アートメイク1回目は消える?理由や長持ちさせるコツを解説します

1回目のアートメイクは、施術直後から半分程度の濃さまで薄くなり、約1か月後には5~7割程度の色素が消えてしまうと言われています。

消えてしまう理由と長持ちさせるコツ、複数回施術を受けるメリットをご紹介します。

1回目のアートメイクが消えやすい理由

1回目のアートメイクが消えやすい理由は、主に体の防御反応と肌のターンオーバーによるものです。

体の防御反応

人間の体には、体内に入ってきた異物を排除しようとする働きがあります。

アートメイクの色素も異物と認識され、体が排除しようとするため、1回目の施術では色が抜けやすい傾向にあります。2回目以降は、体がすでに色素を認識しているため、1回目ほど拒絶反応を示さず、色が定着しやすくなります。

ターンオーバー

皮膚は、古い細胞が剥がれ落ち、新しい細胞が生まれてくる「ターンオーバー」を繰り返しています。

アートメイクの色素は表皮に注入されますが、ターンオーバーによって表皮が新しくなるにつれて、色素も一緒に剥がれ落ちていきます。1回目の施術では、特にターンオーバーが活発になりやすいと言われています。

その他にも、施術者の技術力不足やアフターケア不足なども、アートメイクが消えやすい原因として考えられます。

アフターケア不足

アートメイク施術後は、保湿や紫外線対策など、適切なアフターケアを行うことが重要です。アフターケアを怠ると、乾燥や紫外線によって色素が剥がれ落ちたり、変色したりする原因になります。

アートメイクは、基本的に2回以上の施術を繰り返すことで、色素が定着しやすくなり、長持ちするようになります。1回目の施術は、あくまでベースを作るための施術と考えたほうが良いでしょう。2回目の施術で、1回目の色素の定着具合を見ながら、デザインや色の微調整を行うことで、より理想的な仕上がりを目指すことができます。

アートメイク施術部位別の色落ち

アートメイクの色落ちは施術部位によって差があります。

一般的に、アイライン→リップ→眉の順に消えやすいと言われています。

アイライン

1回目のアイラインは他の部位と比べて最も色落ちしやすい部位です。

涙や皮脂が多い部分であることと、 瞬きによってまぶたとアイラインが常に擦れ合っているからです。

リップ

リップは、飲食や歯磨きなどで摩擦が起こりやすく、また、唇の粘膜はターンオーバーが早いため、アイラインに次いで色落ちしやすい部位です。

唇はデリケートな部位であるため、施術後のアフターケアを適切に行うことが重要です。

眉は、他の部位と比べて摩擦が起こりにくく、また、皮膚のターンオーバーも比較的遅いため、最も色落ちしにくい部位です。

しかし、肌質や生活習慣によっては、眉の色落ちが早まることもあります。

アートメイクを複数回受けるメリット

アートメイクは基本的に2〜3回施術を繰り返すことで完成するとされており、その後も定期的なメンテナンスを継続することで美しい状態をキープできます。

アートメイクを複数回受けることには、主に以下の3つのメリットがあります。

デザインの微調整

1回目の施術後、色素の定着具合やデザインを確認し、2回目以降で微調整することができます。

1回目の施術では、肌の反応や色の定着具合を見ながら、やや控えめに施術を行うクリニックが多いため、2回目で希望通りのデザインに近づけるのが基本です。

色ムラや欠けの修正

1回目の施術後、色ムラや欠けが生じることがあります。これは、肌のターンオーバーや体質、施術時の出血などが原因で起こります。

2回目以降の施術で、これらの色ムラや欠けを修正することで、より均一で美しい仕上がりになります。

色素の定着

複数回施術を行うことで、体が色素に慣れ、排除されにくくなるため、色が定着しやすくなります。

2回目以降の施術で、色素を定着させることでより長くアートメイクを楽しむことができますよ。

アートメイクを長持ちさせるための注意点

1回目のアートメイクは消えやすいとはいえ、アフターケアを適切に行うことで定着がよくなる場合があります。

長持ちさせるためには、施術前、施術後、そして日頃から気を配ることが大切です。

施術後のアフターケア

保湿を徹底する

アートメイク施術後は、肌が乾燥しやすいため、保湿を徹底することが重要です。

クリニックで処方された保湿剤やワセリンなどを使い、施術部位を優しく保湿しましょう。

施術部位によっては保湿が必要ない場合もあるので、クリニックの指示に従いましょう。

紫外線対策をする

紫外線は色素の退色や変色の原因となるため、施術後2週間は特に紫外線対策を徹底しましょう。

日焼け止めクリームや帽子、日傘などを活用するのがおすすめです。

施術部位を摩擦しない

施術部位をこすったり、触ったりすると、色素が剥がれ落ちたり傷跡になる可能性があります。

洗顔やクレンジングの際は、施術部位を優しく洗いタオルでゴシゴシ拭かないようにしましょう。

代謝を上げる行動を控える

施術後1週間は、激しい運動、飲酒、長時間の入浴、サウナなどは避けましょう。

血行が良くなることで、色素が定着しにくくなる可能性があります。

クリニックの指示に従う

アフターケアはクリニックや施術者によって異なることがあります。

クリニックの指示に従って、適切なアフターケアを行いましょう。

定期的なメンテナンス

アートメイクは、時間の経過とともに色が薄くなっていくため、定期的にメンテナンスを受けることで、美しい状態を保つことができます。

一般的には、1年に1回程度のリタッチが推奨されています。

その他

肌のターンオーバーを正常に保つ

アートメイクは、肌のターンオーバーによって徐々に色が薄くなっていきます。

過度なピーリングや洗顔は、ターンオーバーを早めてしまうため、控えましょう。

肌質改善

脂性肌や乾燥肌など、肌質によってはアートメイクの色持ちが悪くなる場合があります。

日頃からスキンケアをしっかり行い、肌質を改善することで、アートメイクを長持ちさせることができるかもしれません。

まとめ

1回目のアートメイクは5~7割程度の色素が消えてしまうと言われていますが 、通常の経過であり焦る必要はありません。

複数回施術を行うことで希望のデザインや色味に近づけていくことが可能です。

アフターケアはアートメイクの仕上がりを左右するので、クリニックの指示に従って適切に行いましょう。