートメイクとマツエク・マツパは、どちらも目元に行う施術ですが、その内容や肌への影響は異なります。これらを理解しないまま施術を組み合わせると、予期せぬトラブルを引き起こす可能性があります。
アイラインアートメイクの施術内容と皮膚への影響
アイラインアートメイクは、専用の針を用いて皮膚の浅い層(表皮)に色素を注入し、洗顔や汗でも落ちないアイラインを形成する施術です。皮膚にごく浅い傷をつけるため、施術後の肌は非常にデリケートな状態になります。
- 微細な傷の形成: 針で色素を入れるため、目に見えない小さな傷ができます。
- 炎症反応: 施術により、赤み、腫れ、痛みなどの炎症反応が一時的に起こりやすい状態です。
- 色素定着期間: 注入された色素が皮膚に定着するまでには、一定の期間(ダウンタイム)が必要です。この期間に外部からの刺激が加わると、色素の定着が悪くなったり、変色したりする可能性があります。
マツエク・マツパが目元に与える刺激
マツエクは、専用の接着剤(グルー)を使って人工毛を自まつげに装着する技術です。 マツパは、専用の薬剤を使って自まつげにカールをつける技術です。
これらの施術は、アートメイク後のデリケートな目元には以下のような刺激を与える可能性があります。
- グルーや薬剤による化学的刺激:グルーの成分やパーマ液が、アートメイクで傷ついた皮膚に触れると、アレルギー反応やかぶれを引き起こすことがあります。
- 物理的刺激:マツエクの装着時や、マツパの施術工程でまぶたを引っ張ったり、テープで固定したりする行為が、アートメイクの施術箇所に負担をかけることがあります。
- 目元の衛生環境の変化:マツエクを装着すると、目元が洗いにくくなり、皮脂や汚れが溜まりやすくなることがあります。これが細菌の繁殖を招き、感染リスクを高める可能性があります。
併用時に起こりうるトラブル事例
アイラインアートメイクとまつげ施術のタイミングや管理を誤ると、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。
- 感染リスクの増加:アートメイクによる傷口から、マツエクのグルーや施術中の雑菌が侵入し、感染症を引き起こす可能性があります。
- 色素の定着不良:まつげ施術の薬剤や物理的な刺激により、アートメイクの色素が薄くなったり、まだらに抜けたりする「色抜け」や、均一に定着しない「色むら」が生じることがあります。
- アレルギー反応の誘発:アートメイクで敏感になっている肌に、マツエクのグルーやマツパの薬剤が触れることで、通常よりもアレルギー反応(かゆみ、赤み、腫れなど)が出やすくなることがあります。
- 傷の治癒遅延:施術箇所への刺激が続くことで、アートメイクによる微細な傷の治りが遅れたり、炎症が長引いたりすることがあります。
これらのリスクを理解し、適切なタイミングとケアを行うことが、安全で美しい仕上がりを得るために非常に重要です。
【施術前】アイラインアートメイク前のマツエク・マツパ注意点
アイラインアートメイクを受ける前の準備は、施術の成功と安全性を大きく左右します。特にマツエクやマツパをしている方は、いくつかの注意点があります。
アートメイク前にマツエクを外すべき?外す必要がある場合とその理由
原則として、アイラインアートメイクの施術前にはマツエクを全て外す必要があります。
- 正確なデザインのため:マツエクが付いていると、アイラインを引くべき正確な位置が見えにくくなり、理想のデザインに仕上げることが難しくなります。
- 衛生管理のため:マツエクの根元には皮脂やメイク汚れが残りやすく、これらが施術時の感染リスクを高める可能性があります。清潔な状態で施術を受けるために、オフが必要です。
- 施術の安全性のため:施術中にマツエクが取れて針や色素に混入したり、グルーが施術の妨げになったりする可能性があります。
- 色素定着のため:まつげの生え際にマツエクのグルーが残っていると、アートメイクの色素が均一に入らない可能性があります。
外すタイミング(何日前が理想的か)
