唇が乾燥してガサガサになる理由
唇の乾燥は、根本的な原因と様々な悪化要因が複合的に作用して起こることが多いため、それぞれの要因に注意し、適切なケアを行うことが重要です。
唇の乾燥の根本的な原因
唇の乾燥の根本的な原因は、主に唇の構造的な特徴にあります。
まずは角層が薄いため、水分を保持しにくいという特徴です。なんと顔などの他の皮膚に比べて約3分の1の厚さしかありません。
また、皮脂腺や汗腺がほとんどないため、皮脂膜が形成されにくく、肌のバリア機能が低いのも乾燥してしまう理由の一つです。皮脂膜は水分の蒸散を防ぎ、潤いを保つ役割があります。
そして、天然保湿因子(NMF)が少ないため、水分を保持する力が弱いこと、ターンオーバーの周期が短いため、皮膚が未成熟な状態にあり、バリア機能が脆弱で乾燥に弱いことも要因としてあげられるでしょう。唇のターンオーバーは約3~7日と、他の肌細胞の約28日に比べて非常に速いのも特徴です。
唇の乾燥の外的要因
唇の乾燥を悪化させる要因として、まず空気の乾燥が挙げられます。冬の冷たく乾燥した空気はもちろん、エアコンの暖房や冷房によって室内の湿度が下がることも、水分の蒸発を促進する大きな原因となります。また、唇は他の部位に比べてメラニン色素が少ないため、紫外線の影響を受けやすく、乾燥やかゆみ、皮むけを引き起こしやすくなります。特に夏場は紫外線によるダメージが大きく、唇の荒れが目立つことがあります。
さらに、マスクの使用も乾燥を引き起こす要因の一つです。マスク内は蒸れているものの、それが潤いにつながるわけではなく、外した際に急激に水分が蒸発し、かえって乾燥を招くことがあります。加えて、マスクの着脱時や会話時の摩擦が刺激となり、唇のカサつきを助長することもあります。
化粧品の使用にも注意が必要です。合わない口紅やリップクリームに含まれる香料、保存料、界面活性剤などの成分が刺激となり、唇の荒れを引き起こすことがあります。また、メイクを十分に落とし切れていない場合も、乾燥やトラブルの原因となることがあります。
食生活も唇の状態に影響を与えます。塩分や香辛料の強い食べ物を頻繁に摂取すると、刺激によって乾燥や炎症が引き起こされることがあります。さらに、日常的に使用する歯磨き粉に含まれる発泡剤が刺激となり、知らず知らずのうちに唇の荒れを悪化させることもあるため、成分を確認することが大切です。
口元の癖
唇を舐めると、一時的に潤ったように感じますが、唾液が蒸発する際に唇の水分も一緒に奪われるため、かえって乾燥を悪化させてしまいます。さらに、唾液に含まれる消化酵素が唇を刺激し、荒れや炎症を引き起こすこともあります。
また、唇を噛んだり触ったり、乾燥して剥がれかけた皮を無理にむいたりすると、物理的なダメージによって荒れが進行し、ひどい場合には出血することもあります。特に乾燥がひどいときに皮を剥がすと、傷が深くなり治りにくくなるため注意が必要です。
さらに、口呼吸の習慣も唇の乾燥を引き起こす原因の一つです。口で呼吸をすると口腔内の水分が蒸発しやすくなり、唇の乾燥を促進します。加えて、唾液の分泌量が減ることで口の中も乾きやすくなり、唇のコンディションが悪化しやすくなります。
内的要因・生活習慣
体の水分が不足すると、唇も乾燥しやすくなります。特に、十分な水分補給ができていないと、肌全体の潤いが失われ、唇の乾燥が進行しやすくなります。
また、栄養バランスの乱れも唇の状態に大きく影響します。ビタミンB群が不足すると、皮膚や粘膜の健康が損なわれ、唇が荒れやすくなります。さらに、亜鉛や鉄分の不足も乾燥を引き起こす要因となります。無理なダイエットによる栄養不足も、唇のコンディションを悪化させる一因となるため注意が必要です。
ストレスも唇の乾燥を悪化させる要素の一つです。ストレスがかかると血行が悪くなり、唇に必要な栄養や酸素が届きにくくなります。さらに、緊張状態が続くことで無意識に唇を舐めてしまい、結果的に乾燥を助長してしまうこともあります。
体調不良や内臓の不調も、唇の乾燥と深く関係しています。風邪をひいたときや胃腸の調子が悪いときは、体全体の水分バランスが崩れやすく、唇の潤いも失われやすくなります。
また、ホルモンバランスの変化も影響を与えます。生理中や妊娠中など、ホルモンの分泌が変動する時期には、肌と同様に唇も荒れやすくなります。
さらに、加齢によっても唇の乾燥は進みます。年齢を重ねるにつれて肌の水分保持力が低下し、くすみやしわとともに唇の乾燥が目立つようになります。
病気
