「もっと唇をぷっくり見せたいな」「海外の女優さんみたいな魅力的な口元になりたい」そう思ったことはありませんか?
最近、リップメイクで欠かせないテクニックとして注目されているのが「オーバーリップ」です。
でも、「なんだか不自然になりそう」「難しそう」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、オーバーリップの基本のやり方から、あなたの唇の形に合わせた似合わせテクニック、そして「これだけは避けたい」NG例までを詳しく解説する完全ガイドです。
この記事を読めば、きっとあなたも自然で魅力的なぷっくり唇を手に入れられるはずです。
今さら聞けない!「オーバーリップ」とは?なぜ人気なの?
オーバーリップとは?
「オーバーリップ」という言葉は聞いたことがあるけれど、具体的にどんなメイクなの?
なぜそんなに人気があるの?と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
オーバーリップとは、その名の通り、自分の本来の唇の輪郭(リップライン)よりも少しだけ外側にラインを描き足し、唇を実際よりも大きく、立体的に見せるメイクテクニックのことです。
このテクニックを使う目的は、主に以下の通りです。
- 唇をぷっくりとボリューミーに見せる
薄い唇に自然な厚みを持たせ、ふっくらとした印象を与えます。 - 唇の形を補正する
左右非対称な唇のバランスを整えたり、唇の山の形を綺麗に見せたりすることができます。 - 口角をキュッと引き上げる
口角のラインを少し描き足すことで、口元全体を明るく、若々しい印象に見せることができます。
人気の理由
では、なぜ今オーバーリップがこんなにも人気を集めているのでしょうか。
一つには、近年のメイクトレンドとして、健康的でセクシー、そして少し抜け感のある「ナチュラルなぷっくり唇」が注目されていることが挙げられます。
かつて流行した、しっかり描かれた細いリップラインとは対照的に、自然なボリューム感のある唇は、顔全体を柔らかく見せ、親しみやすい雰囲気を演出してくれます。
また、マスク生活を経て、リップメイクの重要性が再認識されたことも要因かもしれません。
マスクを外した時に魅力的な口元を演出したい、という願望から、手軽に印象を変えられるオーバーリップに挑戦する人が増えています。
さらに、オーバーリップは、使用するアイテムやラインの描き方次第で、様々なイメージを演出できるのも魅力です。
ナチュラルな日常メイクから、少し大胆な華やかメイクまで、幅広いシーンで活用できます。
このように、オーバーリップは単に唇を大きく見せるだけでなく、顔全体の印象をアップデートし、魅力的な口元を叶えるための効果的なテクニックなのです。
基本のオーバーリップのやり方:誰でもできるステップ解説
オーバーリップに挑戦してみたいけれど、どうやれば自然に仕上がるのか分からない…そんな方に向けて、ここでは、基本となるオーバーリップのやり方を、ステップごとに丁寧にご説明します。
ステップ1:唇の状態を整えましょう
まずは、リップクリームなどで唇をしっかりと保湿し、乾燥や皮剥けがない状態にしておきましょう。
唇の表面が滑らかになっていると、リップライナーやリップが綺麗に乗ります。
ステップ2:リップライナーで上唇のラインを引きます
オーバーリップの肝となるのが、このリップライナーの引き方です。
まずは、上唇の中央にある山(キューピッドボウと呼ばれます)から始めましょう。
本来の山のカーブより、ほんの少しだけ(1mm程度を目安に)外側に沿って、左右対称になるようにラインを引いていきます。
一度に引こうとせず、短い線を少しずつ重ねていくと失敗しにくいです。
口角に向かって、本来のラインのすぐ外側をなぞるように繋げていきます。
ステップ3:リップライナーで下唇のラインを引きます
次に、下唇の中央部分の本来のラインより、こちらも1mm程度外側に、緩やかな丸みを意識してラインを引きます。
ここを少しオーバーさせることで、下唇がふっくらと見えます。
その後、上唇と同様に、口角に向かって本来のラインのすぐ外側をなぞるように繋げていきます。
上下の口角部分は、本来のリップライン通りに繋げるのが自然に見せるポイントです。
