唇のできもの、これって何?【痛い・痛くない】考えられる全原因と適切な対処法

鏡を見て、ふと気づいた唇のできもの。

「あれ、いつからあったかな?」「これって一体何だろう?」と不安な気持ちになっていませんか?

特に人に会う機会が多いと、見た目も気になってしまいますよね。

唇のできものには、痛みがあるもの、ないもの、すぐに治るもの、なかなか治らないものなど、様々なタイプがあります。

この記事では、あなたの唇にできたその「できもの」が何なのか、考えられる主な原因から、見逃してはいけない危険なサイン、そして適切な対処法まで、分かりやすく解説していきます。

唇のできものとは?考えられる主な原因と種類

一口に「唇のできもの」と言っても、実はその原因は様々で、それぞれ性質が異なります。

あなたの唇のできものが、痛みがあるのか、ないのか、どのような見た目をしているのかなどを観察してみると、原因を探るヒントになりますよ。

口唇ヘルペス

例えば、最も一般的なものの一つに口唇ヘルペスがあります。

これはヘルペスウイルスによって引き起こされる感染症で、唇やその周りに小さな水ぶくれが集まってできるのが特徴です。

ピリピリ、チクチクといったかゆみや痛みを伴うことが多く、一度感染すると体の抵抗力が落ちた時などに繰り返し現れることがあります。

口内炎

唇にもできるのが口内炎、特にアフタ性口内炎と呼ばれるものです。

白っぽい潰瘍の周りが赤く腫れて、触れたり食べ物がしみたりすると強い痛みを伴います。

原因はストレスや疲れ、栄養不足など様々言われていますが、詳しくは分かっていない部分もあります。

粘液嚢胞(ねんえきのうほう)

プヨプヨとしていて、通常は痛みを伴わないできものとしては、粘液嚢胞が考えられます。

これは、唇の内側などにある唾液を出す腺が傷つき、粘液が溜まって袋状になったものです。

誤って唇を噛んでしまった時などにできることが多く、自然に破れて治ることもありますが、繰り返しやすい性質があります。

ニキビ・毛嚢炎(もうのうえん)

他にも、毛穴に皮脂や汚れが詰まることでできるニキビや、細菌感染による毛嚢炎が唇のラインに沿ってできることもあります。

これらは赤く腫れたり、中に膿が溜まったりすることがあります。

口角炎(こうかくえん)

唇の端が切れたり、赤く腫れたり、かさぶたができたりするのは口角炎かもしれません。

乾燥や菌、ビタミン不足などが原因となり、口を開ける際に痛みを感じることがあります。

その他

さらに、特定の食べ物や化粧品などが触れることで起こるアレルギー性口唇炎や、まれにウイルス性のイボ、長期的な日焼けによる日光口唇炎(にっこうこうしんえん)といったものも考えられます。

このように、唇のできものと一言で言っても、その正体は多岐にわたるのです。

見逃さないで!危険な「唇のできもの」のサイン

多くの唇のできものは、原因が特定できれば適切な治療で改善に向かうものですが、中には注意が必要なケースも存在します。

もし、これから挙げるような「危険なサイン」が見られた場合は、安易に自己判断せず、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

例えば、できものの大きさが急に増してきている、または硬く触れるといった変化が見られる場合です。

普通のできものとは違うスピードや性質で変化している時は注意が必要です。

また、できものが出血しやすいただれているといった状態が続いている場合も要注意なサインと言えるでしょう。

さらに、いつまで経っても治らない、数週間どころか1ヶ月以上も同じ状態が続いている、または一度治ったと思ったらすぐに同じ場所にできてくる、といった治りの悪さも気になる点です。

痛みが非常に強い場合も不安になりますが、逆に全く痛くないできもので、触ると硬く感じられるものも、種類によっては注意が必要です。

特に高齢の方や喫煙習慣がある方の場合、まれにではありますが、口腔がんのようなより深刻な病気が隠れている可能性もゼロではありません。

もちろん、多くの場合で心配ないのですが、念のため専門家の目で診てもらうことが大切です。

また、できものだけでなく、発熱やリンパ節の腫れなど、全身の症状を伴っている場合も、体のどこかで炎症や感染が起きているサインかもしれませんので、医療機関を受診しましょう。

これらのサインは、「いつもと違うな」「何かおかしいな」と感じた時の重要な目安になります。

過度に心配する必要はありませんが、自分の体のSOSのサインを見逃さず、専門家に相談するという行動は、安心のためにも非常に大切なのです。

唇のできもの、どうすれば治る?対処法と治療法

唇のできものができてしまった時、「早く治したい!」と思いますよね。

でも、原因が特定できていないのに自己判断で市販薬を使ったり、無理に触ったり潰したりするのは逆効果になることもあります。

適切な対処法は、そのできものの「正体」によって異なるからです。

医療機関を受診する

まず最も大切なことは、気になるできものがある場合は、一度医療機関を受診するということです。

皮膚科や歯科口腔外科などが専門となります。

自分で判断できない原因の場合でも、医師であれば正確な診断を下し、適切な治療法を提案してくれます。

問診では、いつからできたか、痛みやかゆみの有無、大きさや見た目の変化、過去に同じようなできものができたことがあるかなどを聞かれると思いますので、落ち着いて伝えられるようにしておきましょう。