アートメイクの施術を受ける少なくとも3日前までにはマツエクを完全にオフしておくことが推奨されます。直前に外すと、グルーの除去が不十分だったり、リムーバーによる刺激でまぶたが敏感になったりしている可能性があるためです。クリニックによっては1週間〜2週間前を推奨する場合もありますので、必ずカウンセリング時に確認しましょう。
外し方の注意点(自分で外すのはNG)
マツエクは必ず専門のサロンでオフしてもらってください。自分で無理に外そうとすると、自まつげを傷めたり、まぶたに負担をかけたりするだけでなく、グルーが残ってしまう可能性も高いです。
マツパをしている場合の注意事項
施術への影響の有無
まつげパーマやラッシュリフトをしている場合、カールが残っている状態でもアイラインアートメイクの施術自体は可能なことが多いです。しかし、以下の点に注意が必要です。
- カールの状態によっては施術の妨げになる可能性:あまりにも強いカールや、まつげがまぶたに張り付いているような状態だと、施術しにくくなる場合があります。
- 施術後のまつげの見え方:アートメイクでアイラインがはっきりすると、まつげパーマのカールが以前と違って見える(より際立つ、または不自然に見えるなど)可能性があります。
カウンセリング時の申告の重要性
必ずカウンセリング時に、まつげパーマをしていること、最後に施術した時期を正確に伝えましょう。施術者はその情報を元に、施術の可否やデザインについて適切な判断をします。
パーマ液の残留による影響
まつげパーマの施術直後は、パーマ液の成分がまだまつげや皮膚に微量に残っている可能性があります。アートメイクの施術による刺激と相まって、肌トラブルを引き起こすリスクを避けるため、まつげパーマの施術からアートメイクまでは、最低でも1〜2週間は空けることが望ましいでしょう。これもクリニックの方針によって異なるため、確認が必要です。
施術前の目元ケアで気をつけること
アートメイクの施術を万全の状態で受けるために、以下の点に注意しましょう。
- アイメイクの制限:施術数日前からは、アイライン、マスカラ、アイシャドウなどのアイメイクを控えめにし、特に施術当日は完全にオフした状態で臨みましょう。メイク残りがあると、正確な施術の妨げになったり、感染リスクを高めたりします。
- 目元の清潔保持:施術前は特に目元を清潔に保つことを心がけてください。ただし、ゴシゴシ擦るような洗顔は避け、優しく洗いましょう。
- コンタクトレンズの取り扱い
- 施術当日はメガネを持参:施術中はコンタクトレンズを外す必要があります。施術後は目が腫れたり、異物感を感じたりすることがあるため、すぐにコンタクトレンズを装用できない場合があります。
- コンタクトレンズの再装用:施術後、いつからコンタクトレンズを再装用できるかは、施術箇所の状態やクリニックの指示によります。一般的には腫れが引いてから(数日〜1週間程度)となりますが、必ず確認しましょう。ハードコンタクトレンズの方がソフトコンタクトレンズよりも再開までの期間が長くなる傾向があります。
【施術当日】アイラインアートメイク施術時の注意ポイント
いよいよアイラインアートメイクの施術当日。スムーズかつ安全に施術を受けるために、いくつか心に留めておくべきポイントがあります。
施術前の最終確認事項
クリニックに到着し、施術が始まる前に、以下の点を再度確認しましょう。
- まつげの状態チェック: マツエクが完全にオフされているか、まつげパーマのカールが施術の妨げにならないかなど、施術者と一緒に最終確認を行います。
- アレルギーの有無: 麻酔クリームや使用する色素に対するアレルギー歴、その他薬品や金属に対するアレルギーがないか、再度申告します。心配な場合は、事前にパッチテストを受けられるか確認しましょう。
- 体調面での確認:
- 睡眠不足や疲労が溜まっていると、痛みを感じやすくなったり、腫れが強く出たりすることがあります。
- 風邪気味、生理中、妊娠中・授乳中など、体調が万全でない場合は施術を延期した方が良い場合があります。事前にクリニックに相談し、当日の体調も正直に伝えましょう。