ステップ4:引いたラインを指やブラシで優しくぼかします
これが、オーバーリップを自然に見せるための最も重要なステップかもしれません。
引いたリップライナーの線がはっきりしすぎていると、いかにも「描きました」という不自然な印象になってしまいます。
リップライナーを引いた線の内側に向かって、指の腹やリップブラシを使って優しくトントンと叩き込んだり、軽く擦ったりして、ラインの境界線をぼかしましょう。
ステップ5:お好みのリップを塗ります
リップライナーで描いたラインと、唇全体に、お好みの口紅やティント、リキッドリップなどを塗ります。
リップライナーの色とリップの色が大きく異なると、ラインが浮いてしまうことがありますので、色選びも重要です。
ステップ6:必要に応じて仕上げをプラス
さらに完成度を高めたい場合は、細めのブラシにコンシーラーを少量取り、描いたリップラインの外側に沿ってなぞるように塗ると、リップラインがより際立ち、立体的に見せることができます。
また、上唇の山のすぐ上に少量ハイライトを乗せると、さらにぷっくり感が強調されます。
これらのステップを参考に、ぜひご自身の唇で試してみてください。
最初は難しく感じるかもしれませんが、何度か練習するうちに、きっと自然なオーバーリップがマスターできるはずです。
失敗しない!オーバーリップを自然に見せるテクニック
オーバーリップに挑戦したものの、「なんか不自然…」「思っていたのと違う…」と感じた経験はありませんか?
少しのコツを知るだけで、オーバーリップは格段に自然で美しく仕上がります。
ここでは、オーバーリップを成功させるためのテクニックをご紹介します。
リップライナーの色選びがカギ!
自然なオーバーリップに欠かせないのが、リップライナーの色選びです。
選ぶべき色は、自分の本来の唇の色に非常に近い色か、その上に塗るリップ(口紅など)の色に限りなく近い色です。
例えば、ヌーディーなベージュ系やピンクベージュ系のリップを使う場合は、それに合わせたヌーディーカラーのリップライナーを選びましょう。
リップの色と大きく異なる色のリップライナーを使ってしまうと、ラインだけが浮いてしまい、いかにも描いたような不自然さが出てしまいます。
複数のリップの色に合わせやすいように、いくつか揃えておくと便利です。
「少し」のオーバーを意識する
オーバーさせる幅は、あくまで「少し」が鉄則です。
具体的には、1mm程度を目安にしましょう。
それ以上大きくオーバーさせてしまうと、まるで唇が腫れているかのように見えたり、顔全体のバランスがおかしく見えたりしてしまいます。
自分の本来のリップラインを鏡でよく確認しながら、欲張りすぎずに慎重にラインを引くことが大切です。
とにかくラインをぼかす!
ステップ解説でも触れましたが、描いたリップライナーのラインをしっかりとぼかすことが、自然に見せるための最も重要な工程です。
指の腹でトントンと叩き込むようにぼかすのが手軽ですが、より丁寧に行うならリップブラシを使うのがおすすめです。
リップライナーを引いた直後、色が定着する前に素早くぼかしましょう。
ラインの内側に向かってぼかすことで、自然な影のように見え、唇が立体的に見えます。
リップの質感で印象が変わる
オーバーリップに合わせるリップ(口紅など)の質感も重要です。
初心者さんにおすすめなのは、ツヤ感のあるタイプや、少しシアー(透け感)のあるタイプです。
これらの質感は、リップライナーとの境目を自然になじませやすく、ふっくらとしたツヤで唇のボリュームを強調してくれます。
マットタイプのリップを使う場合は、リップライナーとの境目をいつも以上に丁寧になじませる必要があります。
コンシーラーやハイライトを味方につける
リップラインの外側に肌の色に近いコンシーラーを細く入れると、リップラインがよりくっきり際立ち、シャープな印象になります。
また、上唇の山の上にハイライトを少量乗せると、光の効果で唇全体が前に出ているように見え、立体感とぷっくり感がアップします。
ただし、つけすぎると不自然になるので、少量ずつ様子を見ながら使いましょう。
これらのテクニックを組み合わせることで、オーバーリップは驚くほど自然で魅力的に仕上がります。
唇の形別!オーバーリップの似合わせテクニック