医療機関では、できものの種類に応じた治療が行われます。

例えば、口唇ヘルペスの場合は抗ウイルス薬、細菌感染の場合は抗菌薬、炎症が強い場合はステロイドの軟膏などが処方されることがあります。

粘液嚢胞のように繰り返しできるものや、診断のためには、小さく切除する手術が選択されるケースもあります。

医師の指示に従って、処方された薬を正しく使うことが治癒への近道です。

清潔に保つ

自宅でできるケアとしては、まず患部を清潔に保つことが重要です。

ただし、ゴシゴシ洗うのではなく、優しく洗浄します。

そして、刺激を与えないように注意しましょう。

熱いものや辛いものなど、刺激の強い食べ物や飲み物は避けた方が良いかもしれません。

気になっても無理に触ったり、潰したりすることは絶対にやめましょう

化膿(かのう)したり、跡が残ったりする原因になります。

冷却や保湿

痛みが強い場合は、冷たい飲み物で患部を冷やしたり、食事の際に工夫したりすることも有効です。

また、唇の乾燥もできものの治りを遅らせたり、悪化させたりすることがありますので、保湿を心がけることも大切です。

ワセリンなどの刺激の少ない保湿剤を優しく塗ってみてください。

このように、まずは専門家である医師の診断を受け、その指示に従うこと、そして日々のケアで悪化を防ぎ、回復を助けることが、唇のできものを適切に治すための大切なステップと言えるでしょう。

唇のできものを予防するために

つらい唇のできものは、できることならもう経験したくないですよね。

完全に防ぐことは難しい場合もありますが、日頃の心がけによって、できものができるリスクを減らしたり、もしできてしまっても軽く済ませたりすることは可能です。

予防のために、今日からできることを生活に取り入れてみましょう。

免疫力を正常に保つ

まず基本となるのは、免疫力を正常に保つことです。

体の抵抗力が落ちると、ウイルスに感染しやすくなったり、炎症が起きやすくなったりします。

バランスの取れた食事を心がけ、特に皮膚や粘膜を健康に保つビタミンB群などを意識して摂るようにしてみてください。

また、十分な睡眠時間を確保し、日頃からストレスを溜めすぎない工夫をすることも大切です。

軽い運動や趣味の時間を作るなど、自分に合った方法でリフレッシュする習慣を持ちましょう。

清潔に保つ

唇や口の周りを清潔に保つことも予防に繋がります。

食事の後には口をゆすぐ、外出から帰ったら手洗いをするなど、基本的な衛生習慣を丁寧に行いましょう。

乾燥対策

唇の乾燥対策も欠かせません。

空気が乾燥する季節はもちろんですが、一年を通してリップクリームなどでしっかりと保湿することが、唇のバリア機能を保ち、外部からの刺激や菌の侵入を防ぐ助けになります。

自分に合うリップクリームを見つけて、こまめに塗る習慣をつけてみてください。

また、紫外線も唇へのダメージになりますので、UVカット効果のあるリップクリームを使うなど、紫外線対策も意識しましょう。

刺激になり得るものを避ける

特定の食べ物や歯磨き粉、化粧品などで唇が荒れやすいと感じる場合は、それが原因となっている可能性も考えられます。

そのような刺激になり得るものを避けることも予防の一つです。

口唇ヘルペスのように、一度感染すると再発しやすい性質を持つできものもありますが、普段から体調管理に気を配り、唇を健やかに保つことで、再発の頻度を減らすことにも繋がります。

これらの予防策を日々の習慣にすることで、唇のできものに悩む機会を減らし、健康で美しい唇を保つことができるはずですよ。

まとめ

唇にできる「できもの」は、痛みがあったりなかったり、見た目も様々で、その原因も口唇ヘルペス、口内炎、粘液嚢胞、ニキビ、口角炎など多岐にわたることがお分かりいただけたかと思います。

多くは適切なケアや治療で改善するものですが、中には注意が必要なサインが隠れていることもあります。

この記事でお伝えしたように、できものの様子をよく観察すること、そして特に「大きくなる」「硬い」「治らない」「出血しやすい」といった気になるサインが見られた場合は、自己判断せず早めに皮膚科や歯科口腔外科といった専門の医療機関を受診することが、何よりも大切です。

医師の診断に基づいた適切な治療を受け、日頃から唇を清潔に保ち、乾燥や刺激から守り、バランスの取れた生活を心がけることです。

これが、唇のできものと上手に付き合い、健康な唇を維持するための最善の方法と言えるでしょう。

唇のできものに悩んだ時は、一人で抱え込まず、ぜひこの記事を参考に、適切な一歩を踏み出してみてください。

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