まれに病気が原因で唇が乾燥することがあります。自己判断せず必ず医師に相談しましょう。
- 口唇炎
- 口角炎
- 口唇ヘルペス
- 口腔カンジダ
- 脱水症
- シェーグレン症候群
唇の乾燥の対策方法
ご自身の唇の状態や生活習慣に合わせて、適切なケアを継続することが大切です。唇はターンオーバーが早いため、適切なケアを行えば比較的早く改善が見込めます。
日常的な保湿ケア
リップクリームをこまめに塗る
唇の乾燥を感じたら、1日に3~5回を目安にこまめにリップクリームを塗ることが大切です。特に、乾燥しやすい就寝前にはたっぷりと塗ることで、翌朝の唇のうるおいを保ちやすくなります。
塗る際は、唇の縦ジワに沿って縦方向に動かすのが効果的です。横に塗るよりも、保湿成分が細かい溝までしっかり密着し、より高い保湿効果が期待できます。また、リップクリームを塗る前には、飲食後などに口周りと唇を清潔にしておくことも重要です。汚れが残ったままだと成分がうまく浸透せず、十分な保湿ができないことがあるため、リップケアの前には軽く拭き取る習慣をつけるとよいでしょう。
リップクリームの選び方
唇の乾燥対策には、保湿成分を重視したリップクリームを選ぶことが大切です。ワセリン、ミツロウ、シアバター、ホホバオイルなどの油性成分は、唇の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぐ役割を果たします。また、グリセリンやヒアルロン酸といった保湿成分も、潤いを長時間キープするために欠かせません。
リップクリームを選ぶ際には、目的に応じた成分をチェックしましょう。乾燥が特にひどい場合は、ヒアルロン酸ナトリウムやグリセリンが配合されたものがおすすめです。炎症が気になる場合は、グリチルリチン酸やグリチルレチン酸ステアリルが効果的です。また、ひび割れがあるときはアラントインが含まれているものを選ぶと、ダメージの修復をサポートしてくれます。
紫外線も唇の乾燥を引き起こすため、外出時にはUVカット効果のあるリップクリームを使用するのが理想的です。また、香料や着色料、防腐剤などの添加物が少ない低刺激性のものを選ぶことで、敏感な唇にも安心して使うことができます。リップクリームの形状にこだわるよりも、配合されている成分を重視して選ぶことが重要です。
さらに、ワセリンは高い油分を含み、水分の蒸発を防ぎながら外部の刺激から唇を守る効果があります。刺激が少なく、赤ちゃんから大人まで幅広く使えるため、乾燥対策として取り入れるのも良い方法です。
唇の乾燥が特に気になるときは、スペシャルケアとしてリップパックを取り入れるのもおすすめです。簡単にできる方法として、リップクリームやワセリン、はちみつなどをたっぷりと塗り、その上からラップで覆って5~10分程度置くと、しっかりと保湿することができます。さらに、上から蒸しタオルを当てると、成分が浸透しやすくなり、より効果的なケアが可能になります。
生活習慣の改善
唇の乾燥を防ぐためには、室内の湿度を適切に保つことが重要です。エアコンを使用すると空気が乾燥しやすくなるため、加湿器を活用するのが効果的です。また、部屋干しをしたり、入浴後に浴室のドアを開けておくことで、自然に湿度を上げることもできます。
体の内側から潤いを補うためには、こまめな水分補給も欠かせません。特に冬場は喉の渇きを感じにくく、水分摂取を忘れがちになるため、意識して水分を取るようにしましょう。
また、口呼吸は唇の乾燥を悪化させる原因となるため、できるだけ鼻呼吸を意識することが大切です。口や舌の筋肉を鍛える「あいうべ体操」などを取り入れると、自然と鼻呼吸がしやすくなります。
食生活も唇の健康に影響を与えるため、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。ビタミンB群や亜鉛は、肌や粘膜の健康維持に役立つ栄養素です。さらに、胃腸の調子も唇の荒れと関係があるため、暴飲暴食や刺激の強い食べ物の摂りすぎには注意が必要です。
睡眠不足やストレスも、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、唇の乾燥につながることがあります。十分な睡眠を確保し、ストレスを適度に発散することで、体の調子を整えましょう。
さらに、適度な運動を取り入れることで血行が良くなり、全身の健康が促進されます。それに伴い、唇のコンディションも整いやすくなるため、日常生活の中で無理のない範囲で運動を取り入れることが大切です。