オーバーリップは、どんな唇の形の方でも魅力を引き出すことができるテクニックですが、ご自身の唇の形に合わせて少しアレンジすることで、さらに自然で美しい仕上がりになります。
ここでは、唇の形別の似合わせテクニックをご紹介します。
薄い唇の方
唇全体にボリュームが足りないことがお悩みの場合、オーバーリップは最も効果的なテクニックの一つです。
上唇と下唇の両方のラインを、本来のリップラインから均等に1mm程度外側に引きましょう。
特に、上唇の山と下唇の中央部分を意識して丸みを帯びるように描くと、ふっくらとした印象になります。
口角は本来のライン通りに繋げるか、ほんの少しだけ描き足して、口元がキュッと上がっているように見せるのも良いでしょう。
リップの色は、肌なじみの良いベージュピンクやコーラル系を選ぶと、より自然な仕上がりになります。
左右非対称な唇の方
左右で唇の形や厚みが違うことがお悩みの場合、オーバーリップでバランスを整えることができます。
薄い方の唇を、厚い方の唇の形に合わせてオーバーさせるようにラインを引きます。
例えば、上唇の左側が薄い場合は、左側のラインを右側よりも少しだけ大きくオーバーさせるように描きましょう。
下唇も同様に、薄い方を重点的に描き足します。
慎重に少しずつ描き足しながら、左右のバランスを確認することが大切です。
小さな唇の方
口元のサイズを少し大きく見せたい場合、オーバーリップが有効です。
基本のオーバーリップのやり方に加えて、口角のラインを本来の口角よりもほんの少しだけ外側に向かって延長するように描き足すのがポイントです。
こうすることで、口元全体が横に広がったように見え、唇のサイズがアップしたような印象になります。
ただし、口角を伸ばしすぎると不自然になるので注意が必要です。
口角が下がっている唇の方
口角が下がっていると、少し寂しい印象に見えてしまうことがあります。
オーバーリップで口角をキュッと引き上がったように見せることができます。
口角のラインを引く際に、本来の口角のすぐ上側を意識して、少しだけ上に引き上げるようなイメージでラインを描きます。
こうすることで、口角が上がっているように見え、明るくポジティブな印象の口元になります。
厚い唇の方
元々唇が厚い方は、無理に大きく見せる必要はありませんが、オーバーリップをすることで、より立体感を出したり、形を整えたりすることができます。
上唇の山や下唇の中央など、特に立体感を出したい部分のラインを、ごくわずかに(0.5mm程度など)オーバーさせるように描きます。
全体を大きくオーバーさせるのではなく、ポイントで立体感を出すことを意識しましょう。
ツヤ感のあるリップを使うと、さらにふっくら感が際立ちます。
ご自身の唇の形を鏡でよく観察して、ぜひこれらの似合わせテクニックを試してみてください。
オーバーリップにおすすめのアイテムと選び方
オーバーリップメイクを成功させるためには、使用するアイテム選びも重要です。
ここでは、オーバーリップにおすすめのアイテムと、それぞれの選び方をご紹介します。
リップライナー
オーバーリップの主役となるアイテムです。
主にペンシルタイプ、繰り出しタイプ、リキッドタイプがあります。
- ペンシルタイプ
芯が硬めのものが多く、細いラインを描きやすいのが特徴です。
ただし、唇に直接描く際に少し力がいる場合もあります。 - 繰り出しタイプ
芯が柔らかく、スルスルと描きやすいのが特徴です。
削る必要がなく、手軽に使えます。 - リキッドタイプ
筆ペンタイプになっており、非常に正確でシャープなラインを描くことができます。
一度乾くと落ちにくいため、マスクメイクにもおすすめです。
選び方
初心者さんには、硬すぎず柔らかすぎない芯の繰り出しタイプや、やや硬めのペンシルタイプがおすすめです。
力を入れすぎずにコントロールしやすく、失敗しにくいでしょう。
色は、前述の通り、ご自身の唇の色や使用するリップの色に近い、肌なじみの良いカラーを選んでください。
実際に唇や手の甲などで試してみて、発色や描き心地を確認すると良いでしょう。
リップ(口紅、ティント、リキッドリップなど)
リップライナーで描いたラインの内側と唇全体に塗るアイテムです。
選び方
オーバーリップを自然に見せるためには、リップライナーの色との相性が良いものを選びましょう。