- 服用中の薬やサプリメントがある場合は、必ず申告してください。血液をサラサラにする薬などは、出血しやすくなるため注意が必要です。
施術中に気をつけること
施術はリラックスして受けることが大切ですが、以下の点に協力しましょう。
目の動きや瞬きについて
施術中は、施術者の指示があるまで、できるだけ目を動かしたり、強く瞬きしたりしないようにしましょう。不意な動きは、危険を伴う可能性があります。
涙や分泌物の処理
施術中に涙が出たり、目やにが出たりすることがあります。自分で拭こうとせず、施術者に伝えて適切に処理してもらいましょう。
施術者への症状報告
施術中に強い痛み、かゆみ、熱感など、我慢できないような異常を感じた場合は、遠慮なくすぐに施術者に伝えましょう。麻酔を追加したり、一時中断したりするなどの対応をしてもらえます。
施術直後の応急処置と注意点
施術が無事に終了した後も、デリケートな状態は続きます。
- クーリング:施術直後は、炎症を抑えるために施術箇所を冷やします(アイシング)。クリニックで指示された方法で行いましょう。
- 軟膏の塗布:感染予防や乾燥を防ぐために、処方された軟膏を指示通りに塗布します。
- 注意事項の説明:施術後の過ごし方、ケア方法、禁止事項などについて、施術者から詳しい説明を受けます。聞き逃しがないように、疑問点はその場で質問しましょう。
- 安静:施術当日は、激しい運動や飲酒、長時間の入浴など、血行を促進する行為は避け、できるだけ安静に過ごしましょう。
【施術後】ダウンタイム中の厳重注意事項
アイラインアートメイクの施術後は、色素を定着させ、傷ついた皮膚を回復させるための「ダウンタイム」と呼ばれる期間があります。この期間の過ごし方が、仕上がりの美しさや安全性を大きく左右します。クリニックの指示をしっかりと守り、丁寧なケアを心がけましょう。
施術後24時間以内の絶対禁止事項
施術後24時間は、特に注意が必要な期間です。
水濡れ厳禁の理由と対策
施術箇所が水に濡れると、傷口から雑菌が侵入しやすくなり、感染のリスクが高まります。また、色素が流れ出てしまい、定着が悪くなる可能性もあります。
洗顔は避け、どうしても顔を洗いたい場合は、施術箇所を避けて拭き取り洗顔などを行います。シャワーも顔に直接かからないように工夫し、短時間で済ませましょう。クリニックから保護テープなどが処方された場合は、指示通りに使用します。
マツエク・マツパの施術禁止期間
絶対に禁止です。施術直後のデリケートな目元に、グルーや薬剤、物理的な刺激を与えることは、感染、炎症、色素脱落などの深刻なトラブルを引き起こす原因となります。
目元への刺激を避ける方法
- 目をこすらない、触らない。
- アイメイク(アイライナー、マスカラ、アイシャドウなど)は完全に禁止。
- コンタクトレンズの装用も避ける(メガネを使用)。
- うつ伏せ寝を避け、仰向けで寝るように心がける。
1週間以内の注意点
施術後24時間を過ぎても、まだ皮膚はデリケートな状態です。
腫れや赤みがある間の対処法
通常、腫れや赤みは2〜3日程度でピークを迎え、徐々に引いていきますが、個人差があります。保冷剤を清潔なガーゼなどで包み、軽く当てる程度に冷やすと症状が和らぐことがあります。ただし、冷やしすぎには注意しましょう。
腫れや赤みが長引く、または悪化する場合は、速やかに施術クリニックに相談してください。
かさぶたができた場合のケア
施術後数日で、薄いかさぶたができることがあります。これは傷が治癒している過程の自然な反応です。絶対に無理に剥がさないでください。 自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。無理に剥がすと、色素が一緒に取れてしまったり、傷の治りが遅れたり、瘢痕(傷あと)が残ったりする原因になります。処方された軟膏を塗布することで、乾燥を防ぎ、かさぶたが剥がれやすくなるのを助けます。
洗顔・クレンジング方法の変更
施術後1週間程度は、施術箇所を強くこすらないように注意が必要です。洗顔料は刺激の少ないものを選び、よく泡立てて優しく洗います。