NG習慣の改善
唇の乾燥を防ぐためには、日常の何気ない癖を見直すことが大切です。唇を舐めると、一時的に潤ったように感じますが、唾液が蒸発する際に唇の水分も一緒に奪われ、かえって乾燥を悪化させてしまいます。そのため、無意識に舐める癖がある場合は意識的に控えるようにしましょう。
また、唇を噛んだり、触ったり、皮をむくことも刺激となり、乾燥や荒れがひどくなる原因となります。気になっても無理に皮を剥がさず、リップクリームなどで保湿をして自然に回復するのを待つことが大切です。
さらに、食事の後に口元を拭く際も、ゴシゴシとこするのではなく、優しく水分を吸い取るようにすることで、唇への負担を軽減できます。日々のちょっとした心がけが、唇の健康を守るポイントとなります。
環境への配慮
唇の乾燥を防ぐためには、日常生活の中でさまざまな工夫が必要です。エアコンの風は唇の水分を奪いやすいため、直接当たらないように風向きを調整したり、席の位置を工夫することが大切です。
また、紫外線は唇の乾燥や荒れを引き起こす要因となるため、季節を問わず対策を心がけましょう。UVカット機能のあるリップクリームを使用するほか、日差しの強い日は帽子や日傘を活用することで、紫外線から唇を守ることができます。
さらに、マスクの使用にも注意が必要です。長時間の着用による摩擦や蒸れが気になる場合は、肌触りの良い素材や通気性の高いマスクを選び、こまめに取り替えるようにしましょう。インナーマスクを使用することで、摩擦を軽減し、唇への負担を和らげることもできます。
メイクの注意点
リップメイクをする際は、事前の保湿がとても重要です。口紅やグロスを塗る前に、リップクリームをしっかりと塗ることで、唇の乾燥を防ぎながら下地の役割を果たし、口紅の発色やノリを良くします。
また、メイクを落とすときも丁寧なケアを心がけましょう。口紅やグロスを落とす際に強くこすると、唇に負担がかかり乾燥や荒れの原因になります。ポイントメイクリムーバーを使い、優しくオフすることで、唇を健康な状態に保つことができます。メイク残りはトラブルの元となるため、しっかりと落とすようにしましょう。
症状がひどい場合の対処法
唇のひび割れや皮むけ、炎症がひどい場合は、市販のリップクリームではなく、医薬品のリップクリームを使用することを検討しましょう。乾燥の改善、炎症の鎮静、ひび割れの修復など、それぞれの症状に適した成分が配合されているため、より効果的なケアが可能です。どのタイプを選べばよいか迷った際は、薬剤師に相談するのも一つの方法です。
また、セルフケアを続けても改善しない場合や、症状が悪化している、慢性的に続いている、原因がはっきりしないといった場合は、早めに皮膚科を受診することが大切です。唇の荒れが他の病気のサインである可能性もあるため、専門医に診てもらうことで適切な治療を受けることができます。
乾燥した唇にアートメイクはできる?
乾燥している唇はとてもデリケートで、外部からの刺激に敏感になりやすい状態です。そのため、アートメイクのように針を使用して色素を注入する施術は、慎重に検討する必要があるでしょう。
乾燥した唇にアートメイクを行うことで、炎症が悪化する可能性や、唇のバリア機能が低下しているために治癒が遅くなることが考えられます。また、唇の表面が滑らかでないと色ムラが生じることがあり、仕上がりに影響を与えるかもしれません。さらに、ひび割れがある状態では、施術中に細菌が入り込み、感染のリスクが高まることも懸念されます。
そのため、アートメイクを検討している場合は、まず唇の乾燥をしっかりとケアし、健康な状態に整えてから行うのが理想的です。
唇の乾燥が気になる場合は、リップクリームやワセリンなどで丁寧に保湿し、潤いをしっかりと補いましょう。また、無意識のうちに唇を舐めたり、触ったり、皮を剥いたりすることが刺激となり、乾燥や荒れを悪化させることがあるため、できるだけ控えることが大切です。さらに、室内の湿度を保つ工夫をしたり、こまめに水分補給を行ったりすることで、内側からもケアを心がけましょう。
アートメイクを検討している場合は、施術前にアートメイクの専門家や皮膚科医に相談し、唇の状態を確認してもらうことをおすすめします。専門家に判断を仰ぐことで、適切な施術のタイミングやケア方法についてのアドバイスを受けることができ、より安心して施術に臨むことができるでしょう。
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