また、適度なツヤ感のあるリップは、唇をぷっくりと見せつつリップライナーとの境目を自然になじませやすいのでおすすめです。
マットリップを使う場合は、リップライナーをより丁寧になじませる必要があります。
塗り心地が滑らかで、乾燥しにくいものが良いでしょう。
コンシーラー/ファンデーション
リップラインの修正や、輪郭を際立たせるために使用します。
選び方
普段お使いの肌の色に合った、カバー力がありながらも厚塗り感の出ないテクスチャーのものがおすすめです。
リキッドタイプやクリームタイプが使いやすいでしょう。
リップブラシ
リップライナーのぼかしや、リップをムラなく綺麗に塗るために使用します。
選び方
リップライナーをぼかす場合は、適度なコシがあり、小さめの平筆タイプがおすすめです。
リップを塗る場合は、リップライナーより少し大きめの平筆タイプや、丸みを帯びたタイプなど、塗りやすい形状を選んでください。
これらのアイテムを上手に活用して、あなたの理想のオーバーリップメイクを叶えましょう。
これだけは避けたい!オーバーリップのNG例とその改善策
せっかくオーバーリップに挑戦するなら、失敗して不自然に見えるのは避けたいですよね。
ここでは、オーバーリップメイクでありがちなNG例と、その改善策をご紹介します。
NG例1:ラインをオーバーさせすぎる
唇全体が不自然に大きく見え、まるで漫画のような唇になってしまいます。
改善策
▷オーバーさせる幅は、1mm程度を目安に、控えめにしましょう。自分の本来のリップラインをしっかりと確認しながら描くことが大切です。
NG例2:リップライナーの色が唇やリップと合っていない
リップライナーのラインだけが浮いてしまい、いかにも描きました、という印象になります。
改善策
▷リップライナーは、ご自身の唇の色か、その上に重ねるリップの色に限りなく近い、肌なじみの良い色を選びましょう。
NG例3:引いたラインがぼかせていない
はっきりとした線が残っていると、描いた感が強く出てしまい、不自然に見えます。
改善策
▷リップライナーを引いた後は、必ず指やリップブラシで内側に向かってしっかりとぼかしましょう。線と唇の境目を曖昧にすることが自然に見せるポイントです。
NG例4:唇の状態が悪いまま行う
乾燥や皮剥けがある状態でオーバーリップをすると、シワや皮剥けが余計に目立ってしまいます。
改善策
▷オーバーリップをする前に、リップクリームなどでしっかりと保湿し、唇の状態を整えましょう。皮剥けがひどい場合は、無理せずケアを優先してください。
これらのNG例に注意して、練習を重ねることで、きっと自然で美しいオーバーリップをマスターできるはずです。
オーバーリップに関するよくある質問
まずは鏡を見ながらゆっくりと、少しずつラインを足していくことから始めてみてください。
落ちにくくするためには、リップライナーを引いた後に一度ティッシュオフしたり、落ちにくいティントタイプやリキッドリップを選んだりする工夫をすると良いでしょう。
しかし、リップライナーを使う方がラインが安定しやすく、ぼかす作業もスムーズにできるため、初心者さんにはリップライナーを使うのがおすすめです。
ただし、年齢を重ねると唇周りの皮膚がたるみやすくなるため、ラインをオーバーさせすぎると不自然に見えることがあります。
控えめに、ごくわずかにオーバーさせるのが自然に見せるポイントです。
まとめ
オーバーリップは、誰でも簡単に憧れのぷっくり唇を手に入れられる素晴らしいメイクテクニックです。
難しいと感じていた方も、この記事でご紹介した基本のやり方、唇の形別の似合わせテクニック、そして失敗しないコツを参考にすれば、きっと自信を持って挑戦できるはずです。
主要ポイントの再確認
- オーバーリップは、唇を大きく、立体的に見せるテクニック
- 基本のやり方は、リップライナーで少し外側にラインを引き、しっかりとぼかすこと
- リップライナーの色選びや、オーバーさせる幅が自然に見せるカギ
- 自分の唇の形に合わせてアレンジすることで、さらに魅力的な仕上がりに
- NG例を把握し、避けることで失敗を防げる
- 練習すれば、誰でも必ずマスターできる
この記事を読んだあなたが、オーバーリップメイクを通して、ご自身の唇の新たな魅力を発見し、もっとメイクを楽しめるようになることを願っています。