クレンジング剤を使用する場合は、オイルフリーや拭き取りタイプなど、施術箇所に負担の少ないものを選び、目元は避けるか、慎重に行いましょう。具体的な製品については、クリニックに相談するのが確実です。
2週間〜1ヶ月の回復期間中の注意
この期間は、色素が徐々に定着し、皮膚の状態も安定してくる頃です。
色素定着期間中の制限事項
引き続き、目元を強くこする行為は避けましょう。長時間の入浴、サウナ、プール、激しい運動など、代謝を過度に上げる行為は、色素の定着に影響を与える可能性があるため、1〜2週間程度は控えるのが望ましいです。
また、日焼けは色素の変色や退色の原因になるため、外出時はサングラスやつばの広い帽子などで紫外線対策をしっかり行いましょう。
まつげ施術解禁のタイミング判断
この時期になると、マツエクやマツパの再開を考え始める方もいるでしょう。しかし、自己判断は禁物です。必ず施術を受けたクリニックに相談し、皮膚の状態を確認してもらった上で指示を受けましょう。詳細は次の「【時期別】まつげ施術再開のタイミングガイド」で解説します。
経過観察のポイント
色むらがないか、ラインの太さや形は希望通りかなどを確認します。多くのアートメイクは、1ヶ月〜3ヶ月後にリタッチ(2回目の施術)を行うことで、色素の定着を高め、より美しい仕上がりを目指します。リタッチの時期や必要性についても、クリニックと相談しましょう。
【時期別】まつげ施術再開のタイミングガイド
アイラインアートメイク後、いつからマツエクやマツパを再開できるのかは、多くの方が気になるポイントでしょう。しかし、焦りは禁物です。皮膚の状態が完全に落ち着き、アートメイクの色素がしっかり定着するのを待つ必要があります。
マツエクの再開タイミング
一般的に、アイラインアートメイクの施術後、最低でも2〜4週間は期間を空けることが推奨されます。クリニックによっては、より安全を期して1ヶ月半〜2ヶ月後を指示する場合もあります。
- 上まぶたアートメイクの場合:施術後、最低2~4週間が目安。
- 下まぶたアートメイクの場合:上まぶた同様、施術後、最低2~4週間が目安。
- 両方の場合の注意点:上下ともに施術した場合も、上記の期間を目安としますが、より慎重な判断が必要です。特に下まぶたは皮膚が薄くデリケートなため、状態をよく確認する必要があります。
再開前のチェックポイント
- 赤み、腫れ、かゆみ、痛みなどの炎症症状が完全に治まっていること。
- かさぶたが自然に全て取れていること。
- 触っても痛みや違和感がないこと。
- 施術箇所を押しても色素が滲んだり、不安定な感じがしないこと。
マツパの再開タイミング
まつげパーマやラッシュリフトは、薬剤を使用するため、マツエクよりもさらに慎重な判断が必要です。薬剤がアートメイクの色素やデリケートな皮膚に影響を与える可能性があるためです。
一般的に、アイラインアートメイクの施術後、最低でも2週間〜2ヶ月は期間を空けることが推奨されます。皮膚のターンオーバーのサイクルを考慮し、色素が完全に定着し、皮膚のバリア機能が回復するのを待つためです。
パーマ液が万が一皮膚に付着した場合の刺激や、アレルギー反応のリスクを最小限に抑えるために、十分な期間が必要です。また、アートメイク後の肌は通常よりも敏感になっている可能性があります。可能であれば、まつげパーマの薬剤で事前にパッチテスト(腕の内側などで行う)を受け、アレルギー反応が出ないか確認することをおすすめします。
必ずまつげパーマの施術者に、アイラインアートメイクをしていること、最後にアートメイクの施術を受けた時期を正確に伝え、施術が可能かどうか相談しましょう。
再開時の注意深い施術の受け方
マツエク・マツパを再開する際は、以下の点に注意して施術を受けましょう。
- 無理のないデザインを選ぶ:特に再開初期は、まつげや目元に負担の少ないデザインや本数(マツエクの場合)を選びましょう。
- 施術者に状態を細かく伝える:施術中に少しでも違和感(痛み、かゆみ、熱感など)を感じたら、すぐに施術者に伝えましょう。
- アフターケアを丁寧に行う:施術後は、これまで以上に目元の清潔を保ち、保湿ケアを心がけましょう。
焦らず、専門家のアドバイスに従って安全にまつげ施術を再開することが、美しい目元を長く楽しむための秘訣です。
安全な併用のためのクリニック・サロン選びのポイント
アイラインアートメイクとまつげ施術を安全に組み合わせるためには、技術力はもちろんのこと、両方の施術に関する知識と理解を持った専門家を選ぶことが非常に重要です。
アートメイククリニックの選び方
まつげ施術との相性を理解している施術者
カウンセリング時に、マツエクやマツパをしていること、または今後予定していることを伝えた際に、適切なアドバイス(オフの時期、再開の目安、リスクなど)を具体的にしてくれるか確認しましょう。まつげやまぶたの構造、皮膚への影響を熟知している施術者を選ぶとさらに安心です。
適切なアフターケア指導ができる
施術後のダウンタイムの過ごし方、禁止事項、セルフケア方法などを丁寧に説明してくれるか、まつげ施術再開のタイミングについて、明確な基準や判断方法を示してくれるかも重要なポイントです。
トラブル時の対応体制
万が一、炎症や感染などのトラブルが起きた場合に、迅速かつ適切に対応してくれる医療機関であるかも確認しましょう。
実績と症例写真の確認
クリニックのウェブサイトやSNSで、アイラインアートメイクの症例写真を確認し、仕上がりのデザインやクオリティが自分の好みと合っているかを見ましょう。
マツエク・マツパサロンの選び方
アートメイク後の施術経験がある
予約時やカウンセリング時に、アイラインアートメイクをしていることを必ず伝え、アートメイク後の顧客への施術経験が豊富か確認しましょう。アートメイクの特性(色素が入っている、皮膚が敏感になっている可能性があるなど)を理解しているアイリストを選びましょう。
肌状態を適切に判断できる技術者
アートメイク後のデリケートな目元の状態を見て、施術の可否や、負担の少ない施術方法を提案してくれるか、無理に施術を進めようとしないかも重要です。
無理な施術を断れる良心的な対応
顧客の希望であっても、目元の状態から安全に施術できないと判断した場合、きちんと理由を説明して断ってくれるサロンは信頼できます。
衛生管理の徹底
施術器具の消毒や店内の清掃など、衛生管理が徹底されているか確認しましょう。
緊急時の対処法|こんな症状が出たらすぐに相談
アイラインアートメイクやまつげ施術後、万が一いつもと違う症状や異常を感じた場合は、自己判断せずに速やかに専門家に相談することが大切です。ここでは、どのような場合にどこへ相談すべきか、そして応急処置について解説します。
即座に医師に相談すべき症状(アートメイククリニックまたは皮膚科)
以下の症状が現れた場合は、感染症や重度のアレルギー反応などの可能性があるため、直ちにアートメイクの施術を受けたクリニック、または皮膚科専門医の診察を受けてください。 夜間や休日の場合は、救急外来の受診も検討しましょう。
激しい痛みや腫れ
施術後数日しても痛みが治まらない、または悪化する。まぶたがパンパンに腫れあがり、目が開けにくい。
化膿や異常な分泌物
施術箇所から黄色や緑色の膿が出る。目やにが異常に多い、またはいつもと違う色や粘り気がある。
発熱や全身症状
施術箇所の異常に加え、発熱、悪寒、倦怠感など、全身の不調が現れた場合。
急激な視力低下や視野の異常
極めて稀ですが、目の中に異常が起きている可能性も否定できません。
施術クリニックに連絡すべき症状(アートメイククリニック)
以下の症状は、必ずしも緊急性が高いわけではありませんが、悪化させないため、また適切な対処法を知るために、まずはアイラインアートメイクの施術を受けたクリニックに連絡し、指示を仰ぎましょう。
予想以上の赤みや腫れ
ダウンタイムの説明で受けた範囲を超える赤みや腫れが続く。
強いかゆみやピリピリ感
我慢できないほどのかゆみや、持続する刺激感がある。
色素の異常な変化・水ぶくれなど
ラインの色が極端に薄くなった、滲んだ、変色したなど、明らかな異常が見られる。
応急処置の方法と注意点
医師や施術クリニックに相談するまでの間、症状を悪化させないための応急処置です。ただし、これらはあくまで一時的な対処であり、自己判断で治療を完結させないでください。
最も重要なのは、「おかしいな」と思ったらすぐに専門家に相談する勇気を持つことです。早期の対応が、トラブルの悪化を防ぎ、早期回復につながります。
冷却方法
清潔なガーゼやハンカチで保冷剤を包み、軽く施術箇所に当ててください。直接当てたり、長時間冷やしすぎたりすると凍傷のリスクがあるので注意しましょう。1回10分程度を目安に、数時間おきに行ってください。炎症による腫れや熱感を和らげる効果が期待できます。
清潔保持の方法
施術箇所には触らない、こすらないことを徹底してください。医師の指示なく、市販の目薬や軟膏を自己判断で使用してはいけません。やむを得ず触れる場合は、必ず石鹸で手を洗い清潔な状態で行いましょう。
使用してはいけない薬剤
自己判断でステロイド含有の軟膏などを使用すると、感染症の場合に悪化させる可能性があるため避けてください。また、アルコール消毒液などを直接塗布するのも刺激が強すぎるため注意が必要です。
コンタクトレンズの使用中止
症状がある間は、コンタクトレンズの使用を中止し、メガネを使用しましょう。
【チェックリスト】安全な施術のための確認事項
アイラインアートメイクとまつげ施術を安全に受け、理想の目元を手に入れるために、各ステップでの確認事項をチェックリストにまとめました。施術前の準備からアフターケアまで、ご活用ください。
施術前チェックリスト(アイラインアートメイク)
- [ ] マツエクは専門サロンで完全にオフしたか?(TDCは3日前まで)
- [ ] まつげパーマをしている場合、最後に施術した日と現状をクリニックに伝えたか?
- [ ] アレルギー体質や既往歴、服用中の薬について正確に申告したか?
- [ ] 施術内容、リスク、ダウンタイムについて十分に説明を受け、理解・納得できたか?
- [ ] 施術後のケア方法や禁止事項について確認したか?
- [ ] 施術当日の体調は万全か?(睡眠不足、風邪、生理などないか)
- [ ] 施術当日はアイメイクをせず、コンタクトレンズを外せる準備(メガネ持参)ができているか?
- [ ] 信頼できるクリニック、施術者を選んだか?
施術当日チェックリスト(アイラインアートメイク)
- [ ] まつげの状態(マツエクオフ、パーマの状態など)を施術者と最終確認したか?
- [ ] 体調の変化(もしあれば)を正直に伝えたか?
- [ ] 施術中に異常(強い痛み、かゆみなど)を感じたらすぐに伝える意識があるか?
- [ ] 施術直後の注意点(クーリング、軟膏塗布など)を理解したか?
施術後ケアチェックリスト(アイラインアートメイク・ダウンタイム中)
- [ ] 施術後24時間は施術箇所を濡らさないように徹底しているか?(TDCでは3日間)
- [ ] 処方された軟膏を指示通りに使用しているか?
- [ ] かさぶたを無理に剥がしていないか?
- [ ] 目元をこすったり、刺激を与えたりしていないか?
- [ ] 腫れや赤みが長引く、悪化するなど異常を感じたらクリニックに相談する準備ができているか?
- [ ] アイメイク、コンタクトレンズの使用を指示された期間控えているか?
- [ ] 激しい運動、長時間の入浴、サウナ、プールなどを指示された期間控えているか?
- [ ] 紫外線対策を意識しているか?
再開前チェックリスト(マツエク・マツパ)
- [ ] アートメイク施術後、クリニックが指示する十分な期間が経過したか?
- (目安)マツエク:最低2週間~1ヶ月以上(TDCでは2週間)
- (目安)マツパ:最低2週間~2ヶ月以上(TDCでは2週間)
- [ ] アートメイクの施術箇所に赤み、腫れ、痛み、かゆみなどの炎症症状が完全にないか?
- [ ] まつげ施術サロンに、アイラインアートメイクをしていることを伝え、アートメイク後の施術経験があるか確認したか?
- [ ] (マツパの場合)可能であれば薬剤のパッチテストを検討したか?
- [ ] 再開初期は、目元に負担の少ないデザインや施術方法を選んでもらうよう相談したか?